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部屋に戻ると案の定セレンが待っていた。どうやって調べたのやら。
「アンディさん、おかえりなさい」
「……あ、あーと……うん、ただいま」
何か言おうとして、いろいろ考えて、よく考えたら別に俺は追い出しにかからなくていいじゃん、と思い直してただいまを言う。
そうだ。俺は今のところ彼女一筋なんだから、後ろめたいことは何もない。
「あ、そうじゃなくてご主人様でしたね」
「…………どっちでもいい」
いくら幼かったとはいえ、自分の幼稚な独占欲に律儀にずっと応えようとしていてくれた彼女に感激する。
「……ん、っ」
「む……」
どちらからともなく、キス。そして服を脱がしあう。
十五年前、毎日のように繰り返していた幼く淫蕩な行為。
何年経っても代わらない彼女の感触が、俺をあの頃のエロガキに戻す。
「……えへへ。アンディさん、変わったけど変わりませんね」
「よくわからない言い方だな」
「甘え甲斐のある体つきになったのに。私への甘え方はちっとも変わらないから……」
「……悪いか」
「いえ、嬉しいです。私にとっては二倍素敵……んっ」
ボリュームのある胸を持ち上げるように揉みしだき、はしたなく勃起した乳首を両の指でコロコロさせる。それでは足りなくなって片手で身体を抱き寄せながら胸を食み、もう片方の手ですべらかな腰のラインを滑り抜け、やはりムチムチした尻に手をやった。
「や……ん、ほんと……アンディさんだぁ……アンディさんが私を愛してくれてるっ……」
「スケベ根性が変わってないだけかもよ」
「いいんです。エッチでいいんです。それで私のことが必要ならいいんですっ」
「……ほんと健気だな、お前」
「アンディさんに必要とされるなら、アンディさんが私を抱いてくれるなら、贅沢なんて言いませんっ……貪るように私を抱き締めてくれたあの時から、ずっと、大好きなんですようっ……」
ありとあらゆる場所を指で賞味されながら、セレンは俺をぎゅうぎゅう抱き締め、少しでも寂しさを埋めようとする。
十五年の永きにわたる別離は、一度の抱擁では癒せない。そう言っているかのようなラブラブぶりだ。
「あの……アンディさんっ」
「ん?」
「今こそ……いまなら、言えます。私とセックスしてください……私のヴァギナで、あかちゃん袋で、アンディさんのおちんちんをフェラチオさせてくださいっ! 一杯飲ませてくださいっ!!」
「……う、うん」
真っ赤になりながら、それでも淀みなく淫らな言葉に圧倒される。
ずっと後悔していたのだろう。はっきりとそれが言えなかったことを。
俺の頷きに、顔をくしゃくしゃにして笑い泣きをして、熱烈に口付けをしながら俺を押し倒して腰を擦り付けてきた。
股間と股間、性器と性器がくっつきあう。いつから俺に抱かれることを想像していたのか、セレンのヴァギナはドロドロに熱い液で潤っていた。
俺はキスされたまま手で竿を動かし、狙いを定める。セレンは俺に吸い付いたまま腰だけで位置をつける。
そして、俺が突き上げるその前に、セレンは強引に腰を下ろしてきた。
「……────!!」
「んぐ……ぅぅっ」
ぶちちち、と一気にセレンを貫く感触。引っかかった感じは処女膜だろうか。確かめる間もなく、彼女自身の力で一気に奥底まで貫通してしまった。
「……ん、ふっ……あははっ……やったぁっ……アンディさんに処女、あげちゃったぁっ……」
「お、おい、セレンっ!?」
「……えへへっ……わかりますか……しっかり、はいってますよぉっ……」
あまりの痛みに気が触れてしまったのかと思うぐらい、セレンの言葉に力がなく、それでいて白痴にも似たぼんやりした笑みを浮かべていた。
しかしそれは、痛みを我慢してそれでも笑おうとした結果。少しでも痛みを気遣われたくなかった彼女の、飽和するような気合と努力だった。
「……えへ……っっ♪」
そしてなんだか怖くなる俺を見下ろしながら、処女を失ったばかりの膣を使い、俺の肉棒にフェラチオし始める。
あの時のように。
あの頃の、いつものように。
これからいつでもそうなるように。
それが当然であるように。
俺の肉棒を喜ばせる術を知り、学び、鍛えようと努力を始める。
彼女は思っていた以上にあの時のまま、俺を愛していた。
「う、うぁっ……ああっ……すごいっ……お腹の中、持ち上げられてるみたいっ……私の体、全部あなたにあげてる感じがする……あなたのために使えてる気がするのっ……!!」
「あ、ああ……すげぇっ……すげぇよっ……お前っ……!!」
「えへへっ……ありがとう、ございますっ……!!」
セレンは強引に、無理矢理に、ガクガクと腰を振りたくる。
股間の血をわざと振り撒いているかのようなそれは、色気もなく、淫らでもなく、ただひたすらに愛情だけは溢れている。一途に俺の快楽を追求する、それができるという宗教的なまでの高揚に浮き立っている。
そんな痛々しくもまっすぐな愛に、俺の十五年間休業中だった童貞棒がいくらも持つはずがなく。
「んぐぁ……!!」
「え、あ、ビクッて……あ、う、あ、出てる、精子が、私にっ……アンディさんっ、アンディさんっ! 大好きですようっ!!」
ドク、ドク、ドクッ……!!
俺の精液は凱歌を歌うように、彼女の中に殺到した。
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