帰ってきたばかりということで、夜はぐっすりと寝かせてもらう。
 抱き枕代わりにアンゼロスとルナをベッドに上げるのも忘れない。エロいことは明日の朝一番からな、と言い含めたら大人しく一緒に添い寝してくれた。

 で、翌日は朝から彼女らのキスで目覚ましだった。
 もぞり、と体の隣から温もりが消えた感触がして、僅かに意識が睡魔の霧から足を出したところに。
「起きろ、アンディ……」
 自分の半開きの口に、アンゼロスの薄く柔らかな唇がそっと乗る感触。
 そして数秒だけ唇同士でねぶるようにしてから。
「……息がまだ酒臭い」
 唇を離し、すぐ傍で低い声で呟くのが聞こえる。
 そして反対側からのそりと起き上がる気配。
「酒臭くても別にいい。だからどいて」
「い、いや、僕だって別に酒臭いからどうっていうわけじゃないし」
 アンゼロスが慌てるが、あまりドタバタもできずにルナに押しのけられてしまう。
 そしてルナはペロペロと頬をざらつく舌で舐める。
「……ん。起きないと噛む」
「……どこをだよ」
 俺は苦笑いしながら目を開け、欠伸をして伸びをする。
 やっぱり我が家は安心する。
 二年前までは、クロスボウ隊舎の雑然とした男臭い部屋が俺の「落ち着く我が家」だったが、今やこの丸木造りの家と、甘えてくる雌奴隷たちの間こそが俺の居場所。
 贅沢になったものだと思う。色々な意味で。
「とりあえず、ちんぽから噛む」
「それ割と深刻なことになりそうだから、できれば他のところから噛もうな?」
「ヒルダもいるし霊泉もあるから多分平気」
「いや、確かにそうだけどさ」
 ヒルダさんは魔法でちんこ丸ごと生成したこともあるくらいなので(一晩使い捨てだったけど)、噛み傷くらいなんとでも修復すると思うけど。でもちんこに危害を加えるのはホントやめて。単純に想像するだけで軽く悲鳴出るし。
「そもそも、噛んだりしないうちに起きればそれで済むし」
「そういう恐怖を与えられること自体に耐えられないよ! 不眠症になるよ!」
 軽く噛んでくれるとは思うけど、猫獣人の犬歯は鋭いしなあ。
「それより。……せっかくアンディのお目覚め一番に立ち会ったんだから」
 アンゼロスが身に纏っていた簡素なシャツを脱ぎ始める。
 下は元々パンツだけだ。ルナも似たようなもの。
「『朝の儀式』……一番乗り、させてくれるよね?」
「もちろん」
「ずるい。私でもいいはず」
「ルナは怖いこと言うから二番」
「むー」
「次からは穏当に起こしてくれよ?」
「別に酷い起こし方なんかしてないのに……」
 ルナは不満そうだったが、ちんこは一本だ。二人同時というわけにはいかない。
 まずはアンゼロスからだ。

 雌奴隷としての自覚を得るため、朝一番のちんこに雌奴隷たちが自らの子宮口でご挨拶……という名目で、とりあえずおくまで挿入する「儀式」。
 それが俺の雌奴隷たちの義務。といっても別に参加しなかったからって罰を出してるわけじゃないし、そもそも俺がポルカにいたりいなかったり安定していないので、実際のところは朝からエロいことする名目っていうだけなんだけど。
「少し髪、伸びてきたか?」
「まだそんなに経ってないよ……昨日もセレンに見栄えよく整えてもらったりはしたけど」
「このぐらいの長さもいいと思うけどな。前の長さでも綺麗だったけど、さすがに大変そうって感情が先に来たし」
「……そうだね。確かにちょっと手間はかかったよ。……でも軽すぎて今でも据わりが悪いから、そこそこの長さには伸ばさせて」
「伸ばすなとは言わないけどさ」
 アンゼロスのパンツを脱がしながら睦言のような言葉の交換。
 アンゼロスだけでなく、同じくパンツと首輪を除いて裸になったルナの下着も手を伸ばして脱がせる。
 するすると下着が太股を滑り、銀色の淡い茂みが露になる。
 俺のちんこを悦ばせるための穴が晒される。
 それをほのかに恥じるルナの、うっすら困った顔がかわいい。
「二人とも。……朝一番のチンポだ。じっくり味わえよ?」
「うん……そっちこそ、朝一番のおまんこなんだからじっくり味わってよね」
「これ、そのまま普通にえっちにかかっても、別にいいんだよね?」
 さっそく俺の上にまたがり、ちんこを迎え入れ、その感触を目を閉じて楽しんでいるアンゼロスと、尻尾をピンと立てながら番を待つルナ。そのルナの乳首をくすぐるように撫でながら、俺は頷く。
「今日は濃厚に『儀式』しようか。……朝飯は遅くなるけど」
「ん」
「入った……っ、アンディ、そんな、いきなりっ……ぁっ♪」
 続々集まるであろう全員に、いやらしい事を共有させ、参加させるための「雌奴隷の膣奥を必ず一突き」のルール。
 それを一突きで済ませることなく、アンゼロスの腰をブリッジ姿勢で激しく持ち上げるように突き上げる。
 翻弄されて体勢を崩すアンゼロスは、しかしさすがの運動神経で小さな体を安定させ、俺の突き上げをうまいこと受け止めるポジションを見つけ出して姿勢を整えてくる。
 さながら暴れ馬を乗りこなす騎手のように、しなやかに身を波打たせながら、俺の貪る腰使いを感受し、味わい楽しむ雌奴隷としての淫らな動きと表情に染まっていく。
「いい天気……」
 ルナはそんな俺たちの暴れっぷりをよそに、家の裏を見下ろす窓を開け放つ。
 こんな早い時間から、まばらな林を透かして朝の光が差し込んできて、季節がもう夏になろうとしていることを教えてくれる。
「お、おいっ……ルナ、窓なんか……」
「覗かれる?」
「そ、そう……だろっ……」
 忙しくアンゼロスを突き上げながら、ルナに注意しようとする。
 だが、ルナは裸のまま窓辺に腰掛け、挑発するように尻尾をヒュンッと振り。
「いいよ。私、アンディに犯されてるところなら、誰かに覗かれても」
「い、いや、でもお前っ……」
「元々、堂々と首輪で主張してるし。アンディのセックス奴隷だって。それをわざわざ見に来る奴が悪い。……よね?」
「……お、お前やアンゼロスの裸を安売りしたくない……」
「この町で温泉に入ってたら、だいたい見られてる。っていうかアンディもよく男達と見に来るし。……変な覗き方しなくたって、みんないつでも脱ぐのに」
「……そ、それは……っ」
「だから、今さら見られて困ったりしないよ。……むしろ、見せ付ける。私もアンゼロスも、アンディのチンポに夢中な奴隷なんだ、って」
 朝の光の中、銀髪と白い裸体を逆光にして浮かべながら挑発するルナ。
 ちょっとだけ、彼女が肉食獣なのだということを脈絡なく思い出す。
「アンディがその気なら、いつでもポルカのみんなの前で種付け見せびらかすよ。私も、ミリルやマローネも、キュートも……」
「……や、やらないって……っ」
 アンゼロスと激しく腰を合わせて踊るようなセックスをしながら、俺はルナもあのコロニーの一員なんだ、と今さら思う。
 そうだ。猫コロニーでは誰もそれを咎めない。はしたないと嫌悪したりしない。むしろ、種付けされたことを裸で誇ってみせる。
 それをポルカでもやろうというだけだ。
 ルナはそれがそのまま受け入れられるはずもなく、ポルカでは大騒ぎになってしまい、淫乱な自分たちが後ろ指を差されるかもしれない……というのを理解する程度には、ポルカとコロニーの違いを理解している。
 だからこそ、そんな露出が刺激的だとわかっていて……だからこそ、こうして挑発する。
 人としての立場の破滅と、雌奴隷への完全な堕落を、望んでみせる。
 俺はそんな悪戯猫の笑みに誘われながら、アンゼロスの腰を突き上げ続け……答えを出さないまま、朝一番の射精をハーフエルフの中に吐き散らす。
「ふぁ、あああ……ぁぁぁぁっ♪」
「はぁっ……はぁっ……全く、朝からとんでもないことばかり提案して……」
「はあ……はあ……ね、アンディ……」
 アンゼロスは大量の射精でブリュブリュ言う股間に顔を赤くしつつも、俺の耳にそっと唇を近付け。
「僕も……見せびらかしていいからね……♪」
「…………」
「ずっとアンディだけのエロペットだから……ね♪」
「……いつも思うけど、そういうのって損するの俺だけだよな?」
「大丈夫、アンディはむしろもうそういう評判になってるから」
「全然大丈夫じゃないぞ」
 クスクスと二人の娘が笑い、ゆっくりと場所を後退する。光の中、穏やかに踊るように手足を伸ばして歩くザーメン垂れ流しまくりのハーフエルフと、他人の中に入っていたチンポをすぐさま迎えようと蹲踞する猫娘。
 なんと清らかで、いやらしい朝。

 俺は上がりかけた息を整えるために深く息をつき、ルナに続きをさせる。
 程なくして他の雌奴隷もちらほら来るだろう。
 彼女らが文句を言い出す前に射精させてみろ、と、ルナを挑発するように頭の下で手を組んで、無抵抗の構え。
 ルナは淫らに笑ってチンポを咥え込み、踊り始めた。

(続く)

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