窓の外からは温泉が湧き、せせらぐ音が聞こえ続けている。
 そして霊泉自体は無味無臭だが、湯気になんとなく含まれる匂いが、ベッドの上にいながら霊泉にいる……という不思議な実感を与えてくれる。
 霊泉というのはあくまで出向く先であって、生活空間ではない。プライベートの領域と公共の空間という、本来別の世界が同時にそこにある違和感が楽しい。
 いずれここに本格的な家を建てたら、それも日常になるんだろうか。……そもそも俺、ここを占拠して住んじゃっていいのかなあ。ジャンヌたちはやる気だしコルティたちもその気だけど、男爵にさすがに怒られないだろうか。
 ……なんてことを散漫に考えながら、俺はテテスと正面から抱き合う対面座位の体勢で乳繰り合う。
「ん……は、むっ……んん、はっ……はぁ、はぁっ……んむぅっ……ちゅっ」
 テテスと無心にキスを繰り返し、舌と唇を舐めつけ合う。
 唾液で互いの顔を汚し合うことに遠慮などしない。先にシャリオ相手にひと仕事してじっとりと汗ばんだ俺の肌に、テテスの相対的にまだ冷たい肌が気持ちいい。
 弄ぶたび、慈しむたび。
 この娘に俺は子供を産ませるんだなあ、と奇妙な感慨を抱いてしまう。
 もちろん、ジャンヌやセレンの方が先に産んでいる。彼女たちに対しても、感慨がなかったわけではないけれど。
 大人になりかけの女の子が、今日にでも自分の子供を妊娠しようとしている。それが果たされることを誰もが望んで、今セックスしている。
 セックスと地続きにあるものの質感が、今までと違う。
 どこかくすぐったくフワフワとして、しかし確かな重みのある現実の中で。
 俺は本能で快楽を求めるオスでなく、男の責任でテテスを孕ませる中出しセックスをする。
 それを受け入れ、望み、身を委ねるテテスの気持ちに全身で触れるたび、尻込みしてしまいそうな重さと躍り上がりそうな嬉しさに心を襲われる。
 その感覚を乗りこなしてテテスの膣内を蹂躙する原動力にする。
 腕の中に収めてしまえば小さな彼女を、俺は思うさま犯し、汚し、繁殖する。
 彼女も力強く俺を抱きしめ、キスを貪り、浅ましく腰を振ってそれを催促する。
 義務感と欲望。本能と熱情。
 互いの唇と性器から、それらを伝え合い、感じ合い、ひとつに溶け合って燃やしていく。
「んんん、んー、んふっ……ふあ、ぷっ……んぐ……んんん……♪」
 猛然と肉棒を打ち込む。快楽だけを求める。
 テテスはそれを受け入れる。何より本望とばかりに腰で応える。
 上の唇も下の唇も、ひたすら下品にぶちゃぶちゃと音を立てる。それでも止まることはない。熱烈な繁殖欲求の充足の前ではそんなことに構ってはいられない。
 やがて、テテスは感極まって細かく絶頂を始める。
 取り巻くようにドラゴンたちの視線と、至近距離でネイアやベアトリスの視線が集中しているのを感じながら、俺とテテスはひたすらに交尾を楽しみ続ける。
 対面座位はイチャつくのにはいいが、スパートするのには不自由な体勢。だが、ベッドのスプリングを信じた俺と、自らも膣を削る肉棒の快楽に夢中になったテテスの巧みな腰使いで、俺たちはその体勢のままに絶頂の階段を駆け上がる。
 そして、テテスがひときわ強く身を震わせ、ちんこをぎゅうっと搾り上げて。
 俺はその膣を強引に突き上げつつ、彼女の奥深くに叩きつけながら射精を開始する。
「んあっ……あ、はぁぁぁっ…………っ♪」
 ビュルルルッ! ビュルルルッ、ビュルルッ、ビュルッ、ビュッ……!
 粘度の高い精液が大量にテテスの膣内に噴射されていく。彼女の雌穴に、母になるという本来の役目を強いる。
 それをテテスはだらしない顔で受け入れて、微笑む。
「……いっぱい、孕み汁……きちゃって、ます……っ♪」
「……お前も、孕め」
「言って欲しいこと分かってくれるからご主人様、大好き♪」
 実はシャリオに対抗意識燃やしてたか。うん。なんとなくだけどわかってました。

 テテスをベッドの上に転がしてちんこを抜く。一瞬だけ勢いよく、栓を失った精液が噴き出す。
 ぬらぬらと濡れたちんこを外気に晒して、俺は左右で見ていたネイアとベアトリスを見比べた。
「……さて、次はどっちを孕ませようか」
 あえてそう言ってみる。
 ちなみに最初にハメられたシャリオは床にしどけなく横たわったまま、中出し汁を垂らしている。さすがにまだ意識が飛んでるというわけでもないだろうが、大人しく俺に犯された孔を晒しているのは俺へのサービスか、あるいは他の雌奴隷たちへの優越感か。
 そしてベアトリスとネイアは互いに探るような視線を交わしたあと、ネイアはしゅるりとシャツを脱ぎ捨て、ズボンのベルトを外し。
「……では、私を……孕ませて、ほしい……です♪」
「ネイア……」
「ベアトリス。あなたも母親にしてもらいたいのでしょう」
「……そ、それは……うん」
 目を泳がせつつ素直に頷くベアトリス。そういうところがかわいらしい。
「私も、はしたなく……見られていることを忘れてしまうようなセックスを、させてください……♪」
 すとん、とズボンが床に落ち、ぱらりとブラジャーも続いて落ちる。
 ベアトリスよりも幼い少女のような、しかし胸だけは強烈な存在感を放つ裸体を晒していく。
 そのあどけなくすらある顔に確かな欲情と照れを見せつつ、ふわふわの金髪をなびかせて背中を向け、お尻を突き出す。
 ぱんつ。
「……脱がすの、お好きでしたよね?」
「ネイアは覚えがいいな」
「ええ、それが自慢なんです……っ♪」
 ぱんつごとお尻を鷲掴み、揉む。
 暖かく形のいいこのお尻が、揉むも撫でるも俺の自由であることを確認する。
「いい子が産めそうな尻だ」
「産ませてみないとわかりませんから……んっ♪」
「そうだな。じゃあ産ませようか」
 ニヤニヤしながらネイアの尻を揉む俺は控えめに言って気持ち悪いだろうと思うが、それを咎めるものは誰もいない。一番文句言いそうなベアトリスは「そっか、ぱんつは残さないとか……」なんて呟きつつ自分の服の裾を引いたり戻したり。
 いや。
「……あんた今だいぶ気持ち悪いわよ?」
 言った。
 コルティが。
 余裕で一言返そうと思ったが、息を吸って何か言おうとして、予想外の方向とタイミングだったせいでうまく言葉が出て来ず、半笑いで数秒間ほど間が空いてしまう。
 気まずい。でも尻は揉む。
 そしてぱんつは脱がす。
「……何」
 コルティもさすがにズバリと言い過ぎたと思ったのか、やや決まり悪そうに俺の反応を窺ってくる。
 俺、一度息を吐いて、もう一度吸って。
「お、お前だってそのキモい男に孕まされるんだかんな!」
 とてもカッコ悪い感じの台詞になってしまった。
 いや、何故こんな負け惜しみ風になったんだ俺。もっと余裕感出して「お前もそのキモい男に孕まされることになるんだぜ?」とかゆったり言えなかったのか。
 そしてコルティは微妙な顔をした。
「……あ、えーと、うん……まあそうなんだけど……そんな必死にならなくても」
「必死とか言うな!」
「どうどう。落ち着いて」
 スッとコルティの後ろにレイラが立ち、ぺし、と頭を叩く。
「今のはあなたが悪いんですよコルティ」
「だって……」
「他に言いようがあるでしょう。楽しみすぎだとか、特殊な顔をしているとか」
 いやレイラ。特殊な顔は充分ダメージ来るやつだと思います。
 それを聞いていたマイアとエマ。
「今くらいの顔だったらよく見る」
「……あ、主様のお顔にケチをつけるなど」
 絶妙に本質的問題から目を逸らしている感じのコメントありがとう。
 というかうん。気にしたら負けという気がするけどさ。だってセックスしてるんだし。最高に気持ちよくて楽しい体験してるんだし。そりゃ変な顔をする瞬間だってあるさ。あるとも。
 と、ドアが勢い良く開く。
「私なら主様がどんな顔をしたとしても孕み袋として!」
「いいから」
「戻って」
「ちょっ……もう暖まったのに!」
 マイアとエマにぞんざいに押し戻された。
 ……そして、今まさにぱんつを引っ張られているネイアがぽつりと言う。
「……あの、続けてもらえないでしょうか……どんな顔でぱんつ脱がそうとしていても私には見えませんし……」
「……ごめん」
 本人を置き去りにしていた。
 そしてベアトリスはというと。
「……せっかく喜ぶと思ってやるのに、真顔で脱がされる方が屈辱的だと思うんだけど」
 意外と優しい意見でほろりとした。
 うん。頑張って楽しむからあとでじっくり脱がさせてね。

(続く)

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