冬の朝は天気がよければ清々しいが、悪いと実に憂鬱だ。
雪で喜ぶ歳でもないし、風が強ければさらに厄介だ。
「くそ、今日は風が酷いな」
少し開いた宿屋のドアを風に引っ張られそうになりながら舌打ちする。
「地吹雪になるか」
「……降ってますし、条件はさらに酷そうです」
ディアーネさんも外を眺めながら眉をひそめる。
人によっては村と呼ぶほどに狭いポルカだが、視界が吹雪で遮られては建物間の移動も一苦労になる。
無論、数少ない娯楽施設である酒場や温泉へも行き来が難しくなる。割と死活問題だ。
が、そんな中でも凄い勢いで空を跳ね飛んでいく何かが見えて俺はギョッとした。
「ディアーネさん、今の……見えました?」
「さすがに視界がこれではよく見えなかった……」
昨日の魔物同様、何か良くないものだったら困る。マイアが対応してくれているといいが。
「一応確かめよう。どいてくれ、アンディ」
「俺も行きます」
二人でドアを開け、風に煽られるそれを苦労して閉めつつ、マントの裾をつかみ、フードの先を引く。
そしてホワイトアウト寸前の視界の中、何かが跳ね飛んで行った方へと駆け出……すのは難しかったので早歩きで目指す。
「見失ってしまうかもしれないな……」
ディアーネさんが焦ったように言う。
「魔法で何とかなりませんか」
「感覚強化した程度で吹雪が見通せるとも思えないが……」
「やっぱりマイアに頼るしかないか。おーい、マイアっ!!」
吹雪の中では聞こえるかどうか、そもそもどこにいるのかも怪しかったが、マイアはすぐに反応した。
具体的にはどこからか、ちびマイアの幻影を飛ばしてくる。
「なに?」
吹雪の轟音の中でも幻影音声はクリアだ。
「なんかすっ飛んでいったから、頼む」
「わかった」
……言ってから自分が途方もなく大雑把で適当な指示をしていることに気付いたが、マイアは察してくれたようだった。
しばらくして町外れの雪原で、マイアと……あとネイアが立っているのを発見する。
「マイア」
「……跳びまわってたの、こいつ」
「助かりました」
状況がよく読めない。
……が、帽子のアゴ紐をいそいそと苦労して締めている(指がかじかんでいるらしい)ネイアと、そのまま飛ばないように手を伸ばして押さえてやっているマイアの図でようやく理解した。
「もしかして……ネイア、お前帽子追っかけて……」
「お、お恥ずかしいところを」
「次からは、ちゃんと飛ばさないようにして。アンディ様、怖がる」
「はい……」
マイアに説教される勇者。
「どんだけ飛ばされたんだ?」
「……ざ、雑貨屋さんの前からずっと追ってきたのですが……」
1km近くも帽子を追って大ジャンプ機動していたらしい。
「手で押さえていたので大丈夫だと思ったのですが、ふと油断した隙に」
……で、それを追ったマイアが帽子を捕まえてあげたという事の次第のようだった。
「……お前、意外とうっかり屋な」
「面目次第もありません」
真っ赤になって恥じ入る勇者様だった。
そのままマイア、ディアーネさん、ネイアの三人に守られる形で鍛冶屋に入る。
「今日はナリスさんの鎧の仕上げに入りますか」
「シャロンの方のパーツ揃えにかかろうと思ってたんだけど……先に仕上げた方がいいかな」
「下手に並行でいくよりは一つずつ仕上げた方が集中力保てますぜ。仕事を上げる達成感ってのは次に繋がりやすからね」
「本職の言葉は重いや」
笑いあって、ナリスの鎧の他パーツの製作に入る。
ネイアはそんな鎧打ちを興味深そうに眺めていた。
「なんだ、珍しいか」
「ああ……はい、カールウィンでは鎧鍛冶の現場を見ることはついぞありませんでしたから」
「まあ戦士が五人しかいないんじゃ鎧鍛冶も少なそうだ」
「いえ……鎧職人自体は数十名いたはずですが、厳しく管理されていましたので」
「?」
「カールウィンでは職人と農民は完全に交わらないように管理されていたのです。理由はよくわかりませんが……それこそ、勇者候補にでもならない限りは、生まれと職業は決して切り離せませんでした」
「商人とか、他の職業だって一緒に暮らしていたんだろうに」
そもそも生まれた子供は一度親から引き離されてシャッフルされるみたいなこと言ってなかったっけ。
生まれとかあんまり関係ない、低水準ながらの平等社会になってるもんだと思ってた。
「商人も決して農村に定住はしません。結婚も集落の長によって管理されていますから、農民は農民、商人は商人、そして職人は職人で、ずっと続いていました」
「窮屈なんだな……」
「それが普通ですから。私にとっては身分や職業の違う同士で結婚しているこちらの文化形態の方が難しく感じます。どうやって価値観をすり合わせているのか……」
ジャッキーさんはハハハと笑った。
「遠い国のこたよくわかりませんが、愛があれば割と乗り越えられるもんですぜ」
「そういうものでしょうか」
「それに、子供を自分が育ててやるんだ、真っ当な大人にしてやるんだ……っていう意気がありゃ、大概の苦労は飲めるモンです。それが家庭を持つってことですとも」
「…………」
ネイアは、子供を自分の手で育てるという文化がよくわからないことだろう。だからジャッキーさんの言葉は実感が湧かない顔をしていた。
……ああ、それにしても俺はネイアになかなか痛烈な一刺しを貰った気がするなぁ。
ジャッキーさんはともかく、ウチの雌奴隷たちは確かに価値観すり合わせ切れてるとは言いがたい。
その辺もよく取り持てるように考えつつ、やっていかないと。
昼になって作業を中断する。
「ウチで食っていきませんか? 吹雪じゃ昼もゆっくり食えんでしょう」
「朝よりはマシになってるよ。じゃ、また後で」
ネイアは作業の途中でどこかに行った。
まあ、日がな眺めている必要は特にないし、今日の作業ではネイアの分に手をつける気配もなかったから当然だろう。
そして俺はちょっとジャッキーさんの奥さんが苦手なのであの食卓に乱入はしたくない。
まあ吹雪も実際マシになっている。一応外を歩く人もいないわけじゃない程度には。
……まさか街の中で遭難もしないだろうし、頑張って食事にありつこう。
普段なら五分程度の道のりだが、酒場につくまでに倍ぐらいかかった気がする。
ポルカにはどこも時計があるわけじゃないからよくわからないけど。ちゃんと細かい時間がわかるのは男爵邸と寺院くらいだ。
「ちわ……って、人少ないな……」
酒場に入ってみると、客は2〜3人しかいなかった。
「まあ天気がこれじゃね。どちらさんのウチも引き篭もりじゃないかね」
マスターの奥さんがスープ鍋をかき回す。コーンのいい香りがした。
「ご注文、お聞きします♪」
そして暇そうにしていたセボリーが嬉々として寄ってきて、お盆を後ろ手に持ちつつ前かがみで笑顔を送ってくる。
「セボリー、よく出勤できたなあ」
「若干魔法の力を借りつつ頑張りました。森じゃこんなことなかったから大変でしたけどこれもご主人様のため」
「?」
「……ってわけで期待しています♪ ささ、ご注文♪」
「……おすすめで」
「はい♪」
奥さんに任せておけばまず間違いない。というか下手な注文をすると時間がかかるので、出来合いのスープと揚がった順のフライを出してもらうのが一番無難だ。
それが暗黙の「店主のおすすめ」で、金貨7枚のシロモノ。
それよりも。
「……なんか気になること言ってたな」
俺はふと気がついて、懐に入れていた例の「予定表」を確認する。
一日目
朝:ナリス・ディアーネ 宿屋集合
昼:セボリー・オーロラ 温泉でどうぞ
夜:アルメイダ・マイア アルメイダのお部屋で
……ああ、なるほど……っていうか。
「温泉はちょっと行けそうにないな……」
この吹雪だと温泉に入っていてもちょっとキツそうだ。
人が少なそうではあるけど、あそこまで行くだけで一仕事になる。
「うーん……」
「お待ちどうさまでしたー。おすすめセットになります……って、ご主人様、難しい顔」
「いや、だって無理がある……温泉遠いし」
「ああ、場所問題ですか……」
セボリーも注文の料理を置いてから可愛らしく腕組みをする。
そこに、オーロラが現れる。
「アンディさん、ここにいましたか。……それに、セボリーさん、でしたかしら」
「はい、えーと……空色の……お姫様、ですよね?」
「そう呼ぶ方もおられますが」
セボリーが妙な声を出したので振り向いてみると、オーロラはメイド服だった。
「……なんでお前メイド服なの」
「最近、男爵様のお屋敷でメイドの見習いをさせていただいているのです。家事は経験が少ないのですが、やはり本職の方々に習うのが一番と思いまして」
「……お前、やること極端だな……」
「そうでしょうか? わたくし、まだ何を始めてもおかしくない歳と自己認識しているのですが」
……18歳。
うん、別に全くおかしくはない。おかしくはないんだけど。
「よく人間貴族の使用人に混じって働こうって気になるなぁ……って」
「ただの勉強ですもの。わたくしが真に奉仕したいのは、アンディさん、あなた一人ですわ♪」
にっこりと微笑むオーロラ。セボリーと目を見合わせる。
言葉は交わさなくても意図は通じた。
……やっぱりメイドって風格ではない。
しかし俺たちの背後でマスターの奥さんは溜め息。
「若い子は知らないものかねぇ。昔は行儀見習いといって、淑女になるために貴族の家に働きに出るのはたしなみだったんだよ? そりゃあ、それで貴族につまみ食いされちまうなんて悪い話は世間にはいくらでもあったがね。男爵様はそういうお人じゃないでしょう?」
「若いっていうかセボリーもオーロラもエルフだよ」
「……そういえばそうだったね。まあ、私も先代の男爵様が壮健だった頃にはメイドとして通ったものよ」
「だからオーロラは何もおかしくない……とは言っても、オーロラって貴族どころが王族扱いでもおかしくない子なんだけど……」
「そのようなこと、人間の世では無意味なことでしょう。何よりわたくしは空色の姫としてではなく、己の手、己の心でこの街にいるのです」
「……うーん」
本人が納得してるんだからいいんだけど。別に反対するようなことでもないんだけど。
……いいのかなぁ。
「こりゃもう人は来ないね」
マスターの奥さんは、俺以外の客がみんな帰った段階で店じまいの準備を始めた。
「もう片付け……それでいいの?」
「この吹雪じゃ来るのも一苦労、帰るのだって一苦労。ある程度の時間を過ぎたら来やしないのよ。店を開けてれば薪だって使うし、とっとと閉めておくに限るわ。午後は新酒場の掃除もしたいしね」
「あ、それなら私も……」
「セボリーちゃんは早く帰っちゃいなさい。手伝ってたら日が暮れちゃうわ。普通の日ならともかく、こんな天気じゃ魔物だって出るかもしれない」
「……魔物、ですか」
「魔物は天気が荒れると縄張りを変えるっていうし、実際昔からそういう日にやられちゃう奴が多いのよ」
「…………」
まあマイアが街を守る限りは滅多なことはないだろうけど。
でもセボリーたちの家はやっぱり町外れ。夜道を歩かせるには確かに怖い場所でもある。
「じ、じゃあ、お言葉に甘えて……」
と、みんな撤収の構えになるが。
「ち、ちょっと待ってよ」
俺は昼休みギリギリまでここにいるつもりだったのでちょっと慌てる。
繰り返すが、あのご家庭に乱入はしたくないんだ。
「料理はいらないからここで時間潰してちゃ駄目?」
「そんなの仕事場でも……って、ああ、鍛冶屋の嫁さんが苦手なのかい……」
一瞬で察するマスターの奥さん。
「わ、わかる?」
「よその人だからか周りへの当たりが良くないし、ちょっとサラちゃんに過保護だからねえ。……女ったらしのアンディとは相性悪いと思った」
「ひでぇ」
……確かに懐の「予定表」なんか見せた日には女ったらしどころの評判で済むかは微妙なところだけど。
「ま、それなら悪いけどセボリーちゃん、アンディがいる間のこと頼むわよ。まさかとは思うけど、トラブルは困るからね」
「りょうかーい」
マスターの奥さんは台所の始末だけを終わらせて、奥に引っ込む。
「このまま出かけるのかな……」
「多分そうだと思いますよー。やっぱりあの人パワフルですから、この程度の吹雪じゃ負けそうにないですし」
案の定、しばらくすると奥の勝手口の音がして、気配が消える。
そして。
「……それで、どうやって時間潰しする気ですか」
「…………」
プランなんかなかった。
「すぐに温泉へ出てしまえばよいのですわ。女湯にも人はほとんどいないでしょうし、もしいたとしてもこの天気なら軽い幻影で……」
「吹雪の中でエッチするのは痛いだろう、雪粒バシバシ当たって」
マスターの奥さんがいないとなると開けっぴろげになる俺たちだ。
「……えへへ。じゃあ、ここでシませんか、ご主人様?」
にま、とセボリーが笑う。
「ここで!?」
さすがにごまかしがつらいんじゃないだろうか……と思うのだが。
「時間に余裕はありますし、誰も入ってきませんし……それにせっかくこの恰好ですから♪ もし温泉ですることになったら脱がなきゃいけないじゃないですか」
「……つまり、私とあなたでメイドとしてアンディさんにご奉仕を……というわけですわね」
「い、いえ、まあオーロラ姫はオーロラ姫でお好きに……」
ちょっと気後れするセボリーだが。
俺はそういうプレイは決して嫌いじゃない。
「よし、それじゃあメイドお仕置きプレイだ」
力強く宣言する。
セボリーはにっこり笑った後。
「え、お仕置き?」
きょとんとした。
「お前は俺に対する敬意が足りない。だからその生意気なケツにたっぷりとお仕置きをして尊敬ってものを教えてやる」
「え、あの、私これで結構ご主人様のことある意味で尊敬……」
「尊敬の念があるならいつでも主人の子を孕めるようにしておくのがメイドだろう!」
テーブルに伏させたセボリーのスカートをめくり、その尻をぱちーん、と叩く。
もちろん痛くないように、しかし音が鳴るように掌に溜めを作りつつ。
「ひぁんっ!? だ、だって……」
「言い訳は悪だ!」
ぱちーん。
そして、その下着をずるりと脱がす。
「主人が望んだらいつでもケツを差し出し、たっぷり種付けをさせて喜んで妊娠するのがメイドだ!」
「え、えっと、違うと思います! それはたぶん雌奴隷であってメイドじゃ」
ぱちーん。ぱちーん。
「ひゃああんっ!?」
「口答えはするな! 罰だ、避妊魔法がかかっていても孕むほど激しく犯してくれる!」
「……ノリノリですわね、アンディさん……」
「ちょっとこういう理不尽を言うご主人様というシチュエーションに憧れていたんだ」
どう考えてもさっきマスターの奥さんが言っていた「悪い貴族」そのものだけど。
エロ絵巻では定番だ。
貴族超羨ましい、という見解でゴート&ランツと合意したことがある。
……というあたりでセボリーも納得したらしく。
「ご。ごめんなさぁい……は、反省しましたから、ぶたないで……」
ちょっと哀れっぽい演技でノッてきた。
「ふん、もう遅い。お前みたいな駄目メイドは俺自ら教育……」
「お待ちになって、ご主人様!」
そこへ、オーロラが割って入る。
「セボリーさんと同じく、わたくしも避妊の魔法を受けております!」
「なんだと」
驚いた。……フリ。
「しかしこれはご主人様への愛ゆえ……これから何年でも、いついかなる時でもご主人様のおチンポをここに……女の穴に受け入れていたいが為なのです!」
「……この、淫乱めが!」
オーロラもかなりノリノリに演技を始めた。
「ええ……全てはあなた様のために。我々エルフにとってはご主人様の生きる時間は短すぎます。わたくしはあなた様のご寵愛が欲しい。子よりも何よりもあなた様と貪りあうひとときをいつまでも続けていたい。この穴でご主人様のおチンポご奉仕できない日が何ヶ月も続くなんてなんて耐え切れませんわ。一日でも多く、あなたにご奉仕がしたいのです」
身悶えるようにそう言い、服の上から自分の下腹部を撫でてみせるオーロラ。
俺はそれに欲情する。
「ケツを出せ、オーロラ。その淫乱マンコに今の言葉を後悔させてやろう」
「うふふ……わたくしに後悔があるとすれば、一日でも早くあなたのしもべになれなかったこと、それだけですわ」
「しもべじゃない、お前は出来の悪いメイドだ!」
オーロラをセボリーの横に押さえつけてスカートを引き上げ、パンツを勢いよく引きちぎる。
その晒された尻から溢れる欲情汁を見て俺の興奮は歯止めがかからなくなり。
急いで取り出したちんこをオーロラに押し付けようとすると、隣のセボリーが泣きそうな顔で袖を引く。
「ご、ごめんなさぁい……お願いです、私から……私から、罰を与えてください……こんなこと言い出したのは私なんです、私が、子供なんかよりご主人様のおチンポの方がステキだって……」
……寸劇にどんどん追加されていく設定。
「俺はお前たちに子供を産ませたいんだ! 何故それがわからない!」
「でも、でも、ご主人様のおチンポにずっとかわいがってほしいんです!」
「孕んでデキなくなったらケツ穴でも口でも射精してやる! いつでも好きな時に精液を浴びせかけてやる!」
「ほ、本当ですの……?」
「お、お尻……お尻まで、ご主人様って……」
「だからお前らは反省して子宮を差し出すんだ、この不出来な使用人どもめ!」
理不尽をひたすら押し付けつつ、俺はオーロラにちんこを突っ込み、セボリーの尻をパチンパチンと気まぐれに叩く。
「ふあ、ああああっ! ご、ご主人様のおチンポが、わたくしの子宮に……!!」
「いやあっ……ぶたないで、お尻がっ……おしりが、熱くなっちゃう!!」
誰もいない酒場で、メイド服のエルフ娘二人に横暴を働きまくる。
三年前の俺なら都合のいい夢と笑うしかない。
だが、俺はそれをしている。二人とも喜んで尻を差し出し、貪欲に、そして健気に俺の情けを乞う。
たまらない。
俺は手加減も忘れて同時に二人の尻を叩きながら射精。
オーロラの腰を捕まえて、存分に子宮へ排泄のような射精を繰り返す。
そして、すぐさまセボリーにちんこを突き刺す。
「ひあっ……は、入って……!!」
「次はお前だ、お前に罰だっ!!」
尻を叩かれたせいか、はたまた隣での全力の性行為のせいか、しっとりと濡れたセボリーの膣をひたすらに蹂躙する。
そうしながら、隣で膣から精液をこぼしつつ呻くオーロラの尻を叩く。
「ひゃんっ」
「こぼすんじゃない! このだらしないマンコめ!」
「も、もうしわけありませんっ……」
「あ、あぅ、あ、はぁっ……わ、私も、もう、イッちゃいます……イッていいですか、ご主人様のおチンポでイッていいですかっ……!?」
「いくらでもイけ、俺のチンポでイくのがお前の仕事だっ!!」
「……!! はいっ……わ、私っ……セボリー、お仕事させていただきますっ……あああぁああっ♪」
セボリーが声も高く絶頂する。
その狭い膣で俺は何度もちんこをしごき、そしてその中に射精した。
「はあ……アンディさん、このような願望が……」
「気持ちよかったです、ご主人様……♪」
どっかと椅子に座ると。テーブルに腰掛けて俺の前でしどけなく微笑むオーロラと、ぱんつも上げないままに俺の膝に乗り、ちゅーをねだるセボリー。
「メイドとは奥深いものですわね。男性はあんな欲望をメイドに抱いているなんて」
「ですよねー。まあ結局エッチしたいだけなんじゃないかとも思うんですけど」
「違うぞセボリー。メイドさんを性的に支配したいんだ。自分のためにせっせと働いてくれる女性をだな」
「いえ、まあ男の人の理屈はよくわからないですけど……ご主人様が強烈に孕ませ願望持ってるのはよくわかりました」
「……そ、それはまあ、ないとは言わないけど話の流れってもので」
「えー」
「……わたくしが妊娠したら他の穴で射精してくださるという話も、流れなのですか?」
残念そうにするセボリーとオーロラ。
「そっちはまあ、実現したらホントにやるけど」
「それでこそアンディさんです」
「お、お尻……鍛えないと」
「鍛えるって何だセボリー……」
安堵したように胸を押さえるオーロラと、拳を作るセボリー。
期待されてるのか俺。
「しかしセボリーさん、あなたとはどうもウマがあいそうな気がしてまいりました。絶妙な即興でしたわ」
「オーロラ姫……えへへ、仲良くしていきましょう」
「ええ。同じ淫乱メイドとして研鑽を」
「いえ……どう考えてもこれはメイドじゃないです」
「あら。アンディさんの前では同じことでしょうに」
真顔で言うオーロラがどこまで本気かわからない。
「メイドというのは! ……とりあえずここのお掃除とかすることから始めましょう」
セボリーが一度力んで、ちょっと脱力しつつテーブルと床の惨状を指差す。
……互いの服や匂いまで誤魔化すのは、たっぷりと七つの鐘までかかった。
(続く)
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