ルナの体は少々筋肉質だが、背丈もおっぱいも大きすぎもせず小さすぎもせず、適度な存在感を感じさせてくれる。
 強く掴めば折れそうな華奢な体つきや、手のひらに余るようなおっぱい……といった希少感はないが、逆に言えばそういった一部分に意識を奪われず、全体として「女の子」を感じることができる。
 何より、ルナは一度ヤると決めたら貪欲なほどに積極的だ。
 普段は誰ともどこか距離を感じる態度ながら、甘える時は全力。胸の高鳴りと子宮の求めるままに、性欲を滾らせ、ぶつけてくる。
 そんなルナの解放された雌ぶりが、俺の雄の野性をも刺激する。
 しなやかな肢体を抱き締めて、この娘の下半身にこれから俺の子を仕込むんだ、と改めて強く思えば、俺のちんこもその興奮にビクンと跳ねる。
 それを下半身で直に悟ったルナは、どこか淫靡な笑みを浮かべてちんこをそっと掴み、さする。
「種付け、すぐにする?」
「もちろん」
「ヒルダに聞いた話では、直接の交尾になる前に色々してほしがる男って多いみたいだけど……アンディは違う?」
「そういう趣向もいいけど、俺はあんまり執着はしないかな。女の子が種付けして欲しがってるのに、お預けにしてまでやることじゃない」
「……優しい」
「それはどうかなあ……」
 優しい……のか?
 こういう談義になった時に(と言っても、雌奴隷持ち始めてからはそうそう話せる事じゃないから、クロスボウ隊時代の童貞集団での話題だけど)風情がないとか、下半身にしか用がないのかとか、お前はわかってないとか散々言われたもんだけど。
「私の方だって、一緒に気持ちよくなりたいし」
「まあ、入れなくても二人で気持ちよくなる方法はあるけど……」
「?」
 お互い刺激しあうとか。
 っていうか本来、男の方なんてただ勃起するだけだから焦らしとけばそれでいいわけで、ある程度先に準備が必要なのは女の子の方な気もする。
 そういう意味では男の前戯の要求なんて、不要なサービスを求めているだけなんだよな。
「本当は女の子の膣穴の方がたっぷり刺激しなきゃいけないし……そういやウチの雌奴隷はあんまり手がかからないな」
 っていうか、俺あんまり事前にいじってる記憶がない。処女の子相手には頑張ったりするけど。
 ……と思ったら。
「獣人はあんまり気にしなくていい。性欲湧いてる時の獣人の女なんて、自分でも手がつけられないくらいおまんこ濡れちゃうものだし……前は満月のときだけだったけど、最近はアンディとえっちする想像したら、いじらなくても何分か経っただけでぐちょぐちょになる」
「そんなに」
「猫獣人以外の他の雌奴隷はみんな、順番待ってるうちにそっとオナニーしとくといい……って、古参がアドバイスしてるし」
「……横の繋がりが相変わらず緊密だな」
「アンディが途中で止まっちゃうとみんな待たされるから」
「…………そりゃそうか」
 俺も一人ひとり前戯したら手間だけど、何より乱交中にテンポ悪いと雌奴隷たちの方が待たされて嫌なわけだ。
「だから猫獣人はアンディ向き」
「あんまりそういう基準で自分の種族を評価するのはどうなんだろうな」
 そう言いながらも俺はルナを自分の腰の上に乗せる。
 ルナも意図を察し、またがってくる。要はルナの方が動く体位だ。
「じゃあ……入れる、ね……ん、ぁ……ぁ、ん、んっ……♪」
 ちゃぷちゃぷと隠し温泉が波立ち、悩ましげなルナの鼻声が静謐の森に響きだす。
 岩作りの浴槽の中で腰を伸ばし、斜めに行儀悪く座るような形の俺の上で、ルナは銀色の紙や尻尾を濡らしながらクニクニといやらしく腰を動かす。
 その膣の感触も、胸を這うおっぱいの感触もなかなか素晴らしいけれど、確かめるようにチラチラと俺に視線を送りつつ眉根を寄せて頑張るルナの顔がたまらない。
「いいぞ、ルナ……気持ちいいから続けて」
「うんっ……♪ 頑張るから……私にも、赤ちゃん、産ませてね……♪」
「もちろんだ」
 銀糸の髪の下から見える目が、慈愛と淫欲と歓喜に染まる。
 とてもいやらしいはずなのに、どこか気高い聖性すらも纏っているように見えるのは、ルナの普段の控えた態度ゆえか。
 あるいは欲求に正直であるがゆえに、かえって下心の入る余地がない純粋さが、彼女の一心の交尾にそういう雰囲気を与えているのかもしれない。
 俺はそんな彼女の中心に、自分の仔が宿るのを楽しみにしながら……高まる快楽のままに精液を膣奥に打ち上げる。
「んぁっ……あ、あぁあっ……あっ……♪」
「ルナっ……!」
 ルナは身を仰け反らせる。
 ちょうどいいサイズの乳房が揺れ、水滴を乳首で跳ね上げて、その瞬間にどんな巨乳よりも美しく淫らな光を煌かす。
 そんなルナの中が子種汁に満たされ、表情が絶頂の快楽と子作りの幸福に満たされていくのを楽しみながら、俺は小さく息を吐く。
 やっぱり風呂の中でセックスすると少し息が苦しいな……。


 結局、南方に向かうことになったのは、まず俺の護衛にアンゼロス、オーロラの二人。それとルナ。
 そしてレンファンガスに戻るテテス・ナリス・アルメイダ・シャロン。
 アップルが子守りの手伝いとしてセレンともども残る代わり、フェンネルが料理番・雑用係として同行。
 それとヒルダさんももちろん同行。次に引き取る麻薬患者の見立てなんかも要るしね。
 さらにアイリーナもなんだかんだとゴネた結果、また便乗することになった。
 そしてネイアとベアトリスも連れて行く。
 男衆ではベッカー特務百人長とボイド。それ以外はみんな居残りだ。
 ドラゴンは無論三頭とも連れて行く。ポルカの守りに関してはブロールさん他ミスティ・パレスのドラゴンたちが確約してくれているので大丈夫だろう。まあ守ると言ったって、ちょっとした気の淀みによる魔物程度しか出る予定はないけれど。
 それとバウズ。と、彼のライダーであるユーファ。それに元麻薬患者の皆さん。
 ちなみにサフルの方は、まだポルカにリカさんが滞在したがっているのでそれに付き合うらしい。まあ、こっちも別にサフルたちの行動を制限する理由はないし、帰りたいときには自分で帰れるのだからそれでいい。
「それじゃあ男爵。またしばらく、セレンたちのことお願いします」
「うむ。夏の精霊祭も近い。どこで迎える事になるかはわからんが、楽しんでくるといい」
 ……そういや、それもあったっけ。
 この旅もまた、実り多いものになるだろうか。
 そう思いながら男爵邸を辞し、窓辺で手を振るジャンヌやセレン、アップルたちに手を振り返してから、みんなが待つ町外れに向けて駆け出す。
 さあ、飛ぼう。

(続く)

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