前へ

「ん……ちゅ、っ」
「……むふぅ。……お前、こんな所でしたら誰に見られるか」
「見せつけますよ。本当にみんなに見せつけたっていいです。私はアンディさんの雌奴隷で、アンディさんのためだったらなんだってできるって」
「アンゼロスが今度こそ真剣で飛びかかってくるかも」
「見るほうが悪いんですー。というか、あの子意外とムッツリスケベですよ!」
「……そ、そうか?」
「ええ。間違いないです!」
 なんだか途中から妙にセレンの声が大きくなったと思ったら、ちょっと遠くで特徴のある「がっしゃん」という音がした。
 ……本当にいたのかよ。
「ね?」
「……あえてノーコメント」
 あの強キャラをあんまりいじめると後が怖い。
 怖いもの知らず過ぎるセレンを、柔らかい草原の真ん中で抱き締め、自分に跨らせて薄布越しに愛撫する。
「ふん、んっ……あ、アンディさん、そこっ……」
「ん……ここか?」
「はいっ……あんんっ♪」
 アナルをつつくと気持ちよさそうな声を出すセレン。
 遠くでまた小さくがしゃっという音がした。……どこのことなのか気になったんだろうか。本当にムッツリだと認める気かアンゼロス。
「ん……ん、んっ……えへへ、なんだか、アンディさんに全部知られて、安心しちゃったのかな……本当、いつもより……きもちいー、ですっ……よぅ……!」
「……お前の感じてる顔、ほんとソソるよな」
「そうですか? 嬉しいですっ……」
 俺の上で、まだほんの少しだけ霧の衣を纏ったセレンがキラキラと躍る。
 こんな美しくて淫らで強い少女が、自分の孤独な全存在を賭けて俺を愛してくれているのが改めてわかって、その事実に本当に興奮している。
「えへへ……子供、仕込んでくださいね……いつできてもいいですよ……産んじゃいます、どんなことをしても、アンディさんの子供産んじゃいますからっ……」
「ああ……」
 この細い腰が、俺の精液を欲しているというその事実だけで達してしまいそうだ。
「……っ、もう、アンディさん先走り溢れすぎ……ん、ちゅっ……」
 そんなちんこに手を這わせ、指に絡まったヌルヌルを躊躇なく口に運ぶセレン。
「また入れた途端イッちまうかもしれないけど」
「それでおしまいじゃないならどんとこいです」
「……よし、覚悟しろよ?」
 セレンの腰を持ち上げる。セレンは手を伸ばして俺のちんこの位置を定める。
 そして、ずぶっ、とちんこを挿入。
「んんっ……!!」
「くあっ……!」
 そして、射精。
「ひあああっ!?」
「うおおっ!」
 ドクン、ドクン、ドクンッ……!
「……すごっ……ほんとに……」
「まだまだっ!」
 先に宣言していたとはいえ、自分の早漏ぶりにはちょっと呆れる。
 それをカバーするために、コメントの暇もなく抽送を開始する。
 興奮度に比例してちんこの硬さはMAXのまま、セレンの奥に吐き出した精液を餅を搗くようにぐちゅぐちゅと押し込み続ける。
「あ、や、はぁ……いいっ、き、気持ちいいっ……イイです、よぅっ……あ、はぁっ、ああっ……!!」
「こ、声でかいよ……」
 解放感と沽券に賭けて激しく突きまくっている俺も悪いのだが、ここも正直あまり大声で喘いだら隊舎まで届いてしまうかもしれない距離。少しだけ怖気づく。
 そんな俺に、舌を出して喘ぎながらセレンは囁く。
「……だって、さっきこわかったんですよぅ……?」
「?」
「あの子が本気で来たら死んじゃうじゃないですか、私……っっ」
「……ああ」
 アンゼロスに恨みができたらしい。
「だから、みせつけますっ……そして、ご主人様、自慢してあげますっ……ふふ、悔しいでしょうね……!」
「……まあ、ほどほどにな」
 本当にセレンの思い通りに運ぶかはともかく、ちょっと見せ付けるプレイというのがドキドキするのは確かだ。
 かくしてセレンの喘ぎは高く響き、俺と彼女の腰は犬よりはしたなく跳ね続ける。
「ん、は、ああっ……アンディさん、アンディさん、私の……私たちの、ご主人様っ……!!」
 ただでさえセレンはものすごく良い。その膣は俺を喜ばすためだけに作られたかのような気持ちよさだ。
 それが屋外、アンゼロスの視線、激しい腰使いといった要素で倍加されてちんこを攻め立てる。
 ぐちゃぐちゃと泡だって先に出した精液が飛び散り、はしたなさを加速する。
「セレン……も、もう、また……」
「ふふっ……実は私もっ……」
 もう一度、俺の精巣がセレンの子宮を撃ち抜く矢を準備し始める。
 セレンも子宮を下ろしてそれを待ちわびる。
 ワクワクするほど息が合う。互いのイッた瞬間、相乗効果で手加減のないアクメを予感して、俺とセレンは腰を振りたくり合いながら白痴じみた笑みを交わした。
 言葉はなく、唸るような喘ぎと互いの肉や性器の衝突音と、擦過音のような吐息だけで通じ合い。
「はあっ……はあっ……い、イク……」
「あ、ああ、やぁぁっ……ああああああああああっ!!」
 ドクン、ドクン、ドクン……。
 また濃厚な精液をセレンの膣にぶちまける。
「は、あ、あ、……す、ごっ……き、きもちよくてぇっ……いき、できないっ……したく、ないですよぅっ……」
「……ああ、すげっ……」
 二人でてっぺんまでイキ狂う。
 喉を晒して、絶頂の余韻で身体が震えるままになって、性器だけで相手を、世界を感じているような気分に浸る。


 しばらくして、二人で我に返り。
「…………よかった」
「はい。気持ちよかったです」
 抱き合い、背中を指で叩きあいながら互いの相性を称えあう。
「……今度さ。軍の編成の時期になったらさ。俺、半年休暇取るよ」
「アンディさん?」
「そして、アップル……もう一人のお前を、こっちに連れてくる。医術系ならセレスタの方が進んでるんだ。南の方に行けばアップルを起こす方法も見つかるさ、きっと」
「……そう、ですね。そうですよね!」
「ああ」
 ちなみに半年もの休暇となると、予備役入り扱いにならないと取れない。
 しかしバッソンからポルカまでは片道二ヶ月はかかるだろう。金もないから早い馬車には乗れないし、もっとかかるかもしれない。
 そうなったら年休ではどっちにしろ行けない。折角帰り着いたなら、歓迎されないにしろ親父にもしっかり会って話をしたい。
 もしかしたら意外と嫌な顔もせず、鍛冶屋を継ぐように言うかもしれない。でも俺は少なくともアップルを起こし、ディアーネ百人長との関係も定まるまではセレスタ軍をやめるわけにもいかない。……あわよくばディアーネさんも一緒に、とか思うのはムシがよすぎるのだろうけど、少なくとも今のまま行けばそうなるだろうし。……いけるのかなぁ。いいのかなぁ。
「……考えることいっぱいになってきたなぁ」
「ふふ。……大丈夫ですよ。私は、ずっと一緒ですから」
「うん。それは凄く嬉しい」
「♪」
 中天の月は煌々と。
 ほんの少しばかり世間様に胸を張れない俺たちに、ちょうどいい明るさで照らしてくれている。


次へ
目次へ