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「うぃっく」
「……百人長が酔ってる」
「どんだけ飲んだんだよ。……あ、見ろ、おカミさんが『オーガキラー』の樽にバツつけたぞ」
「恐ろしい……恐ろしいお人や」
「うぅ……もうやらあっ!」
「……どうしたんですか百人長」
「あぁ? ……あー、あんぜろす……きーてよー……うええん……うえええええええんっ!」
「ひ、百人長!?」
「おい、百人長が泣き出したぞ」
「……あれはあれで!」
「あの百人長が……お、俺は萌えって言葉を理解しようとしているのかもしれん……」
「ええと……つまり婚約者に逃げられてしまったと?」
「ちがーうーのー! ……こんやくじたいカンチガイだっていわれちゃーったのー! …………すきだったのにぃっ……らいすきなのにぃぃっ!!」
「……あ、あれだけ百人長に熱愛される奴がいるのか?」
「理論上ありえないんじゃないか」
「ひ、一つだけ言える事があるとすれば……開廷せざるを得ない……!」
「ああ……俺たちの軍事裁判をよ……!!」
「百人長、落ち着いて、それならまだ大丈夫ですよきっと、嫌いだって言われてないなら目はありますよ」
「……あぅー……?」
「百人長は我が軍でも有数の器量良しといわれる方ですから。まだまだその人にはわかっていないだけでしょう。あなたの魅力が」
「……え、えへへ……そっかなぁ…そだねぇ……まだ……あきらめることないかも……くー」
「……おカミさん、お部屋空いてます?」
「アンゼロス十人長め余計なことを……!!」
「いや、でもここからもしかしたら百人長の恋する乙女モードがまた見られるかもしれん」
「バカ野郎! 百人長を自分に振り向かせたくないのか! 他の男がいたら無理だろうが!」
「なんだその強気に弱腰な態度は。そんなだからお前は彼女できないんだよ」
「うーるーせーえー! 彼女持ちは死ね! 百人長は俺の嫁!」
「もうだめかもわからんね」
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