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 獣人は、満月になると変調する体質のものが少なくない。
 猫獣人もご多分に漏れない、そんな種族のひとつだ。
 で、大体が発情する。
 発情する上に感覚精度が向上する。ただでさえ人間やエルフの数十倍といわれる嗅覚が特に鋭敏化されてしまう。
 んで風に乗って運ばれてきたのがライラやアンゼロスの発情フェロモン、そして俺の性臭。
 特に山に近い場所に住んでいた二人が、満月に当てられてレズっていたそのままの恰好で本能的に飛び出し、俺を見つけてそのまま連れ去って発情のままに一発やろうとした、とそういうことらしい。
「……すげえ嗅覚。というかコロニーで誰かがチーズ切ったらその匂いでみんな腹鳴らしそう」
「満月の夜だけじゃがな」
 ドナ婆さんはやれやれと首を振る。
「それでな。……ウチのコロニーには今男がおらん」
「はい?」
「気の流れが悪かったのか、しばらく男が生まれない時期が続いての。それで娘っ子ばかり増えてしまったんじゃが、男とあらば子供から老人まで吸い尽くされる状態が続いて、何人も枯れてしもうての。残り少なかった男を守るために、男を持った家族が軒並み引っ越してしまった」
「…………」
 戦争や狩りで男が減って、牛オーガコロニーみたいに争奪戦する例もあれば、人間のようにそれでもつつましく一夫一婦を続けていく例もある。
 が、ここのように女から襲っていいとなると、多少人口比が崩れただけで大惨事らしい。
「もともと百人やそこらしかいないコロニーじゃがの、男手ナシでは都会に出てもままならん。出るに出れない、男もいないから子供も増えない。そんな状態なんじゃ」
「はあ」
「遠慮はいらん。好き放題種付けして回ってええ。どうせこのままじゃ女が腐るばかりじゃ、生まれるのがハーフでもなんでも構わん。……どうじゃ」
「…………どうじゃといわれても」
「可哀相な話よねぇ」
 涙ぐむヒルダさん。……なんで。
「だってこれじゃあ滅びるしかないじゃない。女の子同士っていうのも楽しいけどね、それだけで済む人なんてそういないわ。やっぱり子供が欲しいって欲求は誰にもあるものよ」
「……はぁ」
「こうなったら頑張ろうアンディ君。先生応援しちゃう」
 ぐっと拳を握るヒルダさん。溜め息をつく残りの面々。
「姉上」
「大丈夫、アンディ君ならできるわ」
「……いや無理だ。コロニー全体に30分おきでは、いくら少ないとはいえ荷が勝つ。というか何日滞在する気だ」
「魔法のお医者さんに任せなさいっ」
 ヒルダさんがウインクした。


 一軒の、大きいとはいえない木造の家。
 そこに俺は重い足で入っていく。
 ……中は猫獣人の少女で一杯。みんな発情してレズっている。
 そして俺は下半身丸出しのまま。先走りをぽたぽた垂らしながら村の中を歩いてここに来た。
 その俺を見てギョッとしつつ、逆らえないようにふらふらと寄ってくる猫獣人たち。
 猫獣人の女の子の一人が、ぼんやりした目でちんこの先に口をつけた途端、俺は耐え切れずに射精した。
「にゃっ!?」
「ひああっ!!」
「……す、すごっ……」
「やあっ……なにこの……においぃっ……!!」
 えらい勢いで飛んだ精液を、みんなびっくりしたようなことを言いながら舐めあう。
 ……そして、一分もしたらもう完全に全員、俺のちんこに狙いが定まっていた。
「…………」
 ヒルダさん。無茶すぎです。


「今の私の技術をもってすれば射精量や射精までの閾値、感覚力も自在にコントロールできるわ」
「本当ろくでもない技術力だな姉上」
「シャラップ。……要は30分で種付け完了しちゃえばいいのよ。もう突っ込んで種付け突っ込んで種付けってノンストップでできちゃうならワケないわ」
「……気持ちよくはなさそうだ」
 アンゼロスがぼそっと言う。
「いいのよ。一度子供作っちゃえば後は自力で何とかできるでしょ」
「なるほどの。……とはいえ、えげつないな、お医者殿」
「ほほほ」
 ドナ婆さんとヒルダさんがニコニコ笑いあう。二人の腹の中に何が渦巻いているのかは今の俺にはよくわからない。
「それじゃ、もう30分経ってるみたいだから……えいっ☆」
 ヒルダさんが次々魔法をかけていく。
「……しかし呼んだとて出てくるとは限らない娘もおる。お医者殿、どうする」
「そっちは私でなんとかするから。はい、施術おわり。このままいっちゃいなさい、どうせパンツはいても汚れるだけだから」
 俺のズボンとパンツを奪い取ってヒルダさんが手を振る。
「……街だったらマジで俺捕まります」
「どうせここじゃあ捕まえるのも男に飢えた小娘ばかりじゃ。子種だけ捕まえさせてやれ」
 カオス過ぎる作戦……。


 とはいえ、ヒルダさんの思惑通り。
「にゃっ……にゃああっ! にゃああっ!!」
「くっ……つ、次っ!!」
 争って尻を突き出してくる猫獣人を次々に犯し、というか処女膜ブチ破りながらその衝撃で射精して、子宮一杯にしたら次の尻に移る、というような、まさに「犯り捨て」のような種付けが順調に進んでいる。
「にゃううっ……もっと、もっとおっ……♪」
「人間ちんちんっ……人間ちんちん、きもちいい……にゃううっ」
 しかしもう満タンにしているにも関わらず、さらに尻をすり寄せてくるもの、アナルを広げてくるもの、舌を伸ばしてくるもの、おっぱい擦り付けようとしてくるものと俺への誘惑は後を絶たない。
 そして俺はどうせすぐに射精してしまうほど感度が上がっているので次々にリクエストのままにちんこを突っ込んで即射精を繰り返してしまう。
「ひにゃああっ♪ いく、いっちゃううっ!!」
「いれてえーっ……いれて、もっと出してえーっ」
「おちんちん、おちんちん、アタシにもおちんちん入れるにゃーっ!」
「く、そっ……ほら、飲め、孕め、こんちくしょーっ!」
 次々尻を突き出してくる女の中に、さっきの銀色と茶色の娘もいた。
「……このヤリチン」
「アタシも……子供、産ませて……?」
 俺は頷いて、二人の中にも射精する。
 ……もう、ひたすら、目に入る穴という穴にちんこを突っ込み、白濁で汚す。
 そんな天国のような地獄のような30分を、俺は全力で乗り切った。


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