外出しセックスは俺の所業としてはだいぶ珍しいことになる。
 そもそも中出し外出しなんてのは昔は誰も意識していなかったそうだ。というより、意味のある行動だと思われていなかった。
 ちんちん突っ込めば子供はできるものであって、精液をどこに出すかは問題と思われていなかった。
 精液は子供の種であって、抜いて外に射精すれば妊娠しづらくなる、と言われ始めたのは、少なくとも人間社会では結構最近らしい。ここ数十年くらいだろうか。
 詳しくは知らないけどダークエルフが発見した知識だろう、というのがもっぱらの噂。エロ絵巻で流通した知識だという話もある。
 とは言っても、外出しばっかりしていた遊び人がそれでも妊娠させてたという話も結構あるので、本当に効果があるのかはちょっと怪しい、おまじない的な話でもある。
 確実を期すなら避妊魔法や秘薬があるのだからそっちを頼れ、というのもまたセレスタ的常識。まあ、せっかくセックスするのにいちいち避妊なんかしないよ、という男女も多いのだけど。
 ……とまあ、そのあたりは置いておこう。
「匂いをつけられるのは……あ、アタシら的にはその、大事っていうか!」
 ガラティアは勢い込む。が、獅子獣人もザラザラ舌タイプなのでフェラ抜きってわけにはちょっといかない。
 そして張り合うようにずずいと身を乗り出すベアトリス。
「別に獣人だからって譲る義理ないよね」
「うー」
「……むー」
 実のところ、ガラティアは北西語、ベアトリスはカールウィン語(というかちょっとアクセント違うヴァレリー語)で喋っているので、お互い言葉がちゃんと通じてるのかは怪しいのだけど、まあ雰囲気で通じてるんだろうな。表情とか仕草で何を主張してるのかは丸わかりだ。裸だし。
 ちなみに、それ以外にここにいる銀竜娘ふたりとテテスは、もちろん彼女たちの言うことを楽に聞き分けられる才女なのは言うまでもない。お互いしっかり通じてないのはこの中ではこの二人だけ。
「喧嘩はいけません。主様は険悪な空気は好みませんよ」
 エマが二人の間に入って同じ内容の言葉を二か国語で繰り返す。
 背丈的にはこの中で一番小さいが、戦闘力は二人まとめてかかっても楽に勝てるのがエマ。そのことを理解しているガラティアとベアトリスは勢いをなくす。
「べ、別に喧嘩はしてないし」
「……単に言い出した順だったらヤだから主張してるだけだよ」
 ……まあ喧嘩してても、この二人なら可愛いもんだからほっといてもよかったんだけど。
 どっちも最終的には俺のちんこに従うだろうというのは確信できる。
 一度は敵に回りながらも、故郷を捨ててまで雌奴隷生活を選んだ二人だ。
「二人とも抱き合え。おまんこ合わせろ。ハメ比べてやる」
 俺はニヤつきながら命令する。ギョッとした顔をするガラティアたちだが、俺が余裕で腕組みしながらチラリとテテスに視線をやると、「もしも拒否なら後回しだからな」という意図を理解して渋々と床に座り、二人で身振り手振りで「あんたが下になってよ」「アタシ尻尾あるから上がいいんだけど」としばらくやりあう。
 結局協議がまとまる頃に、エマが気を利かせて毛布を持ってきてくれて下に敷く。木の床は石床に比べればマシとはいえ、膝とか背中とか痛いからね。
 そこにベアトリスがコロンと転がり、遠慮がちにガラティアがその上に覆いかぶさる。
「……あ、あんま親しくない相手と抱き合えっていうの、なんか気まずいんだけど……」
 ガラティアが尻尾を忙しなくくねらせながら言う。
 ベアトリスも強張った顔で俺の反応をじっと見る。
「エロ奴隷なんだからそれくらいは我慢しろ。エロいこと求められたらなんでもするんだろ」
「う、うん……」
「……やるなら早くっ……」
 不安そうにしながらも、二人の尻のライン、二穴、陰毛といった恥ずかしい部分は外の夏空からの青い光に晒され、芸術的にいやらしい。
 戸惑いながらも、その繊細な女の中心に男の肉棒を求め、奪い合い、引かない二人。
 改めて、随分淫らに染まってくれたなあ、と嬉しくなる。
「ほんの半年前にはなんにも咥えたことなかったくせに、欲張りな穴になったよなあ、どっちも」
 俺はしゃがみこんで二人の淫穴に両手の人差し指と中指を差し込む。
 色の違う声が同時に「あうっ」と響き、俺は楽器でも演奏しているような気分になる。
 とても柔らかくて暖かい、ヌルッとした感触の、いい反応をする美しい楽器。
 それどころか、肉棒で快楽とともに奏でるべき楽器。
「んぁあっ……あ、はぁんっ……♪」
「ううっ……ん、んんーっ……う、ああっ……♪」
 ……あんなに生意気だった娘たちが、今や全裸で折り重なってそんな扱いをされ、悦んでるんだから楽しいもんだ。
「ご主人様、楽しんでますねー」
「いいだろ。雌奴隷所有の実感を噛みしめてるんだ」
 ニヤニヤしながら二本指をくるくるとねじり、時々無意識に振るわれるガラティアの尻尾に鼻先を擦られながらも遊んでいた俺のだらしない顔を、テテスが揶揄する。
 されても仕方ないくらい気持ち悪い顔をしている自覚はある。どちらも本当なら決して俺と付き合うような歳じゃない若さで、立場。
 そんな娘たちが自在にいじり放題ハメ放題なのだ。
 勇者と、海賊。
 仰々しい肩書きの美少女たちが、鍛冶屋もどきの雑魚兵士に膣内を悪戯させるに任せている。
 ちんこは快楽を求めて跳ねているが、それでも二人の膣が俺の両の二指を締め上げ、二つの尻が悩ましく揺れるのが楽しくてなかなか手が離せない。
 ……いや。
 ハメるばかりが能でもないか。
「テテス。お前が手でしごけ」
「えー。お口とかおまんこじゃなくてですか?」
「しゃがんでる姿勢のチンポにしゃぶりつくのは無理だろ」
「うーん……股の下から体を入れればしゃぶれますけど」
「手コキで出したい気分なんだよ」
 ガラティアとベアトリスが、いつの間にかしっかり抱き合って悶えながらもそれに抗議の声を上げる。
「な、なんでっ……あひぁっ……は、ハメてよぉっ……♪」
「ちんぽっ……いれて、くれないのっ……?」
「後でハメるよ。でも、お前らの穴いじりが楽しいから、このままぶっかけてやりたいんだ」
 ちょっと意地悪。とにかくちんこを求めてるのはわかっているけど。
 彼女たちは雌奴隷だ。ここで俺のわがままに付き合わせられないんじゃ、今後も彼女らの「ご主人様」でいられるとは思えない。

 俺は、ハメて出す以外もいろんなエロを彼女らと楽しんでいきたい。
 いや、楽しんでいかないといけないと思っている。
 あえて「雌奴隷」になったんだから、ノーマルばかりじゃなく色々な変態行為を求め始めてしまうのは、古参の言動を見ていてもよくわかる。
 俺自身それには及び腰なところもあったけど、しかし興味がないわけじゃない。
 いずれにしろ、彼女らの青春を含めた長い人生を引き受けると決めたのだ。ただ腰をぶつけるだけのセックスでそれを使い切るのは看板倒れというものだろう。
 どんなに淫乱になってもいい、なんて常々言っている手前、性の探求は必然的に彼女らの行くべき方向性のひとつでもある。
 ならば、快楽を大いに楽しんでいこう。
 そして俺は、その世界で数十人を相手にイニシアティブを取り続けていかなくてはいけない。
 少なくとも裸でいる間は、俺は彼女らに押されてなんていられないはずだ。
 だから。

 貪欲に指を食い締める二つの膣穴。
 自然光でうすら蒼く染まった部屋に満ちる水音と喘ぎ声、性臭。
 そして、汗ばむ少女二人の乱れぶりをオカズにして、俺のちんこは後から抱きついたテテスが手コキする。
 自分の手に比べれば小さな手だが、それでも大ぶりのツーハンドソードを振り回すレッドアームの手だ。握力は問題なく、そしてさすがの観察眼で俺の反応を見ながら、確実に射精を導いてくれる。
 ……お、女の子の手でイくのはほとんど経験してないけど、これもいいな……うん。
 どの娘も肉棒を粘膜で迎えることを躊躇しないから、手コキは実際機会がない。でも、その代替行為でなく、手コキには手コキの良さがあるかもしれない。
 ……俺が経験していないということは必然的にテテスも経験していないはずだが、あっという間にモノにしているのは若さゆえの柔軟性か、耳年増のおかげか、あるいはヒルダさんから予習していたか。
 ……正直新感覚というか、すごくいいのでちょっと連発で抜いてみて欲しいかもしれない、と思いながらも、射精感は容赦なく導かれて。
「……い、イくぞ、二人とも……っっ!!」
 精液が、飛ぶ。
 例によって小便に近い量の射精が飛び散りまくり、ガラティアの尻尾を横断しながらその尻と背、髪に撒き散らされる。
 これでは不公平だ、とすぐに気が付き、二人の膣から指を抜いて、テテスの手を振り切ってガラティアの股の下、ベアトリスの腹の上にちんこを差し入れ、二人の体の間に精液をビュルルルッ、ビュルルルッ、と断続的に撒く。
 我ながらよく飛ぶ。そして、長い。
 よくこれを飲もうという気になるな、と呆れてしまう量が、彼女たちの腹から胸元に大量に飛び散り、垂れ落ちた。
「はあ……はあっ……♪」
「こんな……くっついてるのに、アンタのおっぱいの間から……ザーメンが飛び出してきたっ……♪」
「すごい……♪」
「ん……っ♪」
 別言語ながら、なんとなくわかり合う二人。
 お互い言葉が通じていない……んじゃなく、そういえばベアトリスもそろそろ聞き取りはできてきたんだっけか。
 発音に自信がないからカールウィン語が抜けないだけで、ある程度はわかるのかな。
 ……とにかく、精液まみれで二人は満足そうに荒い息をついた。特に匂いに敏感らしいガラティアはむせ返る雄臭にご満悦のようだ。

 あとはエマか。
「……やはり私はどうも異分子な気がします」
 肩を抱き寄せると、エマはぼそりと呟く。
「主様はかつて敵対した娘の征服を喜んでいるようですが……私はそんなことはしていないので、少々物足りないかもしれません」
「……いや、まあ」
 エマは行きがかり上混ざってしまっただけではあるんだけどね。
「ほ、他の娘を呼んできましょう。そういう趣旨で集められる雌奴隷はまだいるはずです」
「そんなに気を使わなくてもいいから」
 確かにアルメイダとかシャロンとかリェーダとか、あとブレイクコアとか、いることはいるんだけどね。
 そういえばマイアもそうだっけ。
「いかにもオーロラさんなど、この場に合いそうですし」
「いやオーロラは違うよ?」
「……いかにもオーロラさんは」
「いやオーロラは敵対したことないからな?」
「……本当に?」
 エマが不思議そうな顔をして、俺はちょっと悩んだ。
 ……言われてみれば確かにオーロラって、かつての敵キャラが快楽堕ちしたようなアレっぽく見える……?
 でも一度もそんなことはない。
 ……なかったよね?
「言われてみるとなんかすごくそれっぽくて自信がなくなってきた」
「ですよね」
 エマがすごくホッとした顔をした。
 ……やっぱりそんな事実ないよな、と結論するまでに数分かかった。

(続く)

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