さて。
残りのメンバーはヒルダさん、アンゼロス、オーロラ、テテス、ナリス、それとネイア。
あとマイアとアルメイダもしゃぶっただけで入れてない。
あと八人か……体力と精力のバランスが変になってる今、一人ひとり楽しむには、ややハードな数字かもしれない。
「あ、これ。知ってるわー」
俺がそんな心配をしているのを知ってか知らずか、ヒルダさんはエロ絵巻に見入って、なんだか嬉しそうな声を上げた。
何かと思えば「エキゾチックセックス」というエロ絵巻の中盤で主人公が使っている魔術で、三人の女の一人に挿入しているのに、手を繋いだ他の二人も潮を吹いているという変な絵面だ。
「百発物語」や「エルフスイートナイト」のように、多人数を相手にするエロ絵巻はたくさんあるが、その画面上で余っている女にどうさせておくか……ということには絵師の個性が出る。
「ただ待たせておく」というのもひとつの手だし、「指オナニーやオモチャで勝手にやらせておく」というのもひとつの定番の流れ。無論、余らせないために最初から名もなき竿役を大量に出しておくのも定番だ。
俺はあまり好きじゃないが、中には「暇なヒロイン同士でレズ行為をしている様を同時進行させる」という絵師もいる。高い画面構成力を求められるが、しばしばメインでセックス進行中のヒロインがおざなりなほど、そちらに力を入れてしまう場合もある。そういうのがなんか嫌。
そしてまた多い解決策は「主人公が誰を相手しているかを明確にせず、まるで同時進行でちんこ入れてるような絵ヅラにする」というものだ。
見た感じは尻並べハーレムセックスなのだが、みんなおまんこ開いて現在進行形で喘いでいる。登場人物としての男は一人なので、そういうのは解釈に困るのだが、あるエロ絵巻の作者が「あれは時間的には前後している行為を紙面の都合で合成したものと思って欲しい」と注釈したことで、「この構図になったらそういうこと」という暗黙の了解としてエロ絵巻業界で一気に流行ったといわれている。
贅沢なハーレムセックスは描写したい、しかし毎回暇そうな女を描き込むのは紙面も手間も必要になりすぎる。だから全部を短縮できる画期的な解決策だったのだ。
が、「感情移入した一人の主人公による行為にしては現実味が乏しい画面で、手抜き感がある」「待機中の女がもの欲しそうにする様や、イカされた女の恍惚を描かれるのもまたハーレム物の醍醐味ではないか」「一発ごとに構図を変えていくのを怠って、シチュエーションだけを手軽に作ろうとしている!」といった不満が各所で囁かれ、安直な構成法としてマニア間で悪い意味で有名になってしまった。
で、そうなれば絵師の方でも対抗して理屈をつけるもので、「この主人公はものすごく速く動けるので、一回突いて尻を持ち替えるファックが、ヒロインたちからすると同時に連続的に犯されているように思える」とか「擬似的に実体分身する魔術」といった設定だったりもする。
ちなみに幻影ではない実体分身というと、今のところ高等すぎて魔術としては誰も実現できていないらしい。これできたらマスターナイトになれるんじゃねえの? という話を、当のエロ絵巻を持ってきたダークエルフの行商人がしていたのを聞いたことがある。
ヒルダさんが見つけたその絵も、そういう「絵面に強引に説明をつけるための言い訳設定」だと思っていたのだが。
「この魔術知ってるってことは、タルクの人かしら。……あ、やっぱり。ふふふ、アルバン・ディアードってこれ、サファイアちゃんの雅号じゃない」
「誰……? っていうかそれ実在の魔術?」
「そうよー。サファイアちゃんっていうのはタルクのウード温泉の近くに住んでる絵描きの子。あ、ダークエルフよ。女の子」
「……マジで? 女性なのにエロ絵巻とか描くの!?」
「そりゃ女にだって上手い子はいるわよ? むしろ男が描くと即物的なエロスを追求してディフォルメがきつくなっていくか、逆に写実主義に傾倒しがちだから、センシティブで安定感のある絵はむしろ女の子がよく描くんじゃないかしら」
「なんだか随分いろいろ知ってそうな……」
「タルク住まいのエッチなお医者さんをナメちゃいけないわよー? エロに関係するネタだったら大抵耳に入ってくるんだから。オニキス商会も手広いしね」
……俺なんか、まだまだのようだ。エロ絵巻の知識に関しては人後に落ちないつもりだったんだけど。
「これ、娼館貸し切りで遊ぶお大尽さんのために開発した魔術なのよね。チンポは一本、精力は人並みだけどお金は唸るほどあって、いろんな娼婦を一度に喘がせてみたい……なんて贅沢言う人がいてね。まあ大抵タルクの高性能な大人のオモチャで遊んで満足するんだけど、たまに自分のチンポでやれなきゃ嘘だ、って人もいて」
「あの」
そこで黙っていたネイアがおずおずと手を上げる。
「それ……つまり今、もってこいの術なんじゃないでしょうか」
「えー? でもアンディ君は楽ができるかもしれないけど、精液は分配できないわよ? みんな気持ちいいのも大事だけど、種付けしてもらうのも同じくらい……」
ヒルダさんは見回す。
アンゼロス。オーロラ。テテス。ナリス。アルメイダ。マイア。ネイア。
「あ、やだ。……強いて言うほど妊娠したいのって私とテテスちゃんくらいなのかしら」
「え、別に私そんなに焦ってないですよー? どうせすぐに孕むと思いますし♪」
「いやテテスちゃん少し落ち着こうよ。妊娠は少しじっくり周りと話し合ってからね? 流石にもう止めるのも疲れてきたから止めないけどほら、せめてレンネストで親御さんとかバスター大騎士長とか」
「孕んでから報告して勘当されるのも規定コースかなーって」
「やめようよそういう破滅的なの!? 出る結果にテテスちゃん自身は満足かもしれないけどスマイソン十人長に対するバスター大騎士長の心象最悪だよ!? 戦争起きるかもよ!?」
「私一人のためにドラゴンライダーと戦争するほど兄上もアレじゃないんじゃないかなー」
「多分フェリオス大騎士長も全力で応援すると思う。あと多分あの二人ならドラゴンの二頭や三頭頑張れば狩れる」
「えー」
だから怖い想像ばっかしないでくれ。これからセックスしようっていうのに。
「んー、それじゃどうする? お試しってことでこの魔法使ってみる? 触れた同性から性感伝わる魔法だけど……まあ、これで快感を味わっても物理的に損する事はないから、やるだけやってみてもいいかしらね」
ヒルダさんが一人で納得して魔法を唱える。
実際にセックスをするのは種付けされたい願望の強いネイアとヒルダさんということになった。
何故二人なのかというと、手を繋ぐにもスペースが足りないから。二班に分けるしかない。
足や胴に触れ続けるのはセックスの邪魔だし、伸ばした手を握るのだって、犯される快感を味わいながら悶えるスペースを考えたら、一方の手に一人か二人が限度だ。
「まずはネイアちゃんからがいいかしら。私だと慣れすぎてるから物足りないかもしれないし、アルメイダちゃんとマイアちゃん以外はそっちで味わったほうがいいかもね☆」
アルメイダとマイアを外した理由は……アルメイダは余裕がある=マイルドな快楽でないと気絶してしまう可能性もあるし、マイアも元々割と余裕でセックスするほうだからか。まあドラゴンはそういうものだけど。
「よ、よろしく……お願いします」
そう言って仰向けに寝転ぶネイア。その右手にアンゼロスとオーロラの手が絡み、左手にテテスとナリスの指がかかる。
「これでいいのかな」
「おかしな気分ですわね」
「ナリスちゃんもヒルダさんの方にいったらいいんじゃない?」
「べ、別に気持ちいいのは……嫌いじゃないし? 特にリスクもないみたいだし?」
ブツブツと言う周囲の女たちを目だけで見回してカァッと頬を染めるネイア。
「こんなに囲まれて見られながら種付けされたいのか」
俺はちょっとだけ楽しい気分でネイアに囁く。
「チンポ大好き淫乱勇者」
「……っ」
ネイアがビクンッと耳を反応させる。
そして、彼女の手を握っていた四人も目を見開いて声を漏らした。
「あっ……これっ……」
「……い、今、何かすごいのが……胸に」
「ふあ……、こ、こんなのまで流れてきちゃうんだ」
「罵られてこんな感覚になるって理解できないや……」
なんかネイアは今の囁きで随分感じてしまったらしい。それが周りに筒抜けというのを今さら実感したらしく、ネイアはこれ以上なく顔を赤くして「ううっ」と呻いた。
「もっと言って欲しい?」
「……で、できれば……その、早めに挿入の方に移ってもらえる方が」
「早くチンポ咥えたいって言えよ」
「!」
「『早くあなたのチンポで意地汚い私の子宮を嬲って下さい』って言えたら入れてやる」
切なそうに細まるネイアの目。
激しく反応する裸の四人。
「うあっ……あ、はっ……♪」
「……も、ものすごく……感じて、ますわっ……」
「し、真性のマゾですね……ネイアさんって」
「やばいやばいやばい思わず放しちゃった……この魔術やばくない? 変な性癖の感じ方ライブでねじこまれるってこれ開眼させられちゃうんじゃない?」
……いやホントになんでそんなに感じるんだネイア。こういう意地悪発言で。
「あ、あの……」
ネイアは唇を湿らせて、生唾を飲み込んで俺に囁き返す。
「私の……私の、精液飲みたくて仕方ないさもしい子宮が……あなたのおチンポに早く会いたがってるんです……っ♪」
「……お、おお」
「早く私のおまんこ、ほじりぬいて……寂しがりな子宮に、おチンポでキスして下さい……っ♪ おチンポで子宮の口が開いちゃうくらいの濃厚なキスをして、溺れるくらいの精液でだめにしてほしいっ……♪」
……いやらしく、自ら蔑むような物言いで、大幅に即興を加えながらネイアはセックスの催促をする。
その一言一言が自分自身を刺激しているのか、アンゼロスたちはもはや余裕もなく横たわり、胸を抱き締めるようにしてビクンビクンと内的な快感に耐える。
「こ、んなっ……こんなにっ……キちゃうんだっ……♪」
「すごい……っ! ど、貪欲、ですわねっ……♪」
「ご、ご主人様っ……は、早く、やってっ……こんな切ないの、ずっと続いたら……頭がぼやんとしちゃうっ……!」
「……う、うあ、やばいやばいやばいやばいっ……し、心底から雌奴隷な人ってこんなにあれなんだ……」
特にナリスの「心底から雌奴隷」というコメントになおも感じたらしく、ネイアのピクンという耳の動きが波紋のように他四人に伝わっていくのを感じる。
俺が挿入する前からどれだけ恍惚としてるんだ。
どこか置いてきぼりにされるような気分を少し悔しく思いながら、俺はネイアの股間を無造作に探り、指で陰唇を割り開いて……ドロドロに愛液で濡れるそこに、ちんこを押しつけ、熱くぬかるむ媚肉をちんこで深々と突き刺す。
その瞬間、ネイアと同時に他の四人も1段高い悲鳴を上げた。
手近に見えたナリスの尻越しに、彼女の股間がプシャッと潮を吹いたのが見える。
「ひああっ!」
「はぅんっ……ん、あ、はっ……」
「あああっ……あ、あっ……」
「く……ぅ、あっ……み、満たされちゃってるのにっ……満たされてないっ……♪」
ネイアの要望に応えて、俺はその子宮口まで強引にちんこをねじ入れ、そして奥深くで濃密に小突く。短い小刻みのストロークで、彼女の子宮とディープキスするように接触を繰り返す。
手は使えないながら、ネイアはその行為への歓迎と熱中を、脚での抱擁で表現する。
豊かな胸を揉み、乳首を摘んで引っ張り、切なそうに喘ぐ口を唇で塞ぎながら俺は抽挿を続ける。
鼻声と水音、そして周囲の女たちの喘ぎ声が重奏する。
その様子を、起き上がったアイリーナやベアトリス、シャロンやライラ、エマなども興味深げに見守る。ネイアと手を繋いだ女たちの乱れようはすごいもので、特にテテスやナリスの悶えようは半分意識を失っているのではないかと思うほどだ。
その点、多少雌奴隷歴の長いアンゼロスたちの方が、体内に暴れる性感の御し方を心得ているのだろうか。
そんな事を思いながらも俺は腰を振りたくり、ネイアもそれを積極的に受け入れて……彼女もどこか酩酊したような顔つきで、キスして溢れた涎を拭くこともできないので、どこか痴れた印象の表情を俺に向けている。
そんなネイアも可愛い。美しい。尊い。
この娘を雌奴隷にしてよかったと思う。
「……孕めよネイア。俺の子供を産むんだ」
「……は、はいっ……♪」
「子供を産んでまた孕んで、何度も孕んで……俺が死ぬまでオマンコ休まる時はないからな?」
「はいっ……やすみ、ませんっ……♪ わたしはっ……あなたのおチンポのための……あなたのおチンポと、チュウするためだけの子宮……ですからぁっ……♪」
俺の囁き、ネイアの返答。
犯し犯されながらのこのやりとりに、四人はついに激しく愛液を吹きながら絶頂の声を上げる。
ネイアは、こうしている間にも絶頂に達しているのだろう。多幸感の中で聞く言葉、呟く言葉のすべてが快楽の燃料になっているのだろう。
それかせ周りのアンゼロスやナリスたちの反応でよくわかって面白い。
そして、俺はネイアの子宮口を打ちのめして、その中に精液を噴射する。
瞬間、ネイアが声にならない嬌声を上げながらアゴを引き……他の四人はそれに釣られて虫の息になりながらプシャッと潮を吹き、痙攣する。
「……す、すご……い……っ」
「こんなに……これほど、感じてしまっているのですか、ネイアさんは……」
「……う、うあ……あ、あっ……♪」
「……あ、あれだけ気持ちよく……されちゃって……る、のに……自分のアソコの中に何にも入ってないってのが……切ない……ですよぅ……」
一回セックスしただけなのに、五人が這いずりながら絶頂の余韻に浸る。
これは……確かに征服感あるなあ。
でも、なんか損したような気分でもある。できれば余裕があれば全員のおまんこ楽しみたい。
そして、ヒルダさんに交代して再開したのだが。
「……あららー」
「……アルメイダ、アルメイダ!」
「へんじがない。しかばねのよう」
「いやマイア、死んでないから」
ヒルダさんがメインになっても、アルメイダは快楽にものすごく弱く、途中で気絶してしまった。
「ヒルダさんは全然平気なのに」
「違うアンディ様。私だからそんなに表に出ないだけで、ヒルダこれで随分感じてる」
「……うふふ。バレちゃったー」
「そうなんですか?」
「好きな人との熱烈なエッチはねー。やっぱり違うものよ☆ ま、アンディ君が退屈しちゃわないようにセルフコントロールするけどね☆」
ヒルダさんは汗だくの体を抱き締めてキスをし、巧みな腰使いで俺を何度も射精に導いた。
……だ、大丈夫だよな? 確か回数重ねすぎるとヤバイって話だったけど。
(続く)
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