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 ミスティ・パレスはポルカの北東十数キロ、北方エルフの森と青蛇山脈の山麓の重なるあたりにあった。
 一応森がエルフの領土で、すぐ迷う古代結界の力とエルフの防衛戦闘によって森そのものに近づけないため、本来古代結界の範囲外とはいえ、人間に全く存在を認識されていなかったのは無理もない。
 そんなパレスには俺とマイアとライラ、ついでにディアーネさんが付き添いとして入った。
「……ミスティって、本当に霧深い中にあるのな」
「ほ。それはな」
 山の気象条件やら地熱的な問題やら、あと「気」の作用やらでほぼ一年中霧に包まれているという。そんなんで大丈夫なのだろうか。服とか乾かないだろうし木造建築とかも長く持たなさそう。
 と思っていたら、パレスは巨大洞窟内にあり、家々は全部石造りで、住人は服にそもそも無頓着だった。
「み、みんな裸……」
「いくらドラゴンとはいえ、これもどうなんだ……」
「ほほ。そんなものよ。まあパレスにもよるがの」
 布製の服のほとんどはどうやら銀の氏族が献上したらしき草色のエルフ風衣装で、それを着ているのも数人というところ。
 ほとんどは手足や首に金属製の装飾品をチャラチャラと身に付けているばかりで、股間も胸も堂々と放り出して生活しているようだった。
「カルチャーショックだ」
「と言いつつ雌ドラゴンの胸や尻ばかり凝視するな」
 ディアーネさんに怒られた。
 でもしょうがないじゃん。エルフに負けず劣らず美しいスタイルの女ばかりだし。
 雄に関してはとりあえず意識から追い出す方向で。

「さて」
 パレスのほぼ中心にある大広間。
 ブロール氏がパレスの全住民(十数匹)と俺たちを前に、宣言する。
「今日これより、我らの末娘マイアと、人間族アンディ・スマイソン殿の『力の契約』を執り行う」
 拍手。
 ……本当に結婚式のノリだ。
「マイア、教えた通りに」
「はい」
 マイアが母親ドラゴンに促されて俺の前に来る。
 その身体にはやはり衣服をつけることなく、手足に黄金のリング数個、豪奢な髪飾り、そして腰にネックレスのような鎖がついているだけ。
 全裸みたいなもんだ。
 そのマイアが俺に対して、やはり豪奢な首輪を差し出す。
「に、人間族アンディ・スマイソン……今日、今この時より、この氷に愛されし青竜マイアの息吹を我が物にする覚悟はあるか」
「ある」
 今さら。
「竜はそなたに従うだろう。だがその力は大地を凍らせ、死を振り撒き、そなたの親しき者やそなた自身をも一時の弾みで滅ぼし尽くすやもしれぬ。竜は激しき力の権化。その心は正義無しにはいつ狂うとも知れぬ危うきもの。竜を身の傍に置くとはそういうこと。それでもか」
「ああ」
「ならば誓え。我と共にあることを。その身滅ぶ時まで我を使い続けることを。我の愛と破壊を享受し続けることを。竜の力に正義と理由を与え続けることを。それを誓うならば、我にこの戒めをかけよ」
 どうやらここまでが定型文らしい。
 差し出された首輪は、やたらと豪華なもの。それをつけているだけで、女たちはきっと華やいだ気分になれるだろう。
 が。
「そんなものいくらでも誓ってやるが、その首輪は気に入らない」
 俺はマイアの首輪を取り上げて地に捨てた。
 驚いた顔をするマイアと、その他ドラゴンたち。
 ああそうだ。
 マイアを貰うのは俺だ。俺とマイアの問題だ。
 なのに他人の作った細工物なんかで誓えるか。こちとら半可とはいえ鍛冶屋だ。
「ほほ。そうよな」
 ライラが可笑しそうに笑う。
 俺も苦笑して、今日ここに来る前にジャッキーさんちで道具を借りて作った首輪を出す。
 本当に動物にかけるような、ハードレザーの首輪。地に転がっている首輪とは比べ物にならない質素なもの。
 だが、俺の手で切って縫い、名を入れた、正真正銘俺だけの謹製首輪だ。
 精一杯の虚勢。だが、これは俺が今まで首輪をかけてきたみんなに対するケジメだ。
 俺の意志で俺の首輪をかけなきゃ意味がない。だからこそ、そうした相手は特別だ。
 マイアも特別な女だ。そこに加えるのだ。
「お前は俺のペットだ。俺には世界を救うような場面はないし、お前に誰かを殺させる気もないけど、だけどお前を誰に譲ってやる気もない。俺のものになれマイア。ずっと俺の傍にいろ。お仕着せの礼節なんかじゃなくてお前自身が誓え」
「……う、うん……私を、お前の」
「アンディだ」
「アンディ……様の、ものに、して欲しい」
 様?
 ……まあいいけど。
「よし」
 俺は首輪をつけた。
 身体を飾る装飾物の中でも一等粗末で地味なもの。
 だけどマイアはポーッとした表情で、その首輪を撫で回した。
「……ほほほ。さすがは我が飼い主。これだけの竜を前に、礼を投げ捨てて心に迫り、言質を取りに行くとはの」
「あ」
 ……ちょっと忘れてた。
 そういや、これ全員マイアの家族みたいなもんだっけ。
 ……さ、流石に怒られるかな?
「……あ、アンディ様」
「ああ」
 マイアが噛み締めるように俺の名を呼ぶ。
「マイアは……これで、アンディ様のもの、です」
「うん」
 そして、急に表情を蕩けさせつつ、言葉を重ねる。
「貴方は、私の力を自由に使える。私になんでも命令できる」
「ああ。そうだな」
「私が何をしても見捨てない。私のことを可愛がる義務が、ある」
「うん」
「……わ、私とこれから、いくらでも……堂々と子作りできる」
「……ま、まあ、そういうことも、うん」
「ドラゴン、ライダー……あなたが、私のライダー……♪」
 うん。まあ約束の上ではそうなる。
 でもそれは家族の前で言うことなのか。
「して……私と、今、子作りして」
「え、ええ!?」
 エスカレートしだした。
「ちょ、ちよっと待て、流石にご家族の前で子作りは」
「家族、作る。みんなの前で、新しい家族♪」
「ちょっ、落ち着けマイア、舞い上がり過ぎ」
 いくらみんな裸がユニフォームとはいえ、それで自分たちの可愛い末娘が犯されるのを容認してくれるものでもないだろう。
「いえ。アンディ殿、よいのです」
「ブロールさん!?」
「貴方はこれより、竜の上に立つ者。竜の正義、竜の夫。我らを前に、その器量、見せ付けてくだされ」
 ブロール氏が跪き、他のドラゴンたちも従う。
 ……ドラゴンの性的倫理ってよくわからない。
 が。
「アンディ様、私に、ちんぽ入れてっ……また私を屈服させて、種付けして、おなかの中アンディ様臭くして……♪ 首輪だけじゃ足りない、もっとアンディ様のものって刻み込んでっ……♪」
「や、やっていい……のか?」
「ほ。なんだかんだ言って勃起しておるではないか」
 俺のズボンの前をぐいっと掴んでライラが耳元にニヤニヤ囁く。
「やってやれ。何、どうせたったの十五、六頭。我ら全員並べて犯す時と大差ない」
「倍近く違うぞ……」
 とはいえ、誰も咎めないというのに我慢するのも変な話だ。
 儀式の一幕だと思ってやるのもアリか。
 アリだな。
 ……母親や祖父母や親戚一同が見守る前で幼い少女を公認ファック。
 うん。どう考えてもありえないけど燃えるじゃないか。
「よ、よし……マイア、股開け」
「開いてる……アンディ様、アンディ様っ……私の、飼い主様のちんぽ、待ってるっ……♪」
 急いでズボンと下着を脱ぐ。
 衆目の前でちんこ晒すのはちょっとアレだが、どうせほとんどは裸のドラゴンたちの前だ、同じ同じ。
 と自分を騙す。
 装飾品で飾ったマイアの身体やはり可愛らしく、股間も可憐なものだ。
 が、そこに今まで俺は幾度もちんこを突っ込み、イかせている。
 そして今回はそれを彼女の親や親族の前で演じさせる。
 ……なんてシチュだと思うと同時に、徹底的に乱れさせてやりたいという欲望が抑えきれない。
「よし……いくぞ」
「はいっ……ひぁあっ!」
 マイアの身体にのしかかり、抱きすくめながらちんこを挿入する。
 ひんやりとした外気温で冷えた肌とは裏腹に、マイアの中はその熱だけでイキそうになるくらい熱かった。
「くっ……ず、随分濡れまくってるな、マイア」
「うんっ……えへ、アンディ様のちんぽのためなら、いつでも濡らすっ……いつでもトロトロ、私……アンディ様の、ペットだからっ」
「いい心がけだ。お前のペットとしての仕事はほとんどこれだからな、頑張っていつでも雌汁だせるようにしとけよ」
「はいっ! ああっ……私、ペットっ……飼われる、飼ってもらえてるっ……♪」
 何やらペット、飼われる、という言葉だけで感極まってしまっているマイアを容赦なくジュプジュプと犯す。
 その幼く未熟な性器を思う様、周りの彼女の家族に見せつけるように貪る。
 周囲のどこかからゴクリという喉の音が聞こえた気がする。
 ディアーネさんやライラの、羨ましげなねっとりした視線を感じる。
「よし、そろそろイクぞ……マイア、お前の若いくせにド変態なエロまんこにいっぱい種付けするぞっ……!」
「はい! 来て、アンディ様のおちんちん汁大好きっ! いっぱいいっぱいエロまんこしてぇっっ! 明日も明後日もずっとしてぇっ!」
「おおっ……く、イく、イくぞ、お前もイッちまえっ!!」
「んあ、ああああああっ♪」
 もう完全に興奮して見境なくなったマイアのまんこに思いっきりちんこを突き刺すと同時、精液が爆発するように吹き出す。
 その律動に合わせてビクンビクンと震え、完全にイッてしまった顔を親類に晒すマイア。
「はあっ……あ、あっ……ひぅうっ♪」
「くう……う、うっ」
 ……やっちゃった。
 き、気まずい……と思いつつ、四肢を俺に抱かれるままに散らし伸ばしているマイアの首筋に鼻先を埋め、虚脱感をやり過ごす。


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