体力は充分にあるとはいえ、セックスに慣れていないベアトリスは既に息も絶え絶えだ。
そのベアトリスを捕らえるライラは荒々しい手つきでこそないが、元々人外の膂力を持つドラゴンだ。逃れようと思っても逃れられるものではないだろう。
「ライラ、無茶をさせるなよ。ベアトリスはまだ初心者だ」
「ほほ、承知しておる。じゃが別に逃げようとはしておらんぞ、この娘は」
「それだけの力が残ってないかもしれないじゃないか」
ベアトリスは身を支える腕も肩から震えていて、呼吸は明らかに荒れている。
付き合わせたのはただの一発とはいえ、やはり体内に直接ねじ込まれる感覚とそれに伴う疲労は、その身を著しく弱らせているのは間違いなかった。
「……ベアトリス。その……なんとなくで変な遊びに入れちゃったけど、無理して付き合わなくていいんだぞ。俺の周りはみんなこういうのに慣れてるんだ。楽しむ余裕があるから喜んでやってるんであって、辛いのに頑張ってるわけじゃないから……」
「……べ、別に……心配されるほどのこと、ないし……」
ベアトリスは少しだけふて腐れるような顔をした。
「……ネイアだって、テテスだって平気でしてることなら……別に私がやれないってことはないし……その、セックス自体は別にそんなに……嫌いってわけでもないし……」
「まどろっこしいこと言っておらんで、仲間に入れてくださいと言えばよかろう」
「な、仲間にっ……て、そこまでじゃなくてっ」
慌てるベアトリス。
テテスは横から覗き込むように顔を出し、イタズラっぽくささやく。
「半端なのはダメですよねー?」
「あのなテテス……」
「セレンさんだって怒りますよー? ほらほら、ここはビシッと」
「乗らないぞ。っていうか、一度や二度いい気持ちになった程度で人生設計やり直すような、お前みたいな奴はそういないし、いるべきじゃない」
「えー……でもでも、現実問題としてご主人様って永久就職先として優良物件ですし」
「いいから座ってろ。それ以上言うと今夜はエッチ抜き」
「う……ひ、ひどい」
裸でスタンバイしておいてそれは流石に切ないだろう。
テテスはすごすごと下がった。
「それでどうするのじゃ、飼い主殿。無理をさせぬと言うならこのまま休ませるもよい」
「その方がいいかな……今犯したら本当に気絶しちゃいそうだし……」
娘演技とかを抜きにしても、ベアトリスは結構な名器なので、歯止めが利かなくて困る。
優しくするつもりでも、ノッてきたらガツガツいってしまいかねない。
が。
「だ、大丈夫……大丈夫、だから……」
「……なんでそこまでして」
「だって……えっと……」
ベアトリスはドロドロの尻と股間を向けたまま、恥ずかしがるように顔を背けた。
「……なんか、前よりすごくよかったし……」
「そりゃあ……最初はエッチなんて、どういうものかもわからないだろうからなあ」
「うん。……あと、なんか……あんたにパパって言うの、ちょっと……興奮、したかも」
「…………」
カールウィンでは親子関係、家族関係が希薄だ。
セックスによって人が生まれるという部分は、さすがに疑問を持つほどではない。父親と母親というのも、字義を間違えるほどではない。
だが、それは頼るべき相手、従うべき相手ということではない。子供は生まれればすぐに村単位の養育施設で引き取られて育てられるのが当然で、育って以降も特段の関係を持たせてはもらえないのだ。
それは人肉食という非常事態が頻繁に起こる土地柄ゆえの知恵で……いや、そうなるように仕向けたジェダ王の悪趣味ゆえか。
とにかく、カールウィン人にはパパという言葉に対して、こちらが思うような感情を持たないはず。
それなのに、犯されながらそう呼んで興奮した……とはどういうことだろう。
「ベアトリス……」
「パパっていうのは……こっちでどういう役目を果たす人なのか、なんとなくはわかる……ママっていうのも。私もいつか、子供産んだら……保育役任せじゃない、外のやり方で育てるんだ、って、それだけはちゃんとわかってる」
「…………」
「それで……そういう相手があんただったと、思ったら……結構しっくり来たし、それに犯されるのって……多分酷いんだと思うけど、でも、なんかすごく……ね」
ベアトリスは、ほんの少しだけ視線を向ける。
その視線は確かに期待感や恍惚感を感じさせる、陶酔に近いものだった。
「そういうの……あんたなら……いいかな……って」
「いや全然よくないからな、一般的に」
とりあえず俺を親に見立てて普通に興奮するのはどうなんだ。俺まだ20代だぞ。いや、カールウィンならありなのか……?
だんだんよくわからなくなってきた。
「……だから、もう少しだけ……続けて。私があんたみたいなチンポで作られて……そのあんたのチンポでまた子供まで作られちゃう……なにもかも、その……ひどいチンポに征服されちゃうっていう、夢を……♪」
「……ほ。こやつもなかなかの素質じゃのう♪」
どこかうっとりと語るベアトリスと、そのザーメンまみれの股間の下から、自分のマンコを軽く揺すってアピールするライラ。
……ベアトリスは父親というものに卑近なイメージがない分、一人の男に何もかも投影することができるんだろうか。
男にも一人の女に母と恋人と娘など、複数のものを投影するタイプの奴はいると聞くけど。
自分の好み……というべきか、とにかく身を許せる相手に、父も恋人も、何もかものイメージを与える……というのは、本物の親に接してこなかったからこそ可能なことかもしれない。
一応、それがただのイメージプレイでしかないということはわかっているようなので……俺はそれ以上の追及をやめる。
「わかった……それじゃ、ベアトリス。それにライラ」
俺は抱き合って股間の穴を見せ付ける二人に、意を決して挑みかかる。
「二人まとめて犯す」
「…………っ♪」
「ほほ。とくと比べよ。伴侶の子袋と、愛娘の子袋……どちらが、よりそなたのチンポを愛しておるかを、のう♪」
「……パパ……また私の子宮と、チンポで遊んで……っ♪」
それぞれ、期待に満ちた声で俺を煽る二人。
くびれを保ちながらも豊満なライラの腰つきと、未熟で直線的ながらも、先ほどの名器ぶりを余韻で想像させてくれるベアトリスの腰つき。
俺はそれらの誘惑にゾクゾクと煽られながら、いそいそと挑みかかり……ライラを手始めに犯し、数度突き刺したら勢いのままベアトリスにも突っ込み、それにベアトリスが程よく鳴いたらライラの子宮口を打ち……と、せわしなく穴を変えて犯しまくることにする。
「ふぁっ……あ、うんっ……や、やあっ、まだ抜かないでっ……♪」
「ほほっ……そうじゃ、気ままに食べ比べよ……♪ 我はいくらでも付き合おうぞ♪」
「っ……二人とも、子宮がっ……やたらと、やる気になりやがって……っ」
「だっ……だってっ……もう、パパ精液、飲まされて、その気にさせられてるしっ……♪」
「我が……っくっ……♪ 我の子袋が、そなたにつれなかったことがあったかえ……♪」
ぐちゅぐちゅと。じゅぷじゅぷと。
泡立つ愛液が熱を帯びて飛び散る。
精液を欲して、二つの腰が争うようにちんこに追いすがる。
二人はまるで本当に親子であるかのように、時に嫉妬し、時に見せ付けあい、時に慈しみあうように、互いの体を抱き締めあいながら下半身を俺に捧げ続ける。
俺は二人の膣を交互に味わい……色の違う快楽を堪能して、やがて次の射精欲求に駆られて、二人の膣の間で迷い、そして決める。
「……いくぞ、ライラっ……!」
「ほ……いつでもブチ撒けるがよい……っ♪」
「や、やあっ……私ももう一度、欲しいっ……!」
「おまえにはさっきあげただろ……っ!」
「でも欲しいっ……もう一度、私にもっ……♪」
ベアトリスが必死に尻を振ってアピールしてくるのを嬉しく思いながら、俺はライラの膣に狙いを定めて最後のスパートをかける。
二人の身体が俺のグラインドで揺れる。
二人とも、精液を子宮に欲しがってはしたなく踊る。
俺はそこに、「エルフスイートナイト」の幻を見る。
幻の一夜を、美しい娼婦と、そして娼婦に産ませた娘とともに、淫らに味わい抜く。
男の幻想そのものといえる熱情的な女の愛欲が、絡み合って自分にぶつけられる。
想像と現実。渾然一体となった二つの贅沢が、俺に現実感のない射精を促す。
「おおおおおおおおおおおっ……!!」
たっぷりと、ライラの膣にも吐き出した。どぷどぷと溢れてくる。
そして、出し切れていない精液を、まるでベアトリスの膣を使って拭うように数度ほどゆっくり突っ込み、抜く。
「っ……わ、私のアソコでっ……まるでザーメンの後始末、されてる……みたい……っ♪」
「ほほ……よかったのう、娘よ♪」
汗だくのベアトリスと、まだまだ余裕のあるライラ。二つの白い裸体はゆっくりと力を抜き、仲良く股間を白濁で汚す。
……もっと頑張ろうかな、と思わなくもないけれど。
「まだまだ……こちらもおるからのう、父上よ♪」
アイリーナとシャロンがこちらに尻を向けて誘う。
そう。まだまだだ。
(続く)
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