そもそもにして、勝負と言っても何が懸かっているわけでもない。
 単なるプライドとプライドの激突だ。しかも、それも「エロの専門家」である娼館側と、「アンディへの愛の深さなら負けない」とする雌奴隷側で微妙に争点が合っていない。
 しかしコスモスさんは細かいことは気にしていないようだ。……俺へのアピールが成ればそれでいいんだろうな。
 俺がコスモス本舗をお気に入りにして金を落とすようになればそれが理想。俺自身が金を出さなくても、どうせ遊んだ事実があればカルロスさんに請求すればいい。カルロスさんも俺の信用度が(アシュトン大臣のように)風俗通いで落ちていくことが願ったりなので喜々として支払うだろうし。
 で、そこまで俺がハマらなくても、継続的に俺にアピールするとっかかりを作っておくことで、オニキス主催のイベントへの参加機会が増える。
 何よりコスモスさんは金銭抜きでも子供を作りたい……と言っているのだから、最悪今後俺が娼婦遊びをしなくても、コスモスさん本人のアピールの一助になればいい。
 ……という、勝っても負けても丸儲け計画というのがなんとなく透けて見える。
 で、それを受ける側の雌奴隷たちはちょっとは感づいてもよそさうなものだが、恥ずかしさが勝るベアトリスやネイア、エマなどの動きが鈍いという面はあるものの、概ね意気軒昂と言っていい状態だった。
「普通の男へのサービスの上手さなら勝てないのでしょうが、わたくしたちは元より他の男など眼中になし。絶倫にして強欲……この世の極上の女のみを集め、羞恥も誇りも、愛さえも残らず奪い去る稀代の調教師、アンディ・スマイソンに選ばれ、愛でられ続け、骨の髄まで忠誠を刻まれた愛の奴隷なのです。経験した男の数など恐るるに足りませんわ」
「あっちもあっちで女としての自分を磨き続けたタルクのアイドル。こっちは女として生きることに慣れてない状態でアンディに見出されたのが大半だ。気後れする娘もいるだろうけど、でもアンディが今まで選んできた他の女を見るといい。ディアーネさん、ライラ、それにヒルダさんやセレン、アイリーナにシャロン……彼女らと同じように僕たちは選ばれたんだ。つまり、それだけの価値のある女だということだ。胸を張って渡り合おう」
 オーロラやアンゼロスの訓示に乗せられ、気勢を上げる雌奴隷ズ。
 っていうかちょっと待てオーロラ。サラリと調教師伝説をお前まで補強しないでくれ。
 とはいえここで勢いを削ぐのも悪いので、そこに強くツッコミを入れることもできない。
「絶倫……強欲……」
 ……まあ絶倫っていうのは自覚ある。いろいろとズルをした結果ではあるけど。
 でも強欲……強欲かぁ。他人に言われると地味にズシッとくるなぁ。
 そりゃ確かにね? 美人一人じゃ満足せずに次々だらしなく手を出してるし、世のプレイボーイみたいに一夜の関係で割り切るとか全然できないけどね?
 それどころか全裸美女の団体さんによる集団セックスが大好物だけどね?
 でもさあ。字面的に完全にあれだよね。俺正義の味方に懲らしめられる側だよね。
「少し自分の生き様を見直したい」
「見直さなくてもいいんじゃない? 今更絶倫でも強欲でもなくなると、たぶんハシゴ外される感じでみんな困る気がするし」
 ノールさんに励まされる。まあそうなんだけどね。みんなガチで雌奴隷ライフしてるもんね。
「さて、どう勝負しましょうか♪」
 すっかり薄衣をも脱いでしまったコスモスさんが手を合わせて楽しそうに問いかけてくる。
 俺の裁量でいいんだろうか。いいんだよね。っていうか俺が主役だったよね。
 でも勢力がすでに二つでない上に、団体同士で一人の男を介して勝負するのって難しいんじゃないだろうか。
「制限時間決めてその間の満足度勝負……? だと忙しくて嫌だよなあ」
 少し悩む。と、娼館の皆さんが気楽に提案をしてくる。
「まどろっこしいからもうガンガンファックして気持ちよかったマンコの所属勢力の勝ちでいいんじゃない?」
「ドミナさん。それだと趣がないです。ドミナさんはエッチに情緒を求めなさすぎるです」
「はいはーい。シャッフルしてお尻突き出した女に目隠ししておちんぽ入れるゲームとかいいと思いまーす♪」
「それだと完全にテクじゃなくて運だよね」
「やっぱり王様サービスが王道……?」
「王様サービスってなんだっけ。確か料金表にあった気がするけど知らないや」
「お客さんを椅子に座らせたまま娼婦3〜4人でおっぱい触らせたりキスしたり手拍子で騎乗位ダンスしたりするやつだよ」
「あーあれかー。私、体デカいせいで邪魔になるから呼ばれないのよねー」
 なんだそれ。とても気になる。
 で、気勢を上げていた雌奴隷たちはというと、やはり娼館勢と勝負するからには何か秘策があるようで、集まってお互い何かやっている。
「で、私たちが先攻でいいですかー?」
「少しお待ち下さいません?」
「でもスマイソンさんのおちんちんがもう先走り出てますよー?」
「では誰か適当に中立の方に入れさせてあげてくださいな」
 おいオーロラ。なんだその雑な指示。
 っていうか俺の扱いがご主人様というより妙にペットじみてる気がしてならない。
 ……しかし一応二大勢力の勝負ということで勝手な抜け駆けはやれないし、適当な中立の人もいるし。
「……え、えーと」
「中立……だよね、私ら」
「そ、それじゃ……立候補していいー?」
 ミラ嬢たち三姉妹がおずおずと手を挙げてきた。
「適当に聞かん棒を鎮めるみたいな趣旨で処女差し出していいのミラさんたち……」
「ま、まあ、ロマンティックではないかもしれないけど、どんな感じでもこの人数に混ざっちゃった以上大差ない気がする……」
 ヤる気満々ですぽーんと脱いでしまった娼館勢や雌奴隷たちと違い、まだ薄衣を纏ったままの彼女らは、昼間は別の出し物(曲芸料理)をやっていたので当然ヌードスケッチにも出ていない。
 したがって、いっぺん堂々と脱いじゃったからもう女同士とアンディ君相手に脱ぐくらい全然軽い! なんてことにはなっておらず、やはり恥ずかしいらしい。身を抱くようにしつつも、俺の視線を嫌がるそぶりはなく、どこか期待の篭もった視線で俺を見上げてくる。
 もちろん俺としては今夜彼女らを抱くことも一応あるとは思っていたけれど、こんな軽い感じの機会では……いいのか?
「っていうかさ、私ら初めてだから…ほら、あんまり後回しにされちゃうとあれだし」
「男の子って何度も射精するとイクの遅くなるんでしょ? ……えっと、どっちかというとそれは困るとゆーかね?」
 シーマ嬢とルキノ嬢もこの機会でいいのよ、的なことを言ってくる。
 でもなー、前座扱いというのも……しかも三人だし。
「ミラたちを軽く犯すのが気に食わないなら、この間を繋ぐのは私でもいいわよ?」
 ノールさんが少し色気を出して俺に迫る。それを三人はぐいっと俺を引っ張って阻止。
「いいって言ってるじゃん!」
「わ、私ら処女だけどそんな気にしなくていいから! むしろ捨てさせてやるぜー的な感じでよろしく!」
「モタモタしてたら本格的に勝負始まっちゃうまでにイけないよ!?」
 ぐいぐいと三人がかりで俺をベッドに引き倒し、そして三人仲良く俺を見つめる。
 真ん中のミラ嬢は大きく股を広げ、右のシーマ嬢はおっぱいを誇示するようにしつつ片足を上げて股間を差し出す。ルキノ嬢は左からお尻を突き出し、いつでもいいよと小声でつぶやく。
「順番とかも好きにしていいからさ……」
「私ら、こういう風に三人まとめて相手できるくらいの人じゃないと……こういうの無理だし。っていうかこんな勇気出しても何度も失敗したら、セックスとかもういいやってなるし」
「……それとも、好みじゃない、かな?」
 ミラ嬢の少し不安そうな問いかけに、俺は腹を決める。
 恥をかかせるものじゃない。女がほとんど裸で誘っているのに雰囲気がどうとかで思い留まらせようなんて、優しさでも気遣いでもなんでもない。
 彼女らはそもそも百年生きている。多少俺の方がセックスの経験が多いからといって、俺から偉そうに忠告できるような未熟な存在ではないんだ。
「……好みですよ。ディアーネさんちはみんな綺麗だ」
「ん……♪」
 ミラ嬢に覆いかぶさりつつ、片手でシーマ嬢のおっぱいを撫で揉む。ミラ嬢とのキスを楽しみ、その横のルキノ嬢にも軽くキスをしつつ、ミラ嬢の広げた陰唇の隙間にちんこを押し当てる。
 あまり濡れていない粘膜に粘膜が接触する。このままだとちょっと痛いかもしれない。
 俺はキスをまたミラ嬢に降らせながら、ちんこをそっとずらしつつ彼女の股間の愛撫にかかろうとしたが、そこにイザベルさんがにゅっと横から顔を出してガラスの瓶を差し出してきた。
「わっ」
「その状態で突っ込むとだいぶ痛いです。魔法で何とかする手もあるですがこっちの方がいいです」
「え……え、これ何?」
 目を白黒させつつルキノ嬢が受け取る。
「ローションです。鎮痛作用と媚薬成分もあるウチの秘伝調合です。処女開通にもオススメですよ」
「え、そんなのあるの……? っていうか用意良すぎない?」
「乱交となると待ってる間に乾いちゃう子もいるです。備えあれば憂いなしです」
 受け取ったルキノ嬢がローションを手に取り、匂いなどを確かめながらミラ嬢の股間にぬろりと垂らしていく。たっぷりとつけたら今度はそれを自分の股間に、そしてシーマ嬢にパス。
「塗ってくれてもいいじゃんー」
「アンディ君の体越しに手を伸ばしてローション塗りとか無理だから!」
「ん……あ、あはは、ごめんね……こんな時でもこの子達騒がしくて」
「うちはいつもてんやわんやなんで大丈夫」
 俺も手とちんこを使い、ミラ嬢の膣内にも入るように丹念にローションを塗りこんでいく。ひんやりと冷たいが、少し馴染むと妙に暖かくも感じる不思議なローションで、ミスティ・パレスで塗ってもらったものを思い出す。
 そして、そのままミラ嬢の膣内にちんこを押し込む。
「それじゃ、お邪魔します……」
「うんん……ん、ふっ……」
 ミラ嬢は侵入してくる異物の違和感に唸る。処女膜の抵抗はさして強くはなかったが、緊張からか力はなかなか抜けず、ローションがあるとはいえ強引に動くのも躊躇われる。
 しかし、その奥深くまで何とかたどり着くと、姉妹で都合四人目の膣内にちんこを埋め込んでいるんだなあ、という感慨が妙な背徳感を伴って湧いてきた。
「んぅ……く、ふぅっ……こ、こんなトコ……まで、入っちゃうんだ……っ」
「できるだけ力を抜いて下さい。動けないと長引くんで」
「う、うんっ……あはは、結構あっさり処女捨てちゃった……っ♪」
 苦しそうにしつつも力を抜こうと頑張るミラ嬢。
 そして、左右から見ていたシーマ嬢とルキノ嬢は、なんだか満足げなミラ嬢をつついて少し不満そう。
「こいつ一番に経験者になったからって少し優越感感じてる顔だ」
「アンディ君、こんなガチガチおまんこじゃなくて私の方がイイよ? 普段から柔軟体操してるしきっと気持ちいいから早く早く」
「ちょっ、ちょっと、カレがイクまで邪魔しないでよっ」
「そんな悠長な時間ありませんー」
「私ら前座だもんねー。はいはい抜いて抜いて」
 ミラ嬢を押さえつけてしまう二人。仲がいいのか悪いのか。
 俺は苦笑しつつ、ルキノ嬢にスイッチ。
「ミラさん、中出しはまた夜が明けてからね」
「えっ……あ、また……いいの?」
「俺は一度犯したおまんこは自分のものにしたがるタチだからね」
 ちんこが抜け落ち、苦痛が去ったことで少し虚脱した感じのミラ嬢を撫でて労わりつつ、ルキノ嬢のお尻を両手で掴んでいざ挿入。
「っは……か、はぅっ……♪」
 一番手を見てリラックスできたのがあったか、はたまた本人の申告通り体がやわらかいおかげもあるのか、だいぶ楽に挿入できるルキノ嬢。
 処女膜の抵抗感もちゃんとあったけれど、それへの苦痛も彼女の横顔と膣の締まりからは特に伝わってこない。
「処女がこんなに簡単にちんこ咥え込むなんて……淫乱なカラダだ」
「そういう子……嫌い?」
「ほとんど専門です」
「えへへー。じゃあ淫乱でいいよ……んっ♪」
 俺の抽挿にもいい感じの反応を返すルキノ嬢。処女とは思えないほどだ。
「本当は処女じゃなかったんじゃないの、ルキノ」
「えー、そんなヒマはないはず!」
「処女だったもんっ……ちゃんとこのちんちんが最初だもんっ♪」
 やはり姉妹からいじられるルキノ嬢。
 だが彼女を贔屓するのも少々ミラ嬢に悪いので、適度にいいぐあいに快楽を得たところで今度はシーマ嬢。
「あっ……、ま、まだ入れてていいのに」
「ルキノさんもまた昼間に子宮空けといて」
「……い、いいけど……子宮空けとけってすごい表現するね」
「満タンにするからさ」
 シーマ嬢のおっぱいを揉み、乳首を絞って掘り出しながらルキノ嬢の頬にキス。
 そして、シーマ嬢に松葉崩しの体勢でちんこを押し込んでいく。
 姉妹六人目の膣は、ルキノ嬢よりさらにトロトロにほぐれて俺を迎えてくれる。
 ……なるほど、わかった。
 ルキノ嬢が特別淫乱なわけでは……あるかもしれないけど、こんなにうまくいくのは、やっぱり。
「ローションの効き目かぁ……」
「秘伝です。わざわざこれだけ分けてくれって来るカップルもいるですよ」
 俺のつぶやきに、イザベル嬢の得意げな解説が答えてくれる。
 さすがはタルク。魔法があれだけ発達するなら、薬だっていい感じのを作らないわけもない。
 それを塗り込んだのがギリギリ過ぎたミラ嬢はあまり効かず、時間のあったルキノ嬢、さらにシーマ嬢と、後になるほど苦痛が和らぎ、快楽が濃くなっていくわけだ。
「すごいっ……セックス、こんなに……っ、気持ちいいっ……♪」
「あーあ、順番が遅い方が当たりなんて」
「初中出しはシーマに取られちゃうかなー」
 当然のように中出しされる前提で話すミラ嬢とルキノ嬢。まあ俺も約束したし、タルクには避妊魔法があるんだからそんなに重大な問題はないんだけど。
 でも、本来俺とあまり親密になっているわけでもない彼女らが、中出しを羨ましそうに語るという背徳。
 ディアーネさんの姉妹を、どんどん俺の精液で汚染していく。
 そのことが、カルロスさんやアシュトン大臣にとってひどく腹立たしいことであるのを思い、そしてやはり心地よい征服感に脳が痺れてくる。
 このまま彼女の中にぶちまけ、孕ませてしまう。
 そのアンバランスな事態を束の間だけ夢想して、それでも俺は自制して。
「……シーマさんも」
「あ、あんっ、はぁんっ……え、っ?」
「また日が昇ってから、種付けさせてもらうから」
「え、えっ……こ、このまま出してくれなきゃやだっ……」
「不平等だからね。あと、次に回す楽しみはあった方が……俺が襲うのをもっと浅ましく期待してくれるでしょ?」
「そ、そんなぁっ……んにゅっ」
 ガクガクガク、と彼女の中でたっぷりと快楽を堪能し、そして、射精の瞬間に引き抜いて、三人の肌にまんべんなくまき散らす。
「きゃっ♪」
「アンディ君、こっちもかけてっ♪」
「あぅうっ」
 暴発した小便のように勢いよく、大量の精液は彼女らの肌に弾け飛び、こびりつく。
 ミラ嬢とルキノ嬢は嬉しそうに、シーマ嬢はどこかがっかりしたような声を上げながら、褐色の肌に飛び散る精液を浴びる。
 落ち着いて見れば、確かに三人の股間からは破瓜の血が流れる。
 三姉妹の処女を一度に味わい、精液でマーキングする。
 その愉悦に脳髄を痺れさせながら、俺はじっくりと射精の快楽に身を委ねる。

 そして、射精の済んだちんこをしごいて残り汁を落としながら立ち上がると、雌奴隷たちの準備も整っていた。

(続く)

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