ポルカの夏は、薄着をしていれば特に汗ばまない程度の涼しさで、温浴の楽しみを奪わない。
 いや、大汗かいてから熱いお湯でそれを流してスッキリ、というのもそれはそれでひとつの楽しみなのは事実だけど、あんまり気温が高いと、それより冷やの水浴びの方が気持ちよくなってしまう。
 そう思わない程度の涼しさは、温泉浴を楽しむには必須だろう。
 ポルカの盛夏はそういう気温で、昼なお薄暗い濃緑の森を渡ってきた風を心地よく感じながら、ミラさんたち三姉妹とグロリアさん、ガラティアの五人は肩まで浸かったり時々脚以外全身出したりしながらも、のぼせて涼を求める気配はなく、神秘の森の雰囲気を心地よさげに味わいながら雑談をして待つ。
 で、そんな彼女らを待たせながら、綺麗に磨かれた仕切り壁にノールさんの背を押し付け、片足を持ち上げながら俺はグチュグチュとノールさんに挿入している。
 ダンサーらしく足の長い彼女は、体を浮かせることもなく、俺のちんこを余裕を持った体勢で受け止めつつ、俺に両手片足と舌を絡めて情熱的に愛してくれながら、突き上げの振動を楽しんでいる。
「んっ……ん、ふんんっ……はふ、んちゅっ……んんっ……♪」
 一回は自分の膣口にて射精させ、半端に互いの性器に絡まった精液が、しとどに溢れる愛液と絡まって泡を立て、だらしなく互いの足を濡らしつつもいやらしい匂いと音を醸し出す。
 俺の方はたっぷり焦らされつつ、ノールさんの体をたっぷり味わいながら不完全燃焼な射精をしてしまい、今度こそは彼女の奥底に心底気持ちよく吐き出したい、という意地ともつかない身勝手な欲求に燃えて腰をガクガクと振りたくっている。
 最初からそのつもりで射精するのであれば、素股も手コキもパイズリもフェラチオも、それはそれで納得感のある射精体験になる。
 しかし、さっきのはそうじゃなかった。完全に単なる不覚で、ノールさんが全身で絡みつきながら与えてくれる快楽に単純に我慢がしきれなかった射精だった。
 そういう「こんなつもりじゃない」という形で果ててしまうと、極上の体験であったとしても気持ち的には悔しさが混じる。
 ノールさんはそこまでわかっていて俺を煽ったのか、それとも俺が坊やなだけなのか。
「ノール姉さんってアンディ君で孕んじゃうつもりあるのかしら」
 俺が必死に腰を振ってノールさんの膣から濃密な快楽を受け取っているのを横目で見つつ、ミラさんがふと呟く。
 姉妹二人は、ぱちゃぱちゃとお湯を弄びながら否定。
「ないんじゃないのー? 火遊びの範疇として楽しんでるだろうけど、本気で欲しがってはいないでしょ。ノール姉さんってベッドの上だけで恋愛しちゃうタイプだし」
「セックスは楽しむけど、男が束縛しようとすればするほどスルスルッて離れちゃうタイプだよね。奴隷調教のアンディ君とは、カラダの相性はいくら良くても完全には合わないって感じ」
「そーゆーのも、非モテな私らとしちゃ羨ましいってゆーかカッコイイってゆーか。カッコつけようにも、あんたたちとつるんでるとオトコ来ないからねー」
「うっわ、何その言い草。それはこっちの台詞ー」
 シーマさんとルキノさんがお湯を飛ばし合って軽くいがみ合う。
 それをグロリアさんが軽く仲裁。
「まぁまぁ。自由人スタイルも主体的でカッコイイっちゃいいけど、カレにはどうかな。いくらでもキープされちゃう子がいっぱいいるんだから、焦らして煽っても弄べるとは限らないわよ」
「そうかなー」
「他の女はともかく、ノール姉さんならいいようにできちゃう気がする。だって宝石蝶よ宝石蝶。プレミア感が私らとはぜんっぜん違うからね」
 長命種四人にに気後れしている感じのガラティアは、そこでおずおずと。
「そんな有名なの? あのヒト」
「あんたってセレスタ人じゃないんだっけ。えっとね。まーなんていうか、ある意味お姫様? それとも女神?」
「近くを通るならひと目でも会いたい、ってオジサンたちが押し掛けるくらいには有名人。それでいてシーマみたいなアホじゃないからね。まあ、父上とか兄上が特別可愛がるのも納得」
「アホってゆーな。ミラにはかなわないけどルキノに負けた覚えはないもん」
「絶対シーマは脳のシリアス度が乳に流出してるしー」
「はいはい、いちいち喧嘩しないの」
 ミラさんが姉妹をいなす。
「ま、姉さん本人はお金で寝たりはしないだろうけど、もし一晩買えるなら豪邸ひとつやふたつ差し出したって惜しくない、なんて金持ちもいるくらいには姉さんは人気者なのよ。ま、私らも顔だけなら負けてないつもりなんだけどね」
「血を分けた姉妹だもんねえ。でもやっぱり女としての次元の違いは感じる」
「その姉さんなら、もしかしたらアンディ君も手玉に取っちゃうんじゃないかって身内贔屓ながら思っちゃうんです私たち」
 うんうん、と頷き合うダークエルフ三姉妹。
 本当に姉妹からの評価高いんだなあ、と思う。下手したらディアーネさんよりも家族に慕われてるんじゃないだろうか。
 そんなノールさんを突き上げるのを一休みし、彼女のディープキスを舌で一通り弄り返して、ノールさんと一時顔を離す。
「あんなこと言われてますけど」
「君はどう思う?」
「どの話題に関して?」
「こっちの台詞。曖昧にコメント求めないで、心底セックス楽しんでる時に面倒なモニョモニョはナシで楽しみましょ」
 ノールさんは頬をついばみながらセックスの続きをせがむ。
 俺は苦笑し、ひとつだけに絞る。
「孕んだらどうします?」
「オロしちゃうって言ったら……こんな種付け、やめちゃうでしょ?」
「ちゃんと避妊する魔法があるじゃないですか」
「君の本気孕ませ、好きよ。……つまり、そういうこと」
 そうして腰を軽く揺すり、俺に更なる突き上げを要求するノールさん。
 彼女の「そういうこと」という意味を、股間と本能で理解する。
 俺との熱いひと時を楽しむためなら、妊娠は厭わない。そして、俺が一度孕んだ我が子を産ませたいと望むのもわかっていてそうするからには、最終的には出産だってしてやる、というわけだ。
「なんてスケベ女だ、って思ったでしょ」
「少し」
「仕方ないじゃない。気持ち的に全然嫌じゃないんだもの。雌をその気にさせ過ぎるのよ、君ってヒトは♪」
 囁く。
「だから、本気で来てよ。君専用に予約されちゃったおまんこに、本当のお仕事させてくれる?」
「本当の……」
「女の胎は、好きな男に妊娠させてもらうためのものでしょ……?」
 ノールさんに、誰のものにもならないような女性にこんなことを囁かれて、興奮できない男なんているだろうか。
 俺は鞭を入れられた馬のように激しい抽挿を再開する。
 ノールさんはそれを心底待っていたように嬌声を上げ、俺のちんこが抜けていくのを膣ヒダで抱き締めて阻み、再び膣奥が荒らされるのを淫汁を撒き散らして悦ぶ。
 ただひたすらに、互いのもたらす快楽に夢中なメスとオス。
 この貪り合いに遠慮も邪魔もありはしない。獰猛なほどに精液と卵子を求めあい、与えることに躊躇もない。
 本能が叫ぶ。孕ませたいと。このメスに自分を刻みたいと。
 ノールさんも放さない。一度不覚にも届かない射精をしてみせた俺に、今度こそ自分の媚肉最奥で果てないと許さない、と全身で訴える。
 セックスの最高潮、女と男の想いが重なり交じり合い、最高の一瞬に向けて快楽を加速し続ける数秒。
 それを存分に楽しみ、長引かせ、そして溜めに溜めたものを爆発させる一瞬に、届く。
「っはっ……!!」
「ひあ、あぁぁああっ……♪」
 ビュルルルッ、ビュル、ビュル……ビュルッ、トクッ、トクットクッ……。
 ついに果て、自分のちんこが彼女の膣内で暴れに暴れ、ザーメンを注ぐ感触に酔いしれる。
 達成感、解放感、征服感。
 それらが順に下半身から脳髄まで撫でていく。
 ノールさんはギュッと俺の首っ玉を抱き締めながら、それが終わるまで積極的に押し付けた腰を放そうとせず、俺のオスとしての欲求に完全に恭順してみせる。
「……ふふっ、ご馳走様。……孕ませられたと思う?」
 ウィスパーボイス。
「……わかりません」
「私、まだ孕んでないと思う。……まだまだ頑張ってくれないとお姉さんは征服できないぞ♪」
 チュ、と唇を合わせて、愛情たっぷりに微笑んでくれる。
「姉妹六人、頑張って妊娠させなさい♪」
「……頑張ります」
 ゆっくりと身を離す。
 そして、腰を抱き合い、おっぱいも揉みながら浴槽に近づき、お互いの体を桶で流して労い合う。
「気持ちいいわね」
「お疲れ、姉さん。次は私でいい?」
「あ、ミラずるい」
「争わない争わない。カレに決めてもらったらいいじゃない。どうせ全員犯すまで収まらないでしょ?」
 グロリアさんの余裕な発言に、また可愛く争いそうになっていた三姉妹が勢いを失う。
「じゃあ次はグロリアさんとシーマさんで」
「えっ、私?」
「やたっ」
 グロリアさんは意外そうな顔をし、シーマさんは素直に喜ぶ。ミラさんとルキノさんは「なんでシーマなの」という顔をする。
「三人まとめて犯すのも味があるけど、このまま流れで続けてると三人揃わない時にはそういう雰囲気じゃなくなりそうだし、早めに違う組み合わせを楽しんでおかないとな、って」
 意図を説明すると、納得の雰囲気が流れる。
 オレガノたち四人娘でもそういうとこあったしね。
「長期展望に則ったセックス計画かー。ふふふ、まさにエロ絵巻的な発想だ」
「そういうもんなの?」
「っていうかエロ絵巻以外では聞いたことない話、が正解かな。そんな一晩に何人も揃えてヤリこなす男なんて現実にはいくらもいないわよ。ハーレム持ってたって一度に一人でしょ」
「父上は……うーん。確かに母上たちに囲まれると大抵不本意っぽいかも」
 ざばりと浴槽から上がりつつ、エロ絵巻の世界について語るグロリアさんとシーマさん。
 薄緑の光の降る温泉の光景の中で、グロリアさんの濡れた白い裸身と、シーマさんの褐色のグラマラスボディがキラキラと光って美しい。
「さて、どうするの? あたしはこれといって種付けに固執はしないけど、サポートに回る? それとも余計なこと考えずガンガン中出しコンプリートコース?」
「私は早くハメてほしいかな……♪」
 白黒、湯上り美女二人。
 どちらも積極的で頼もしい。
 とりあえず。
「おっぱい揉みたい」
「……いいけど」
「ふふー、ここだけは自信ある♪」
 少し拍子抜けした顔のグロリアさん(エルフとしては結構あるがダークエルフ的には控えめサイズ)と、やや得意げなシーマさん(ダークエルフ的にもだいぶ大きめサイズ)を、両手を伸ばして揉み比べる。
 いや比べるというより、両手で欲張る感覚を楽しむ。
 一人の子に専念して揉むなら誰でも有り得るシチュだけど、二人並んで大人しく揉ませてくれるっていうのは俺みたいな奴だけに許された特権だもんね。
「ポルカでは『おっぱい』こそが男子の魂の合言葉なんだ」
「へ、へー……」
「ふふん。私の時代だ」
 幸せに浸りながら思うさま揉みつつ変なことを言う俺に、若干引いてるグロリアさんとなんだかドヤ顔のシーマさん。
 ……っていうかシーマさん、割とおっぱいで評価されるのに嫌悪感ないのか。いや、まあ似た感じの三姉妹で唯一最強のアピールポイントではあるけど。
 それと、タルク育ちで割と見られるのに慣れてるのもあるのかも。
 色々と考えつつも俺は手の中で自由に歪む四つのおっぱいを堪能する。
 いいよね、おっぱい。おまんこもいいけど。

(続く)

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