精霊祭の数日前には、私立ポルカ学園からたくさんの子供たちを乗せた「小屋」が飛び立つことになる。
 俺の「ヤリ部屋」以外は三段ベッドを6つ搭載した通称「空飛ぶ子供部屋」。主に子供たちを大量輸送するときに使う。
 基本はベッド1床に一人の計算で、ひとつの「小屋」につき18人が定員なのだが、まあ子供なので若干無理すればベッドに二人や三人入るのも無理ではない。だから最大では40人くらいまでは乗せられることになっている。
 実際は動員できるドラゴンの頭数には余裕もあるし、そんなに詰め詰めで乗せなくてはいけないことはまずない。あくまで設計上の数字。
 そんな小屋をフルに使う機会というのは一年でも冬のこの日くらい。
 夏の精霊祭は子供たちを連れて行かないし、ポルカ学園の始業式終業式でも、子供たちをそんなに一斉には動かさない。
「全員、戸締まり確認したか」
 子供たちが搭乗したのを確認して、運ぶドラゴンそれぞれに戸締まり確認もさせる。
 数年前に子供たちの一人が飛行中の小屋から小便をしようとして落ちたことがある。
 その子は他のドラゴンがフォローしたおかげで墜落死を免れたものの、それ以来窓やドアを飛行中に絶対開かないようにカバーロックの魔法でがっちりと封印する対策が作られたのだ。
 子供というのは柔軟過ぎて、時々突拍子もないことをする。心配をして、し過ぎということはない。
「確認しました」
「確認完了」
「こちらも確認」
「ちゃんと閉まってる」
 ドラゴンたちもしっかりとやってくれる。これだけやっても本当に万一ということが考えられるので、編隊の一番後方には何も運ばない遊軍のドラゴンを一頭飛ばすのが慣例だ。今回はそれをシルバードラゴンのソリスちゃんに頼んでいる。
「だいたい一時間飛ぶごとに一回降下、トイレ休憩。それでも漏らす子がたまにいるが、まあ子供だしな。仕方ない」
 大人ばかりの時はトイレ休憩は二、三時間に一度。子供を飛ばす時は気を遣う。
 トイレ休憩のたびにフラフラと遊び回って戻ってこない子供が数人出るが、担当ドラゴンそれぞれに気をつけさせているので完全に見失うことはめったにない。たまにガチで振り切るフレナみたいな剛の者もいる(というかまだフレナしかいない)が、仕方ないので一度放置して次の拠点に移動してから迎えに戻ったら、案の定見捨てられたと思って泣いていた。子供だからね。うん。
 以来フレナが「子供部屋」で移動する時は、逃さないように必ずネイアも同じ小屋に乗ることになった。
「よし、それじゃあ離陸だ。今夜まででバッソン、明日の夕方にはタルク。多少遅れても平気だからそれぞれ柔軟にな」
 ドラゴンたちにいつものように行程を確認。
 くじ引きでお役目を決めるため、輸送ドラゴンの顔触れは毎回微妙に変わるので、俺は毎回細かく号令をかけないといけない。
 今回の輸送役は自前の配下ドラゴンが半分、残りはクリスタルとミスティの両パレスからの派遣……というか、出張組。
 輸送役に選ばなかった配下は当然、「ヤリ部屋」の中で俺の接待に徹するわけで。
「我が寝転がって運ばれるのも久々じゃの」
「ソリスちゃんと一緒に飛んでもいいんだけど」
「ほほ。楽をするのは嫌いではない」
「ヤリ部屋」の中ではライラが嬉しそうにベッドに横たわっている。
 他にも雌奴隷たちや、雌奴隷じゃないけどタルクに戻る「コスモス本舗」の娼婦やメイド団のメイドさんなど、狭い車内に10人ほど。全員身を伸ばして寝るにはちょっと狭いので何人かはベッドの端や衣装箱ベンチに腰掛けたりしているけど、全員が裸あるいは半裸なのは既にお約束。
 そして、その中にエレニアも混ざっている。
「……何よ」
「エレには子供部屋の方に乗ってほしいんだけどなあ」
「やだ。別にいいでしょ。……そ、その、アンディがセックスしてても別になんとも思わないしっ」
「……気まずい」
 明るい金の、片側だけちょっと長いボブカットの愛娘。
 ローティーンらしく華奢な体躯。発育はこれからだが、それでも豊満な母のプロポーションを予感させる胸の膨らみが嬉し……いやいや、父としてそういう目で見るべきじゃないんだけどでもほら、うん。絶対このまま育てば男が釘付けになるって。
 そんな娘が周りのゴージャスなドラゴンやダークエルフや、あと自分の母親の裸体なんかに迫力負けしつつも健気に対抗している姿はなんかこう……愛しいんですが。
「でも、確かに娘の見てる前でパパと本気セックスしちゃうのはちょっと照れちゃいますよねえ」
「照れるって一言で済ませていいのセレン……」
「でもエレちゃんの妹、作りたいでしょう?」
「いや妹ってなんで決め打ちすんの。弟でもよくない?」
「なんかまた女の子になっちゃう気がするんです」
 セレンは照れると言いながらも、エレに見せつけるように臆することなく俺に絡みついて頬キスをくれる。
 もちろんきっぱりと全裸。娘の前で雌全開だ。
 セレンもそうだが、雌奴隷たちの大部分は「一人は産んだし、もう子作りはここまででいい」なんて見切ってなんかいない。まだまだ繁殖する気満々だ。
 10年やそこら、エルフやドラゴンを相手に子作りするなら珍しくもないインターバル。人間ならたいそうな年齢差の兄弟になってしまうその差でも、エルフにとっては年子くらいの感覚なのだそう。
 だからもちろん、フレナに手を焼いているネイアや、既に子供が六人いるルナ含めて、まだまだ子作り続行中。現役も現役のセックスパートナーであり……。
「エレちゃんにパパ取られちゃわないように、私も頑張らないと♪」
 娘に堂々と明るくライバル宣言してしまうのだ。
 ……いやそれ本当どうなのセレン。
「いいですねー。ウチもこれくらい円満に育って欲しいんですけど」
 コスモスさんが頬に手を当てて羨ましそうにセレンとエレニアを見る。
「……円満じゃない兆候あるんですか」
「パパよりカルロスさんの方が好きーって、アネモネが言い出しちゃって。子供だからプレゼントくれる人に簡単に騙されちゃうんですよね……」
「いやそれは健全なのでは?」
「プリムラはちゃんとパパのおちんちんの魅力を理解してるんですけど」
「待って。プリムラに何教えてるのコスモスさんあいつまだ4歳だよ」
 いかん。若干ネジ外れてるけど全体としてはそこそこバランス感覚持ってる人だと思ってたのに。
「他ならぬ私の娘が『男の魅力は顔よりおちんちん』って悟っちゃうのは仕方ないですよね?」
「問題あると思います」
 そして父のちんちんに惚れる幼児は本当に駄目だと思います。まだ物心つく前だからヴェイパー・パレス内で生活させてるのに。
「ほ。妙な問答なぞに時間を使っておったらすぐに次の休憩地についてしまうぞ。とっとと始めんと射精する前に着陸してしまうではないか」
 ライラがそう言って煽る。
 しかし子供の教育方針、しかも性教育のアブノーマル方向に関してはちょっと本気でしっかりと話し合わないとですね。
 ……と、コスモスさんに向き直った俺にエレニアが低い声で。
「アンディ。ここまでやっといてそういうのネチネチ言うのキモい」
「っぐ」
 俺は崩れ落ちる。
 娘に言われると父が無条件にやられる呪文「キモい」を軽々しく……!
 いや、わかってますよ。うん。配偶者以外の女をも十人単位で全裸で集めて、あろうことか暇つぶしにガチ子作りする場に娘をも臨席させるに至ってしまった男が、モラルだのなんだの言ったところで説得力ゼロなことはちゃんとわかってます。
 いっそのこと鷹揚に全て受け止めて、娘だろうが何だろうが関係ねぇ、抱いて欲しいってんなら全部いただくに決まってんじゃねえか! とか覇王なことでも言ってる方がまだしも扱いやすいだろうというのはわかるんです。
 でもね。人間としてやっぱり守らなきゃいけない一線ってあると思うんですよ。たとえどんなにイビツでもそれを見ないという態度を取ってはいけない、そういう問題は絶対あると思うんですよ。
「はいはい。わかってますよアンディさん。ちゃんとアンディさんが子供の人生を考えてるっていうのは、私もエレちゃんもよくわかってます」
 セレンが俺を助け起こしながら。
「それはそれとして、せっかく覚悟決めて乗ってきたんですし……ね♪」
 わかってない気がする……。
「ほらほらエレちゃん。フェラまではやったんでしょ? ちゃんとできるところ、ママにも見せて?」
「……い、いいの?」
「大丈夫大丈夫、パパが一回や二回でおチンポ柔らかくなっちゃうわけないし♪」
 母娘として甚だ疑問なやりとりをしながら、離陸する小屋の真ん中で、娘のの眼前にちんこを差し出してしまう父。そして娘が口をつけるのをニコニコ見守る母。
 そして母だけでなくコスモスさんやライラ、その他の娼婦やメイドさんなど、同乗者がみんな注視する中で、おずおずとエレニアは四つん這いで亀頭を吸い込み、口腔内で愛撫し始める。
「頑張ってエレちゃん」
「その調子その調子。ペースは乱さないで。無茶してペース乱すとかえってフィニッシュ遠くなるよー」
 微妙に的確なアドバイス交じりの声援。ってコスモスさんちの娼婦だからか。
 それを聞きながらエレニアはその細い裸体を前後に揺らし、時々苦しそうな鼻声を上げながらも肉棒にけなげに奉仕を続ける。
 ……というかね。エレニアにしゃぶられてるというだけで耐久力が半分になる無様な父を許してほしい。
 それだけ愛があるんだと思って欲しい。実際そんなにすごい技巧があるわけでもないんだけど、猛烈な罪悪感と背徳感と感謝のようなものが一体となってもう1ストロークごとに感情の嵐がちんこの刺激を増幅して殺しに来る。半分どころじゃない、さらに半分だ。いや、さらにその半分かもしれない。
 結果として俺のちんこに吸い付いていくらもしゃぶらないうちに俺はみっともない声を上げ、あっという間に変な感じに身をこわばらせて我慢することになる。
「あふぅっ……エレ、やばい……出る、もう出ちゃう……あっっ」
 全く成長していない。前回もこんなだった気がする。
そしてエレニアは一旦口を外し、舌で唇を嘗め回して。
「出しちゃえ、早漏パパ……♪」
 こんな時だけパパなんて強調して、再び口をつけ。
「うひぃっ……!」
 全く持たずに射精。その精液を娘の喉に向けて、勢いよくたっぷりと噴射する。
「……うっわ……ホント、エレちゃんが舐めると早漏になっちゃうんですねぇ……」
 セレンが苦笑いしながら、娘の唇の端からあふれた精液を二本指ですくい、まるで気負いもなく舐める。
「それじゃ、次はママが子作りさせてもらっていい?」
「ぇふっ……ちょっ、娘のフェラを前戯代わりにするつもりっ……?」
 母子の倒錯したちんこの奪い合い。そしてそれを微笑ましく見守りつつも、さりげなく流し目で俺に次の番をアピールする同乗者たち。
 トイレ休憩は1時間に一度。大編隊でのゆっくりペース。
 タルクまでは……まだ長い。

(続く)

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