改めて見ると、リェーダは清廉で真面目そうな美女、というのが相応しい風貌をしている。
ブルードラゴンたちは雰囲気が比較的柔らかく、ドラゴンだということを忘れてしまえばどこまでも甘えたくなってしまうような包容力を感じさせる。裸族なおかげで細かいセクハラ行為をおおらかに受け入れてくれそうな感じがするのもポイントといえる。それに対してシルバードラゴンたちは豊かな服飾文化と反比例する笑顔の少なさのおかげで(まあ笑顔が少ないのは俺個人との接触のしかたにも問題があると思うけど)どうしても鋭く触れがたい印象を抱かせる。
セレスタの一部やヴァレリー湖畔の方面の宗教には「巫女」というのがしばしばいて、男性神職よりも根本的に格の高い交信者として特別の扱いを受けるというが、例えるならシルバードラゴン女性はそんな感じの雰囲気だ。能天気には手を出せない、一声かけるにも作法を気にしないといけないような、なんというか隔たりを感じさせる美貌。
リェーダはそんなシルバードラゴンの類型に当てはまり、しかも左右の髪を非対称に結い分ける独特の髪型のおかげでエキゾチシズムが強い。右側から見れば普通のロングだが、左は耳の後ろで複数本の編み込みをまとめて肩の前に垂らしている。見ようによっては編みかけで放っておいているように見えなくもない。
「髪を左右対称にしないのってなんか意味とかあるのか?」
「……はい?」
「いや、なんかリェーダっていつもそんな感じの偏った編み方だから」
もしかしたら何か願掛けみたいなのがあるのかもしれない、と思い、お湯に浮かぶ彼女の右乳を左手で揉みながら確かめてみる。
リェーダは困惑した顔をした。
「主様は対称にした方がお好みなのでしょうか」
「え、あ、いや、意味があるのか聞いてるんだ。あんま見ない感じだから」
「我々の文化では、服も髪型もしばしば左右で流れを分けます。古くは東方山地の民族に端を発し、弓引き剣を振るう利き手、構えを重要視したためと聞き及んでいますが……」
「へえ……」
言われて思い出してみれば、確かにクリスタル・パレスで見たシルバードラゴンたちの服装は、左右が極端に違うデザインとか結構見かけたかな、と思う。片方の袖だけ長く邪魔そうだったり。
普通の服として考えたらそれじゃ暑い寒いに対応しづらそうな気がする。寒いときは露出面積を極力下げたいだろうし、暑いときは逆に片方だけ厚着も邪魔だろう。
が、ドラゴンの生態で考えればそれは要らない心配だ。自然界での寒暖はほとんど影響ないっていうしな。
もしかしたら、東方山地の普通の種族にとっては晴れの日の儀礼的衣装、あるいは戦時の応用的な文化だったものを、シルバードラゴンたちが普段使いに取り入れたことで実質的な意味が失われているのかもしれない。そういうのも面白いな。
「主様が別の髪型をお好みなら合わせます。むしろ髪など剃り落としても」
「いや別にツルツルが好みってわけじゃないから。なんか文化的背景があるのかって興味あっただけだから」
ドラゴンはこういうところ思い切りが良すぎて困る。
一方で、俺の右側に座って左乳を揉まれているシャリオは目を閉じて静かに言う。
「リェーダ、お前は気に入られようと必死すぎる」
「あなたにそれを言われる筋合いはないわ」
「なっ……どういう意味だ」
心外な、という顔をするシャリオ。
……自分ではそんなつもりないんだな。うん。なんとなくそんなところだろうという気もしてた。
多分シャリオは気に入られたいんじゃなく、あくまで本人的には善意でおっぱいもおまんこも貸してくれているだけなのではないか。
俺に好かれているとか嫌われているというのは特に気にしていなくて、俺がセックスをもっと必要としているなら、よかったら自分の体でどうぞ、みたいな朴訥なところがシャリオにはある。
ドラゴンの性質とか文化的なあれこれに起因するというより、シャリオ個人の性格。そういう女っぽい情念が薄いというか……ないわけではないんだろうけど、論理として彼女の中でつながってないというか。
多分、シャリオ自身あまり深く考えていないんだろうな。
「それにしてもリェーダって俺に対するときと他の奴相手のときと、極端に喋り方変えるよな」
「……そ、それは他の者たちが無礼過ぎるのです。主様は稀代の偉大なる乗り手」
そうだろうか。……いや、まあエマやレイラは誰にでも慇懃だし、シャリオやコルティ、ライラ、マイアは確かに礼儀を気にしないところはあるか。
「俺はあんまり露骨に態度変えるのは好きじゃないなあ」
「そ、そう言われましても」
「確かに礼儀を気にしなさすぎる奴は多いけど、俺はドラゴンを部下だと思ってるわけじゃないからそれでいい」
「……雌奴隷では」
「雌奴隷だけど」
そこに触れるとややこしくなってくるな。
でも。
「本来、ライダーとドラゴンって、夫婦で、恋人で、親友で、親子で……みたいな親密な関係なんだろ? 最終的には従うにしてもさ。俺は確かにつまるところは主人かもしれない。でも、お前やシャリオどころか、サフルにさえ歳じゃ敵わない若造でもある。跪かれてるだけじゃなく、時には頼らせてほしいし強く諫めてほしいんだ。せっかく長生きして、人間以上に頭いいドラゴンたちがいるのなら、さ」
「……しかし、それと不遜な態度には関係はないはず……」
「不遜と取るか、親しい距離感と取るか、だな。少なくとも俺はライラやマイアはそういうものと思ってる」
なんて話をしながらも、おっぱいを下から握ったり、さすったり、乳首つまんだり揺らしたり。
リェーダの困惑は本題に対するものか、それでもおっぱいをいじくり続ける俺にどう反応すべきか迷ってのことか。
「……む、難しい……問題です。少なくとも私は……ま、まだ、主様とそれほど親しくは……なれていませんし……」
「初対面からあんな感じだったけどなあ、ライラたちも」
孕み袋を熱望するほど濃厚にセックスして、今もこうして無防備におっぱい揉まれているくらいなのに、敬語を取っ払うのは難しいか。
うーん。でもそういう羞恥心とか気まずさは同じ軸じゃないんだろうなあ。
「私が……主様に……普通に……」
「……リェーダ? おーい?」
「…………」
リェーダは腕組みをして動かなくなってしまった。頭の中できっといろんな会話パターンとか考えているんだろう。じっと見ていると時々悶える。
「そんなに悩むようなことかな……」
「……わからないな」
シャリオは肩をすくめる。でもお前も確かライナーには結構態度変えてたよね?
しばらく見ていてもリェーダが復帰してこないので、とりあえずエマにお相手願うことにする。
「小屋に上がらなくてよろしいのですか」
「……まあ、気分を変える意味で」
リェーダをほったらかして小屋にしけ込むのもちょっと気が引けるので、エマを温泉の中で捕まえるとそのまま浴槽のふちに腰掛け、膝の上に座らせる。
すぐ近くではネイアとベアトリスも見ているが、まあ見せつけるのも一興。というか、もともと連続エッチのために集めたんだから、見ている程度で気を散らしてはいられない。
「……何人も続けて種付けをなさった後なのに、私の身でもそうまで勃起して下さるのですね」
「どのおまんこもそれぞれ気持ちいいし、誰のエロ顔も魅力的だからな」
「……あ、ありがとうございます……と言えばいいのでしょうか」
エマは困惑しつつも腕の中で力を抜き、極力俺に身を委ねようとしてくれる。
「エマはリェーダみたいに左右の違う髪型したりすることはあるの?」
「こ、個人の趣味ですから……どちらかというとそういうのは華美な着飾り方なのです。わ、私は兄に育てられたようなもので、おめかしには縁が遠くて……似合うとも思えませんでしたから」
「……お袋さん、いないの?」
「母は……旅がちな竜でしたので」
そういえば、ドラゴンの子供はほっといても育つから、場合によっては結構放任する……みたいなことをライラが言っていたような記憶もあるな。
エマの言葉に深刻な調子はないし、実際にこうもいい子に育っているので、ドラゴン的には別に問題にすることではないのだろう。
それにレイが面倒を見れると思っていたからこそお袋さんも空けたのかもしれないしな。
「エマのオシャレも見てみたいな」
「……そ、それは……でも」
「女の子が綺麗に見せようと努力してくれるなら、男もそれだけ自分を意識してくれて嬉しくなるってもんだ。別にクリスタル・パレス式でなくてもいいし」
十把一絡げの全裸祭りを頻繁に催す俺が言うと白々しいけど。
まあ、女の子がオシャレをして気に障る男はそういないと思う。いずれ脱がすんだろ、とか言われるかもしれないがそれはそれ。
せっかく綺麗な女の子なら、持ちうる魅力をいろいろと知ってこそ、その子が子宮まで俺を受け入れてくれる喜びも増すというものだろう。
「……考えて……おきます」
「なんならアクセサリーも作るぞ」
「!」
……あっ。
ビクッと体全体ですごい反応。……そういえばペンダントとか作ってあげたりもしたな。あれもすごい喜んでくれたし、また手に入るとなったら興奮するのか。
うん。やっぱり楽しみにされるのって悪くない気分だよな。容姿と作品という差はあれど。
「ずるい。私も」
「……ベアトリス。横入りして言うものじゃないですよ」
「そういうアンタはそうやって髪飾りなんか大事にしてるくせに」
「そ、それは……大事にするに決まってるじゃないですか。そうではなく水を差すなという」
横目で見れば、ネイアは入浴にあたって、あのカールウィン事件の後にあげた髪留めを大事に布に包んで手元に置いていた。霊泉の水ではあまり錆びないとは言っても、やはり濡らすのは抵抗があるか。
「……その……では、あの」
「おう」
「……耳飾りを」
「いいぞ」
穴をあけるような奴は女の子にあげるのは気が引けるが、そうでないなら問題ない。
この耳につけるのか、とエマの可愛い耳を撫でてやりつつ、腰の方ではエマの膣内への挿入を敢行している。
「ん……っ、は、ぅっ……♪」
「片耳だけっていうのもいいな。エルフのやつみたいに」
「……り、両方……小さいもので、いいのでっ……揃いで、お願いしますっ……♪」
「ははは、了解」
クリスタル・パレスの価値観的に左右非対称は「オシャレ過ぎる」か。
でもいつか、俺のためにそういう攻めたオシャレにも意欲を見せてくれるといいな。
なんて思いつつ、俺はエマの膣内でちんこを暴れさせ始めた。
(続く)
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