バッソンあたりではまだ袖の長さを迷う時期に、ポルカは既に冬景色になる。
針葉樹の森は雪を纏い、草原は真っ白い砂漠と化す。
子供の頃はそのあまりに寂しい光景にわけもなく泣いたこともあったな、と懐かしむ。どこまでもどこまでも、色のない世界になってしまった……という勘違いというか空想というか。
人生の少ない子供の頃は、明日のことさえ遠く見える。来年の春なんてものは本当に来るのか疑うほどの将来だ。
春になればまた世界は緑色になるよ、といくら両親に教えられても、そんなのは決して届かないほど先に思えてしまっていた。
……なんて話をアンゼロスにしたら「田舎から見る世界ってそういう感じなんだね」と言われてしまった。都会育ちだから毎日訪れるものの種類が多くて、そんなに雪景色に絶望する気持ちがわからないらしい。
他はみんな雪の少ないところや、そもそも冬の来ない森の古代結界の中の出身なので、共感してくれたのはネイアとジョニーだけだった。キールはアホだから「なんだそりゃ」で終わった。
子供たちに聞いてみると、そもそも俺の感じた「世界がみんな真っ白になってしまった」みたいな世界観がわからないという。
「ドラゴンに乗せてもらえば冬場でもセレスタとか行けるし、あっちはいつも通りだし」
「精霊祭でタルクに泊まりに行くの楽しみ」
「いいよなータルク。俺も早くコスモスママのとこ入れてもらえないかなー」
エレニアにポカンとやられるピーター。クラウディオは相変わらず天使。
しかしまあ、ドラゴンのおかげで最初から生きているスケールが違うんだなあ、と思うと面白い。
ちなみに精霊祭はドラゴン総出でポルカに集まっている子供たちをタルクに送ってもらい、みんなでオニキスのパーティーを楽しむのが恒例だ。それが済んだらまたポルカの新年祭のためにすぐ戻ってくる。
子供たちの中ではタルクの精霊祭は娯楽旅行、ポルカの新年祭は発表会……みたいな位置付けらしい。
実際オニキス本家はうちの子供たちに駄々甘だからなー。盛大なパーティーで思う存分ご馳走食べた上にプレゼントやお小遣いもくれる。アシュトン大臣の血を引いている子供ばかりでなく猫獣人や白エルフのハーフ、もちろんコスモスさんちの娼婦の子やピーターにだって分け隔てはない。
もう百人以上になった段階でそろそろ迷惑になるんじゃないかと思い始めていたのだが、偉大なるナンシーさんが「子供がこんなに楽しみにしてくれているのにケチケチするようで、ダークエルフいちの大商会の宴といえるか」と言えばもうカルロスさんが異を唱えるわけもなかった。
でも俺の顔を見るたびに「僕の娘に手を出したらいくらナンシーに怒られたって絶対ちょん切るかんな!」とか言わないで下さい。あまりに毎回言うもんで子供たちが真似してるじゃないですか。あと娘さんまだ5歳だしいくらなんでも早すぎます。
こういった催しにあまり交わらない子といえば、生活拠点のせいでどうしてもそうなってしまうのがテテスの子供たち。
双子の姉弟で姉がソニア、弟がティルス。特に弟の方が次代のバスター侯爵として期待され、祖父のイーグル翁に溺愛されている。
「お久しぶりです、父上」
「ああ、二か月ぶり」
姉弟に会うためにレンネストのバスター侯爵邸には定期的に通っている。
他の子はポルカ住まいが多いし、冬になればどうせポルカ学園に来て毎日会う。でもこの姉弟だけはそうはいかない。
イーグル翁は命名権で手を打ったので、無理にポルカに連れて行こうと思えばできなくもないのだが、連れて行ってもここでの貴族暮らしより良い暮らしをさせられるわけではないし、テテスはこっちにいる時はちゃんとバスター侯爵として華麗な社交ぶりを見せているらしいので、母親の真実をあまり子供につきつけるのもどうかと思う。
でも、こういう生活も父親としてちょっと正しいのかな……どうなのかな……と悩む今日この頃。
やっぱり愛情こそが大切ではないだろうか。いや愛情といっても俺の場合なー。子供200人以上だからなー。あと一日の半分くらいパレスで交尾してるしなー。
悩ましく思いながらも、姉弟は礼儀正しく、テテスの子供らしく聡明に育っている。
「父上。今日は質問があります」
「なんだ。っていうか俺の子供なんだから、前置きせずに普通に聞いてくれ」
「はっ。実は……先日ガントレットナイツの詰所に母上と一緒に訪れたのですが」
ティルスはお坊ちゃんらしく綺麗に切り揃えられた髪を揺らし、妙な表情を作る。
「フェリオス大騎士長が私を見るなり倒れてしまい……それがどうやら私のせいのようで、母上とベルガ騎士長に別室に隔離されてしまったのです。しばらくしたら解放されたのですが」
「…………うん」
「どうも父上に関係していることのようで……母上に聞いても要領を得なくて」
「……それはな、ティルス。お前が俺に似てるせいだと思う」
「は。それはよく言われますが」
子供の頃の俺に貴族のぼっちゃんの恰好させたらティルスになる。そう断言できるくらいティルスは俺に似た顔をしている。
これに関しては名前を継いだピーターを差し置き、スマイソン家の正統がティルスに行った形になるのかもしれない。
「もしかして父上もフェリオス大騎士長と会うとあんな感じなのですか」
「……俺が会う時はもうちょっとこう……頑張るけど、お前の姿を見たのが不意打ちだったせいじゃないかな」
目を逸らしてしまう俺。フェリオスは俺とどうしても同席する場合はブラックフェリオス化する。さすがに襲ってはこないけど、仮面をつけてあくまで別人と言い張る。
もうゴールドアーム筆頭なんだからそろそろ奇行はやめてほしい。というかアレックス氏(前バスター卿)が会うたびにアレなんとかならんのかと言ってくる。俺に言われても困るんです本当に。
「悪いな……似てるのはお前のせいじゃないのにな」
ゴールドアーム筆頭というのは国民のヒーローだ。
魔人と呼ばれた前バスター卿はじめ、俺の若い頃の他の三人はみんなすでに引退してしまったが、また新たなゴールドアームたちが生まれている中で、相変わらずのアースドライブを駆使した戦闘力と端麗な容姿はレンファンガスで不動の人気を持つに至っている。
そんな相手とろくに話せもしないのだ。気分よくはないだろう。
「……でも、母やソニアは私の姿が父上似でよかったと常々言ってくれます」
「それはあれだ、その」
「……?」
「髪……だと思う」
「……そ、そうですね。それは安心です」
一時は魔法で生やしたものの、女王に「なんか違う」と言われて植毛を断念した前バスター卿の生え際はついに後頭部まで行ってしまった。
あの血筋だと思うと12歳児としても戦慄するものはあるだろう。
もちろん顔かたちが似ているからと言って頭髪の性質まで俺に似ているかはまだわからない。そこだけバスター家だという可能性もある。
油断はするなよ息子よ。ポルカに来れば多分なんとかなるとは思うけど。
ソニアは俺には全然似ていない。繊細な明るい色の金髪は毛先でくるくると巻き、まつ毛も長く顎も細く、整った顔立ちはいかにも貴族令嬢という感じだ。装飾過剰な貴族服のどれを着ても似合ってしまう感じ。
ティルスと双子なのに不思議なもので、テテスとも似ていない。テテスによるとそのまた母に似てるというけど。
こういう時「本当に俺の子か?」なんて疑うのが物語では定番の展開だったりするけど、双子の弟が俺そっくりすぎるから疑いようがない。
ただ、歳の差がだいぶあるのにテテス母に手を出したイーグル氏の気持ちもちょっとわかるくらい美人系。
……なのに、テテスの武人としての才能を受け継いでしまったのか、身体能力がやたら高い。
「パパ、来てたんだ」
「ああ、来るって言ってただろ……ってか、どこに行ってたんだ」
「ガントレットナイツの訓練所!」
「……それイーグル爺ちゃんに禁止されてなかった? 顔に傷がつくからって」
「へいきへいき。ママも『ポルカに行けばどんな怪我も治るから思い切ってやりなさい』って」
「……ガントレットナイツに入りたいのお前?」
「ん、別に? ただ剣術って面白いから。もうちょっとでベルガさんから一本取れそうだし」
「……いや、うん。凄いけどそれで大怪我したらと思うと爺ちゃん怒るのもわかる」
ベルガ、本当にうちの12歳児に一本取られそうなの? 手加減して調子に乗らせてるだけだよね?
……でも、もしかしたら……と思う気持ちと、いや、そんなに強くてもガントレット行かないってどういうつもりなんだ、という気持ちがせめぎ合う。何か武人として高い志があるならいいけど、ないならせっかくの綺麗な娘が危ない戦闘訓練なんてやめてほしいよな。
確かに怪我ならポルカに行くなりブレイクコアを頼るなりすれば治るけど、それは怪我で済んだ場合の話。万に一つだが訓練事故で死ぬ場合もある。そういうのを想像はしたくない。
「だいたい、なんで強くなったらガントレットナイツなの? 魔物と戦うだけって面白くないじゃない。それならドラゴンにブレスしてもらう方が絶対早いし」
「そういう風にドラゴンブレスを数えるのはパパどうかと思う」
そりゃ毎年結局レンファンガスの要請に応えてある程度魔物大侵攻に加勢してるけどさ。
あんまりやり過ぎると国際関係に影響が出るってんで、最近は根こそぎやるのは控えている。ただ、その命令権を俺が握っているということは娘の認識にだいぶ歪みをもたらしている気がしなくもない。
「どうせガントレットになれる腕があるなら断然エースナイト。外国人でも試験受ければ授与してもらえるんでしょ?」
「……なんでエースナイトならいいんだ」
「歌にしてもらえるじゃない」
そういう理由で?
……いや、まあ確かにガントレットナイツってあんまり吟遊詩人が題材にしてるの聞かないけど。基本魔物相手に蹴散らすだけだと武勇伝にあんまりストーリー性が生まれないからか。
「せっかくなら、ジーク・ベッカーみたいな素敵な感じの英雄詩の主役になるほうがいい!」
「……そ、そうか」
「あうー、でもなー。エースナイトになるとセレスタ軍で働かないといけないよねー。そうすると夢が……」
「……いや、それ以外の夢もあるのか別口で」
「……うん」
夢多き12歳。いいことではある。
両親に全然似てない美少女は、少し赤面しつつ視線をずらし。
「……ママみたいにパパと一緒に働きたい……んだけど」
「あー……ええと」
子供の夢としてはとても健全だ。親の姿を見て、憧れ、同じ仕事をしたいと願う。
親としては感涙すべきところかもしれない。
でも、まずテテスがこっちではだいぶしっかりと有能貴族を気取っている……つまり実態と違うというのが一つ。
そしてその実態が、俺や他の雌奴隷たちと一緒に「空飛ぶヤリ部屋」で交尾しまくりながら各地を飛び回って、時々「S&F財団」の事業の交渉、という状態なこと。
さすがに二人産んだ後には避妊しているが、もう三十路だというのにポルカ通いのおかげで二十歳ちょっとくらいに見えるテテスは、女として脂の乗り時でますます性欲が強まっている。
娘が将来的にそんな母を目指すというのはなんというか……応援していいのやらどうなのやら。
「剣術も面白いし、英雄詩にも憧れるけど……うん。やっぱり私、ママと一緒に働きたい」
「……が、がんばれ。でも、ソニアには他にもたくさん才能があると思うぞ、きっと」
目を逸らしながら励ます。
まだ12歳だ。これからたくさん夢を持ち替えてもいいと思う。持ち替えてくれないかな。
さすがに俺から父と母の真実を暴露するのは気が引ける。
「あ。……それと」
「うん」
「……しっかり自信付いたらグランジのフレナと決着つけたい」
「決着!?」
フレナなにしてんの。お前、剣は結局駄目だったんじゃ。
「……この前、ポルカで会った時に蜘蛛のオモチャ投げられて……も、漏らすほど驚いちゃって」
「…………」
フレナ。お前ほんと誰にでもイタズラしかけるのやめないと死ぬぞ。
「本気で追いかけたのに逃げきられて……あ、アースドライブもなんとか出せるようになってきたし、今度こそ謝らせるんだから」
「……そういうのはまず俺かテテスに言おう。きっちり仲直りの場を設けるから」
「そんなんじゃ駄目なの! なんか!」
ギリ、と悔しさを滲ませる美少女貴族。
いや本当、いくらポルカでなら治ると言ったって娘同士の本気バトルは嫌だぞ。
でもなー。確かに親が出張って無理矢理収めてもしこりが残るもんだろうな。
「……という話があったので次にソニアに会う時には先制して本気土下座するように」
レンネストから離陸する「空飛ぶヤリ部屋」。
窓から子供たちに手を振り、そして室内に向き直って溜め息。
……実はフレナは今回、一緒に来ていた。危なかった。
街をマイアと一緒に遊び歩いていたらしいので、うっかりすれば鉢合わせの可能性もあった。
「土下座なんてヤ。あんなちょっとしたイタズラでマジ泣きするソニアがおかしいんだよ」
つーんと横を向くフレナ。……カップのないブラと股布のないパンツというエロ下着姿。
まだまだつるぺたなので色気はないのだが、そんな恰好で「ヤリ部屋」にいるのは、エレニアへの対抗だ。
そう。エレニアももちろんいる。ほぼ同じ恰好で。
もちろん俺がそんなの指示したわけじゃない。
「ま、ソニアはあれで結構移り気だから、春には忘れてますよ♪ それよりご主人様、おちんぽ出して下さい♪」
親玉としてこれまた同じ恰好の現バスター侯爵、テテスがいるのだった。
「……いや本当、やらせるの? 子供に? 絶対これアウトだろ」
「ご主人様。今からするのは子作り行為ではなく単なるスキンシップです」
「チンポ使うスキンシップは『単なる』とは普通言わない」
「二人ともあれだけしっかり意思確認したんですからこれ以上ぐずらないで下さい。エレちゃんに嫌われますよ」
「い、いや、ちょっと待て。そもそもだな?」
レンネストまでの行き道の間、テテスに提案されて本気セックスをたっぷり見せつけた。
そんなに興味を持ってるならぐずぐずと包み隠すより、ありのままに見せてショックを与えるべきだ……という理屈で、テテスの三つの穴にそれぞれ四発ずつくらい射精した。
テテスは「これが好きな相手同士のセックス。普通は父親とするものじゃないんですよ? 私もあのイーグルお爺ちゃんとやるくらいなら病死に見せかけて殺しますし」と前置きした上で存分にアヘったのだが、その様子をじっくりと見学した二人は怯まなかった。
エレニアは元々アブノーマルな欲望を俺に向けているからともかくとして、フレナは半分以上エレニアに張り合っているだけだろう。せめて彼女だけでも脱落させられないかな……と思ったのだが未だにその狙いは果たせていない。
「大丈夫大丈夫。フェラチオはセーフです、パパさん♪」
「……本当、女の子が父親のちんこに触る時点で有り得ないからな」
俺はテテスにすこすこと勃起させられたちんこを、非常にのろのろと娘二人に差し出す。
エレニアはかぶりつくように、フレナは目を泳がせながらも顔を近づける。
テテスが俺の腰の後ろから手を添えてふりふりとちんこを上下させる。
「エッチなにおい、しますよね? さっきまで私とさんざんハメまくったパパの子作りの匂い……♪」
「……う、うん……」
「……くさい」
本当にこれどういう状況だろう。溜め息をつきながら、俺はほんの少しだけ生まれてしまった興奮を誤魔化そうとする。
大切に育ててきた長女エレニア。跳ねっ返りだが根は寂しがりで、気にしてもらうのが好きなフレナ。
二人の可愛い我が娘が自分のちんこに顔を近づけて、フェラチオに挑もうとしている。
この状況は本当に間違っているが、やはり妙な昂揚があるのを完全には否定できない。
「……んっ」
そして。
目をゆっくりと躊躇いながら閉じたエレニアが、亀頭側面に、キスをする。
それを見たフレナは唇をわななかせ、何かを言おうか、それともあくまで張り合おうかと、小さな口を複雑に蠢かせて、俺を見上げ。
ギュッと目をつぶり、ままよ、とばかりに舌を突き出し、亀頭の逆側面をつつくように舐める。
「……うぇ」
「いや、本当に嫌になったらいつでもやめろよフレナ。無理することないからな」
「……おいしくないっ……ほ、本当っ、なんでお砂糖でも塗っておかないのっ……」
「……ちんこに砂糖はちょっと」
子供だよなあ、と冷静になってしまった。
が、エレニアはそのフレナの様子を見て微笑み、ちんこをひとり占めするように、亀頭を口の中に吸い込んでしまう。
「あ……っ!」
「♪」
エレニアは亀頭だけを含んだまま、舌でカリ裏をくすぐる。
本来ならば耐えられる。フェラチオはテテスも得意だしアンゼロスもアップルも、ドラゴンたちや娼婦たちも、ただ体を差し出すだけの妊娠希望娘とは違うのだ、と優位を誇示するためにしょっちゅう挑んでくる。
だが、愛娘がついに自分のちんこを口の中に受け入れてしまった、射精させるための行動と知りながら粘膜に迎えてしまった……という、興奮とも絶望ともつかない衝撃が体内で波打つ。
そして、それが肉体的快楽を補ってしまったということに少し遅れて気づき、我慢しようとするも、身体は射精に向かっている。
父は、娘の唇と舌、そして上顎の感触だけで、みっともなく。
「っ……え、エレッ……!!」
「ん……っ、んぅ……!?」
射精、してしまう。
ドュルルルルル、と尿管の中を特濃の子種汁が駆け抜ける感触が荒れ狂い、一瞬後に娘の口内に汚液を何の容赦もなく叩きつけてしまう。
「んぇ……ん、んぐ……んあ、ぶっ……んぅぅ……♪」
エレニアは、しかし、その暴力的な射精をそのまま喉に迎え入れた。
俺は自分で味わうことはないが、精液をいきなり飲める娘なんて滅多にいるものじゃない。コスモスさんのところの娼婦たちの中にすら、溜めて吐き出すのが精一杯という娘はいる。
だが、エレニアは……目を細め、時々えずき、口の端から溢れさせながらも、喉を動かす。
突然の射精という精神的なショックによるものか、いままでの人生で味わったことがあるはずもない雄臭への防衛反応か、あるいは望みを叶えた感激か、涙を流しながら、精液に口の周りをドロドロにされながらもちんこを放さない。
父親としての気遣いが一瞬だけ消え、なんていやらしい娘なんだ、と思ってしまう。
だって、あのセレンの娘だ。
セレンと俺の娘だ。
いやらしいはずだ、と心のどこかで納得してしまい、そんな自分に嫌悪して、あわててちんこを引き抜き、気遣う。
「お、おいっ……わ、悪い、気を抜いちまった……大丈夫かエレ」
「えふっ……えふっ、けふっ…………えへへ、アンディの……ザーメン、飲んじゃった」
「っ…………」
エレは酷い顔になりながらも、笑った。
ゾクリとする艶。
愛娘から感じる「男を知った」という自信と優越感、そして「あなたの精液の味を知った」という脅迫にも似た意思の感触に、俺は改めて背徳の大きさに慄く。
そして、その父の下半身に、もう一人の娘はヤケ気味にむしゃぶりついていた。
「ん……ん、ほんとっ……まずいっ……こんなの……っ!」
「フレナっ……ちょ、おいっ……」
「こんなの、なに美味しそうに……はむ、んっ……ちゅるっ……してんのよ、信じらんないっ……♪」
待て、そんなこと言いながらなんで舐める。そんなに丁寧に。
と、言葉を放つことができない。娘の熱烈な舌奉仕に、本能が拒絶を縛りつけてしまっている。
テテスが微笑む。
「……慌てなくても……時間はいっぱいありますよ、ポルカまで♪」
その晩、娘たちは、精液で腹が膨れるほどに何度も父の肉棒をしゃぶり続けた。
最終的には俺は考える気力をなくして横たわっていた。
……これ、まずいやつ。
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