町外れの廃屋……というか、それを利用した東屋。
改造は男爵の許可を得て青と金のエルフたちがやってくれました。
そしてそこに揃ってティータイムを満喫する異国の女子四名。
「老後とかそういう話になると……まあ少し思いを馳せちゃうところはあります。少なくともここにいる面子は私がヨボヨボになっても今と変わらなさそうですけど」
テテスがリンドンの饅頭を食べながらそう言うと、アルメイダとシャロンとナリスはまじまじとテテスを見つめた。
「なんですか。なんなんですかその反応は」
「老後のこと……少しは考えてるんだな」
「私たち長命種は雌奴隷としてご主人様の寿命まで付き合っても……それなりにどうにでもなるのだけど」
「ま、楽しい想像ってワケじゃないけど……でもテテスちゃん、スマイソン十人長とえろえろ三昧の生活なんて刹那的な行動して、自分がこれからどうなるか本当に考えてる?」
「んー、まあご主人様のことだから、私がちょっとした熟女になってもポルカでおはだ磨いてる限りはえっちやめないでいてくれると思うけどー……まあ多分、今くらいの勢いでヤリ続けてたら三十歳くらいになる頃には十人くらい産んでる、かな?」
「……まあ、そうなるでしょうね。羨ましい限りだけれど、人間同士ならそう難しい話じゃないでしょうから」
「私としても授かり物は無下にしたくないですし。その子供たちもいい年になったら孫を作るとして、まあ私の大往生の頃には獣人族みたいなビッグファミリーかな? 今の調子だと兄上の方も子供できるか怪しいところだし、その子供たちの誰かがレンファンガスのバスター家を継ぐことになるかもしれないけれど……多分ここにいる方が不自由は少ないと思うなー」
「なるほど……とりあえず具体的な展望を抱いていることはわかる」
「っていうかテテスちゃんってそれでいいの……? ここでドスケベスマイソン十人長の子供孕んでは産む生活とか、16で決意するにはちょっと厳しくない? っていうか普通にしてたらアンタ侯爵家の次期当主じゃないのさ。いやバスター大騎士長のタネが既に不甲斐なくなってる前提だけど!」
「うん、まあ……」
「美貌の大貴族の姫君で名うての魔法剣士なんて超クールな肩書きで国中どころかヴァレリー諸国から貴公子の引く手数多だよ。っていうか今気づいたけどテテスちゃんってそういう立場だったんだ!」
「そういう肩書きで寄って来るつまんないオトコの相手とかしたくないー」
「落ち着けテテスちゃん。このあんちゃんの方がつまんないよ? 見なさいこのボンクラ丸出しフェイス。特技は鍛冶仕事と疲れを知らぬちんちんだけだよ?」
「おいナリス」
さすがに俺もそろそろツッコミを入れざるを得ない。
ちょっと不愉快そうな顔をしたアルメイダやシャロンが続く。
「お前はそうけなすが、成し遂げたことの大きさは心得ているだろうに」
「そうよ。それに、そんなご主人様とのセックスをあなたも幾度となく楽しんでいるでしょうに」
「わ、私はその……ほ、他のセックスパートナーに出会ってないだけですし! っていうか私は別にいいんですよ、お姫様でもなきゃ大した先行きがあるわけでもないんですからスマイソン十人長より上のランクのイケメンとか高望みですし!」
「えー? ナリスちゃん狙ってる人結構いるの知ってるよ」
「うむ。強い割に親しみやすいエルフだというので、特に他種族には人気があると聞いたことがある」
「まあ、レンファンガス軍にはそもそもエルフがほとんどいないのだけど」
それを聞いて複雑そうな顔をするナリス。
「マジですか……いや、まあ確かに仲良くなった兵士とか結構いますけど……」
「イケメンで強いっていうだけならご主人様より上は結構狙い放題だよね」
「それほどにアンディに不満なら、私が適当な騎士と仲を取り持ってやろうか」
「それはいいわね。ナリス、どうするの?」
ナリス以外の三人は少し意地悪な雰囲気でナリスを追い詰める。
まあ本気ではないだろうが、いや、しかし。
「ちょっと待て」
「待ってくださいよ」
俺とナリスが同時に手を突き出し、遮る。
そして目を見合わせる。
……ナリスは恥ずかしげにすぐに目を逸らす。
それを見てニヤニヤする三人。
そして、テテスが改めて咳払いをした。
「えへん。まあ、つまり、そういうことだよナリスちゃん。……モテモテだっていうのは確かに気持ちいいけど、好きな人がいるなら大した意味なんてない。顔がカッコいいとか貴族だとか、そういうのは好きになるための取っ掛かりになるかもしれない。でも、やっぱり重要じゃないよ。私はもう、別の誰かのものになってあげるつもりはないの」
「そ、そりゃ……気持ちはわかる……ような気はするけど……もったいないなぁ……」
「いいじゃない。私やナリスちゃんみたいな淫乱には、ご主人様じゃないと付き合ってくれないよ?」
「って、私ゃ淫乱な覚えとかないし!」
「ふふん。……ふつーの女の人はね、こーゆーのってまず嫌悪感しか浮かばないらしいよ?」
テテスはスッと立ち上がり、俺の目の前で軽くゆらゆらと揺れながら服を脱ぎ始める。
目配せされたシャロンも合わせてビキニアーマーを外し始め、アルメイダも少し遅れて状況を察し、しゅるりとノースリーブシャツのタイを外す。
「な、何を急に始めてるのアンタがたはっ」
「えへへー。……大丈夫だよ、ここの周りには幻影張ってあるし」
「あらかじめ、ね」
「……まあ、アンディが……ご主人様、が、ここに混ざる時点で、わかっていた事だ……」
夏の青空。遥かに続く淡い緑の草原。
それらの広がる視界の中、東屋を支える数本の柱の影を背景に、歳若い少女と豊満な姫君、そして均整の取れた女騎士の肉体が影絵のように造形を晒していく。
「……こーゆーの。……ちょっとだけ、ワクワクしない?」
すっかり服を脱ぎ捨て、石組みの地面に下着も投げ捨ててしまったテテスは、俺に向けて緩いリズムでお尻を左右に振りながら、ナリスを挑発する。
「こんな明るい中で……もしかしたら近くを、街の人が通るかもしれなくて。でも、ご主人様と愛し合っちゃうんだよ。何もかも関係なく……」
「ご主人様。まずはこの私のカラダからいかが?」
「わ、私でもいいぞ……い、いつでも、マリー殿の孫をこの子袋で作る準備はできている……」
「ほらナリスちゃん。混ざらないと始まっちゃうよ〜?」
「っ……っ」
ごくり、と。
俺に裸で絡みつく同僚たちを前に、ナリスが喉を鳴らす音が聞こえる。
いつでも。どこでも。
俺がいるだけで。
雌奴隷たちの誰かが口火を切るだけで、始まってしまう。
それが、俺と彼女たちの淫らな、互いの誓いの確認行為。
俺はいつでも犯す。
彼女たちはいつでも待っている。
そしてそうなれば、止まらない快楽と欲情の中で……異物であるナリスも同じように求めてよく、貪られてよく。
ここに、まざって、いいのに。
じぶんも、このかいらくのうずに、まきこんでもらえるのに。
……俺がニヤリと笑ってテテスの尻を撫で、シャロンの腰を抱いて豊満な胸に頬を寄せ、乳首にキスをして……いやらしい吐息が雰囲気を高めてゆくごとに、テテスの目に羨望と焦りが浮かぶのが見て取れる。
既に適応してしまっているのだ。異常な雌肉と雄汁の饗宴に。
ナリスは、平静でいるには少し恥ずかしい環境で……仲間たちと一緒に俺に貪られるという狂乱的快楽を、既にカラダが覚え、その宴の予感に子宮が反応しているのだ。
……そこまでわかっていて、ナリスを突き放し、いじめる。
テテスはなんとも意地の悪い奴だと思う。
「ナリス」
「……な、なん……ですか」
「脱げよ。……誰か来たら教えるから」
「っ……こ、こんなところでっ……ホントにアンタ……無謀ですねっ……」
「どうせ、誰と誰が素っ裸なのかなんて遠目じゃ分からない。もしも見つかったとしても、そいつがシャロンやテテスの裸に見とれてるうちにナリスは服着ちゃえばいいんだ」
「あー、私と騎士長は囮ですか?」
「ふふ、いいじゃないの。ご主人様と深く愛し合っているところなら、誰かに見せ付けるのはやぶさかじゃないわ」
「ま、まあ……そもそも幻影を張っているのだろう。テテスの魔術なら、よほどの者でなければ破れはしないはずだ」
アルメイダはそう言って、横柄に長椅子に座る俺の足元に跪き、ズボンを開いてちんこを取り出して躊躇なく舌を這わす。
首輪一つのアルメイダが、まるで当然のように「その行為」をする。
舞踏槍の名で諸国を騒がせた女騎士が、今や完全に雌奴隷の所作。それだけでなんという征服感か。
まあ、それを言えばこの二人のゴールドアームの妹たちも、こうして昼間から首輪ひとつの丸裸でちんこをねだっているわけだけど。
そして、ナリスはついに折れる。
「……ホントに非常識なんですからっ……し、知りませんよ、どうせ一番恥ずかしいのはスマイソン十人長なんですからっ!」
そう言ってナリスは思い切るように服を脱ぎ始める。
テテスはしてやったりと笑った。
「ふふふっ……ほーら。ナリスちゃんも淫乱っ」
「アンタたちよりはだいぶ下だしっ!」
「いつか互角になるよ。……ほらナリスちゃん、最初の一回は譲ってあげる。待たされてる間に人が来たら嫌でしょ?」
「ほ、ホントに幻影張ってるんだよね?」
キョロキョロしつつ、長椅子を跨いで俺に対面座位で跨るナリス。
美女美少女が、昼でも外でもこぞって裸を晒して俺との乱交をねだる街。
本当にどこまでも破廉恥すぎて言い訳できなくなっていくなあ、と苦笑しつつ、俺はナリスを抱き締めながら彼女の膣内に埋没していく熱い感触を楽しむ。
ちなみに、多分テテスは幻影なんか張ってないと思う。ナリス以外の三人はむしろスリルや覚悟を楽しんでるっぽいし。
(続く)
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