思えば手首足首にヒビがいっているアンゼロスを緊縛陵辱というのもかなり酷い仕打ちなわけだが(かなり喜んでたけど)、ライラは聖獣戦での一番の負傷者だ。
今はどこにもその痕は残っていないとはいえ、一時は全身刺し傷切り傷掠り傷ですごいことになっていた。人間だったら将来を危ぶみたくなるくらい満身創痍だったのだ。
そのライラを、まだ癒えきっていないのに荒縄で縛ってチンポ穴扱いというのは、さすがに俺の飼い主としての資質を試される場面ではなかろうか。
「ほ、何をしておる」
「……やっぱりやめないか? お前にこないだあれだけ痛い目に遭わせて、なおさら痛そうなエッチとか……俺の精神的にきつい」
「毎度ながらそなたは気が小さいのう」
Mの字に脚を身体にくっつけて固定されながら、ライラはクスクスと笑う。
「好きで刺激的なまぐわいを求めておるのじゃ、そなたは我が懲りるくらいに犯せばよいのに」
「でもさあ……あんなにボロボロになったんだぜ?」
「それも好きでしたことじゃ。主のために大立ち回りをしたこと、誇りこそすれ気を使われる筋ではないぞえ?」
「うーん……」
「ふふ。そなたは我をよく頼りにし、使い込んでくれる。それは、竜にとっては何より嬉しいことなのじゃ。……それを引け目に思うのなら心得違いというもの。むしろ、疲れ果て磨り減るほどに我はそなたとの繋がりを深く感じるぞ」
「…………」
「……そ、そこでアンゼロスのように『この変態』と罵ってくれぬかの」
「お前の場合茶化しづらくてなあ」
アンゼロスは実際の働きと性癖は無関係だから茶化せるけど、ライラの場合はともすれば混同してしまう。ドラゴンとしての忠誠も、個人としての性癖も「自分が好きで痛い目にあってるだけ」で混ぜ込めてしまう。
「お前がああいう場面で傷つくのが趣味の変態だっていうなら、俺は二度とお前に戦わせない」
「なっ……何を言う」
「俺はエロいマゾは好きだけど、そういう重いマゾは嫌いだ。自分の女を他人に傷つけさせて喜ぶ趣味はない」
「……むぅ。すまぬ、ふざけすぎたのぅ」
しゅんとなるライラ。
「しかし……そなたのために戦うなら、いくら傷ついても誇らしいという気持ちは本当じゃ。それに……」
「いじめられるセックスが好きなのもそれはそれで本当、って?」
「う、うむ」
「……はいはい、わかってるよ」
少し寂しげな顔をして弁解するライラの、荒縄に絞られるように突き出した、おいしそうなおっぱいを軽く触りながら、俺はライラの耳を舐める。
「ひぁ……」
「別にどっちも俺は否定しないって。ただ、俺が本当に痛々しいのは苦手ってのも覚えといてくれな」
「う、うむ……」
人それをハンチクとかヘタレという。
でもそっち方向で俺は本格派になる予定はない。
「でも……まあ確かにこれだけ見事に縛り上げてそのままほどくってのもないな」
「ほ、そうじゃろ?」
「よし」
俺はジャンヌを抱き上げた。
「にゃっ?」
「え……」
何でそうなるの、ときょとんとするジャンヌとライラ。
「変な風にふざけたお仕置きだ、ライラ」
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