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 迷いの秘蹟に守られた森の奥に、エルフたちの暮らす地がある。
 一年を通して春のように暖かく、外敵らしい外敵も発生しない。
 人間たちは未だ足を踏み入れることなく、魔物の恐怖に怯える事もなく。
 ただひたすらに平和で広い森は、その平坦な清らかさゆえに、淀んでもいた。


 エルフたちの森は同族といえど、他氏族のものには把握できないような複雑な迷いの呪法で守られる。
 つまり氏族単位での治外法権といえた。
 自分の氏族の森の中にいる限り、そこは人の世界における「家」と同等の安全性が約束される。
 無論建造物は別に存在してもいたが、大人のエルフたちは子供にそこにいることを強要しない。
 森に住まい、森に遊び、森に学ぶ。それがエルフの感性と教養の磨き方。
 それでも足りないものだけを、大人たちはゆっくりと教えていく。
 少なくともこの氏族は、高い木に無理に登ることや無闇に迷宮に近づくことさえしなければ、子供たちは考え得る限り自由そのものだった。

 それは、例えば、性に関してもだ。

 森の中で好き放題に遊ぶうち、子供たちは互いの体の差異に気づき、魅力を感じ、いつしか貪りあうようになる。
 鹿やウサギ、あるいは一角馬の交尾から、互いの体を撫でさすり合うその先を理解し、そして自分たちも交尾ができることに気づく。
 それに気づいたらもう後は止まらない。止まれるものではない。
 幼いエルフたちは日のさんさんと差し込む森の中で、互いの性器を擦り付けあい、やがて性に溺れてゆく。

 何故か、この氏族の大人たちはそれを決して止めようとしなかった。
 だから、ジョーは性行為を恥ずかしいとも、おかしいとも思うことはなかった。

 そんな森の奥の世界のお話。


 朝、目覚めるのは森の木の根元。
 暖かな日の光が瞼をすかし、ジョーはゆっくりと目を開ける。
 そこには幾人かの姉妹がいた。みなジョーの姉や妹たちだ。
「……おはよう」
「あ、ジョー起きた」
「おはよー、ジョー兄ちゃん」
 姉は四人、上は多分百歳より上もいる。エルフは十八くらいで成長が止まってしまい、その姿が数百年も維持されるので見た目ではよくわからない。
 下は十歳のシーナ、七歳のレスタあたりが年少か。ジョーは当年十四歳、この中では年少組だった。
「エレン姉ちゃんは?」
 果物や山菜を集めて切り株の食卓に並べている姉たちの中で、一人姿が見えない、とぼけた姉の姿を探す。
「エレン姉さんならあっちの花畑」
「まだ眠いって」
 姉妹たちが教えてくれたので、ジョーは立ち上がって欠伸をしながら歩き出す。
「起こしてきてくれるの?」
「うん。朝ご飯の準備ぐらいちゃんと手伝わせなきゃ」
「じゃあお願いねー」
 姉たちに見送られつつ、ジョーはのんびりと柔らかい土の道を歩いていく。

 姉はすぐに見つかった。
 探すまでもない。花畑でひときわ高くなっている築山(話によると昔のご先祖のお墓だとも言うが三千年も前の話なんて知ったことではない)の上で、いつものようにスヤスヤと彼女は眠っている。
 緩く波打った明るい金糸の髪を風に緩くそよがせ、幸せそうに眠るエレンを見て、ジョーは溜め息をついた。美人なのはいいが日向ぼっこばかりで怠け者な姉だ。
「エレン姉ちゃん、起きろよ。ミュノ姉ちゃんやリンリン姉ちゃんにばっか働かせて」
「ん……ジョー、くん……?」
 エレンは薄目を開けて彼を見上げると、またくーっと寝てしまった。
 これもいつものこと。なかなか起きないのだ。
「あーもう、めんどくせえ姉ちゃんだなっ!」
 ジョーは短気だったのですぐにエレンをがくがく揺すぶる。やっぱり起きない。
「こうなったら……」
 ジョーはごくりと唾を飲み込む。草色のワンピースに包まれた姉の肢体に目をやる。
 正直に言うと、エレンが二度寝をしていると効いたその時からジョーの逸物は硬くなり始めていた。寝ているエレンはなかなか起きない。そしてそのエレンを脱がし、その弛緩した膣に逸物を突っ込むとまたたまらなく具合がいいのだ。
 エレンが二度寝をしている時はとりあえずエレンが起きるまで犯すのがジョーの日課と言ってよかった。
「ふー……ふーっ……っ」
 自分の鼻息の音をいやに大きく感じながらエレンの腰帯を勝手にほどき、服をめくって、ズルッと体から抜いてその辺に捨ててしまう。
 明るい金色に彩られた、エレンの眩しいまでの肢体がジョーの目の前に晒される。
 思えば童貞を切ったのもこのエレンの体だった。やっぱり最初に抱いた体は特別だ。いくら見慣れても興奮してしまう。
「姉ちゃんが悪いんだからな……起きないのが悪いんだ……」
 眠っている姉の尻肉の間からヴァギナに舌を伸ばし、舐める。
 舌で陰唇を開き、その下の媚肉に唾液を丹念に塗りつける。力が入っていないといっても、さすがに濡れていない穴は困るのでまず丹念に唾液で濡らすのだ。
 姉はそれでも起きない。ここまでされて起きないとなると、森の外に出たら知らないうちに犯され放題なんじゃなかろうかと心配になるが、まあ彼女は生まれてこの方外に出たことはなく、また死ぬまでそうだろう。それがこの森のエルフの普通だ。
 その姉の性器に舌が疲れてしまうまで唾液を塗り付け終わると、ジョーはいよいよ自分の逸物を取り出す。下手したら唾液などなくても問題ないんじゃないかと思うほどに先走りで濡れていた。
 そんな元気すぎるジョーの逸物を、姉たちは「すごーい♪」と大喜びしてくれるのだが、ジョーはそれがどうすごいのかよくわかっていない。父のウィンガスはジョーにまともにちんこを見せてくれたこともないし、先走りなどどれぐらいが一般的なのかなんてわからなかった。
 とにもかくにもジョーは眠るエレンの尻を掴み、横寝の状態から松葉崩しの要領で押し込んでいく。
 姉が僅かに色気のある鼻声を出した気がするが、どうせこの程度じゃ起きないのはわかっていた。
 エレンは筋金入りのねぼすけだ。
「ほーら、姉ちゃん、今日も寝てるうちにヤッちゃってるぞぉ……寝てるうちに勝手にまんこ使って勝手に種付けしちゃうぞー……いっつも起きてから悔しがるよなー……」
 姉の耳に囁きかけながら、ゆっくりとジョーは姉の膣を味わう。
 姉の膣は力が入っていなくても絶品だ。
 むしろ意識がある時にエッチしてしまうとジョーは為す術もなく、エレンが盛り上がる前に射精してしまうので、その屈辱から覚醒時はあまりヤらないという本末転倒なことになっている。
 エレンはジョー君ひどい、といつもふて腐れるが、ジョーはもっとエッチが上手くなったらエレンもイカセて自分も満足、ということに出来るだろうと考えて一種の目標に据えているのだった。
「あぁ……エレン姉ちゃんのまんこ気持ちいいっ……なんでこんなまんこしてんだよ、エロすぎんぞエレン姉ちゃんっ……!」
 じゅぷ、じゅぷ、と先走りと唾液と、ほんの少しの愛液が音を立てる。
 相変わらずエレンはすーすーと寝ている。調子に乗ってジョーは腰を早め、エレンの美乳を弄びながらそのヒダヒダに富んだ柔らかな膣を味わい尽くす。
 ジョーはエレンの体にしがみ付き、その乳首をちゅうちゅう吸いながら、ついに射精。
 ドクドクと意識のない実姉の胎内を精でいっぱいにする。
「はぁ……はぁ……っ」
「ん……ぅ……」
 エレンがそこで目を覚ます。ジョーはその寸前、無情に逸物を引き抜いてしまう。
 ちんこ突っ込んだままだと負け戦に突入してしまうので、悪いとは思うが犯り逃げだ。
「ジョー……君? ……あ、また……またジョー君私が寝てる間に……!!」
「起きないエレン姉ちゃんが悪いんだよ。……早く来いよ、ミュノ姉ちゃんとリンリン姉ちゃんが朝ご飯用意してくれてたぞ」
「うぅーっ……!!」
 股間を気にしながら威嚇する姉を尻目に、ジョーはすたこらと逃げ出した。


 朝食が終わって一休みしていると、妹たちが寄ってくる。
「ジョー兄ちゃーん」
「あそぼー」
「はいはい」
 ジョーは苦笑して立ち上がる。三人の妹はジョーによくなついていて本当に可愛い。

「あの木の実をパチンコで落とそう」
「はーい」
 子供たちの遊びとは、それすなわち森での生き方に直結するものだ。
 木の実の取り方、パチンコや弓矢の扱い方。
「うまくいったらご褒美だ」
「はーい!」
 ジョーは三人の妹たちがそれぞれに手製のパチンコで、高い木の木の実を狙って撃つのを後ろから見届ける。
 彼女らのスカートの中に下着はない。ジョーがここに来るまでに脱ぐよう命じていた。
「あ! 兄ちゃん、当たった!」
「よし。ラニア一番のご褒美な」
「やったあ」
 ジョーの一つ下の妹は金のポニーテールを揺らしながらいそいそと服を脱ぎ捨て、ジョーに飛びつく。
「ジョー兄ちゃーん……♪」
「よしよし。いい子だ」
「んっ……♪」
 ジョーはラニアを抱き締め、その未成熟な身体をいやらしい手つきで揉みしだく。肉付きの薄いながら確かに女性の丸みのあるラニアの体は、ここ一~二年の間に急に触り心地が良くなっていた。
「ジョー兄ちゃん、えっちしよ……? ね、おちんちん入れよ……♪」
「もっと濡らさないと痛いぞ」
「痛くてもいいよ、早くしよ? 兄ちゃんのちんちん気持ちいいから大好き……♪」
「俺もラニアのおまんこは好きだぞ? 早く姉ちゃんたちみたいに好きな時に濡れ濡れにできるようになれよ」
「うん、頑張るからぁ……♪」
 盛りがついたようにジョーに腰を押し付けるラニアを撫で、耳を甘噛みしながら挿入する。妹たちはそんな淫らな兄と姉を羨ましそうに見つめながら、パチンコで木の実を狙う作業に戻る。
「ジョー兄ちゃん、好き、好きっ……♪ ジョー兄ちゃん、もっと奥まで、もっともっと、そこよりガンガン入れていいのにっ♪」
「馬鹿、子袋は大切にしろってリンリン姉ちゃん言ってただろ?」
「でもぉっ……はぁぁ、もっと、もっと兄ちゃんでいっぱいになりたいぃっ」
「お前絶対エレン姉ちゃんより淫乱になるな」
「い、いーでしょーっ。兄ちゃんは妹の下着取って喜んでるドスケベだしーっ!」
「まーなー。でもあんまりエッチ過ぎると子供できても知らないうちにエッチのせいで突き殺しちゃうかもしれないってリンリン姉ちゃん言ってたし」
「そ、それは駄目ぇっ、兄ちゃんの子供産むのーっ!」
「はいはい。だからほどほどに淫乱な」
「う、うん、ほどほどに淫乱っ!」
 そんな、倒錯した会話を平然としながらラニアの胎の中に唐突に射精する。
「はぐっ……に、兄ちゃんの、せーしっ……♪」
 それを受け止めたラニアは幸せそうに数秒硬直し、弛緩する。
 ラニアとシーナには避妊のための魔法がかかっている。15歳になったら解呪してもらえるらしいが、ジョーとしてはどうでもいい。どうせエルフの着床率は十年単位で一人孕むかどうかだというし。
「にーちゃん、シーナも木の実取れたー!」
「よし、シーナもおいで。お尻出してその気に手をつくんだ。兄ちゃんが舐めてあげる」
「うん! シーナもおまんこして!」
 シーナが元気よくスカートを下ろし、ワクワクした目でこちらを見る。
 シーナは先日ジョーが処女膜を貫いたばかりだ。まだ早いと思っていたが、エレンやリンリンといった姉たちはもう大丈夫だというので、それなら、ということで犯してしまった。
 さすがに痛がったが、いろいろなところで何度も犯した結果、エッチが好きになりつつあった。
「シーナもすごい淫乱になりそうだな?」
「うん……兄ちゃん、淫乱なシーナがいいでしょ……?」
「うん、もちろん」
「えへへっ……に、兄ちゃん、もうおちんちん入れていいよ?」
「それじゃあシーナに気持ちよくしてもらおうかな」
「はぁいっ……んふっ」
 一番下のレスタが、酷く幸せそうなシーナとラニアを見ながらパチンコで実を落とす続きをしている。レスタはまだ幼いのでまだ挿入するわけにもいかないが、レスタがイくまでみんなで全身舐めだ。


 森の中で妹三人をべとべとにして、身づくろいに小川に下りると、姉のリンリン、ミュノ、ジュリアが三人揃って水浴びをしていた。
「あ、お姉ちゃんたちだー」
「あらシーナ。ラニアとレスタも、お兄ちゃんといいことしてたの?」
「うん」
「ジョー君は本当に面倒見がいいわね♪」
 妹たちと違って非常に女性らしい体つきの姉たちは、妹たちの後ろで服を脱ぎ始めているジョーを妖しい目つきで見る。
 ジョーは何度も射精したにも関わらず、姉妹の裸体にまたもや反応して勃起した逸物を晒していた。
 隠す必要は何もない。
 何故なら、エレン以外の三人の姉とならエッチでも互角だからだ。
「リンリン姉ちゃん、やらせて」
「いいわよ♪」
「あん、私も加勢するっ」
 細かい三つ編みをいくつも結んで長い髪を彩る清楚なミュノと、ちょうどラニアの髪を黒にしてもっと成長させたようなポニーテールの姉、リンリン。
 二人の姉は尻を突き出し、ジョーの登場からくちゅくちゅといじっていた性器を開きながら見せつける。
「すぐに入れていいわよ♪」
「やん、ジョー君の子種汁私も欲しいー」
 リンリンの尻に、勃起したての逸物をずふりと押し込む。ミュノの尻は撫で回すだけ。
 とはいえミュノは尻が性感帯なのでそれだけで気持ちよさそうに悶え、リンリンは比較的大きな美乳を振り乱して自分から腰を振る。
 妹たちに負けず劣らず、実にスケベで綺麗な姉たちだ。
「ジュリア姉ちゃんは?」
「あはは、アタシはジョーに乗りたい派だかんね。落ち着いてトリをもらうよ」
 ジュリアは騎乗位大好きなのだった。納得して、リンリンを犯すことに専念する。
「はっ、はっ、ジョー君っ……ジョー君すごいっ、お姉ちゃん孕ます気満々のおちんちんすごいいっ!」
「リンリンっ……ねえジョー君、私も、ちょっとでいいから挿入して、ちょっとでいいのっ!」
「だめ、ミュノ姉ちゃんはまだケツだけ」
 パチン、とミュノの尻を叩くと、ビクンとミュノが反応する。愛液がしぶいたのをジョーは見逃さない。
「ケツ触られるだけで達してる変態姉ちゃんはまだまだ先っ!」
「ジョーくぅんっ……」
「ははは、ジョーめ、裸になると強気になって♪」
 ジュリアの笑う声を聞きながら、ジョーはリンリンの膣の中に射精を開始する。リンリンが驚いて思わず腰を引きそうになったので、そうはさせじとポニーテールを引っ張り、中出しを続けた。
「くぅっ……い、痛いよぉっ、ジョー君」
「姉ちゃんが逃げようとするからだ。ちゃんと受胎してよ、俺の姉ちゃんだろ」
「うぅ……髪引っ張らないでぇ……」


 夕食の時間になると、焼き肉の匂いがしてきた。
 昼寝していたエレンに一発流し込み、その逸物をレスタに舐めさせていたジョーは、そのいい匂いに鼻をくすぐられて顔を上げる。
「焼き肉の匂いだ」
「ふぉーらねえ」
 レスタはその幼い顔に何の嫌悪感もなく、姉の愛液で汚れ、精液の残り汁を少しずつ垂れ流す逸物をペロペロと舐めながら同意する。
「楽しみだな」
「あれ? おにいひゃん、れすたに飲ませるのやめちゃうの? れるっ」
「飲みたいか?」
「……あとでもいい」
「じゃあ肉を先にしよう」
「はぁい。んちゅっ」
 素直に言って唇を離すレスタ。そのレスタを肩車してジョーは食卓の切り株へ急ぐ。
 エルフは菜食を好むが育ち盛りの少年が肉好きなのは変わらない。ジョーもご多分に漏れなかった。
 食卓のそばではリンリンとジュリアが石を組んで肉を焼いていた。
 平べったい岩のホットプレートの上で肉がどんどん焼けていく。
「うわぁ」
「あはは、やっぱりジョーが一番だったか」
 ジュリアが笑う。袖をまくったリンリンがジョーを押し留め、美味そうな一角馬の腿肉ではなく、肝焼きを差し出した。
「えええ!? また肝焼き!?」
「それ全部食べたら他の肉も食べていいよ?」
「コレどんだけあるんだよ、一角馬二頭ぶんぐらいあるじゃん!」
「だってお父様がそうしないと駄目っていってたもの」
「えええ!?」
 家のほうから肉が来るといつもこうなのだった。まず肝臓ばかり食べさせられる。
 ジョーだけ謎の漬け物を食べさせられたり、薬を飲まされることも多々あった。
「なんで俺ばっかり」
「男の子だからでしょ?」
 ……そう言われると反論できない。男というものが他にほとんどいない世界に生きているジョーは、年上からそれが男の義務だと言われたら、そうかと思うしかないのだった。
「うぅ、男ってつらいなぁ」
 もぐもぐと大量の馬レバーを食べながらジョーは愚痴る。
 後から来た女性陣は、それを微笑んで見ていた。
「……兄さんみたいになって欲しくないしね」
「うん」
 エレンとジュリア、年長組の二人が頷きあっているのはジョーには見えていない。


       ◇◇◇


「差し入れ、しっかり届けてくれ。……ときにジョーは元気か、ジュリア」
「元気だよ。毎日毎晩、心配のしようもないくらい元気」
「重畳だ。……ケントのように突然何もかも捨てて精霊司祭を目指し始めても困るからな」
「要は父様が母様に男のガキをもう2、3人提供させりゃいいことじゃないか」
「……また女が生まれるかもと思うと心が挫ける」
「は、大変だね父様も。……ま、ジョーが賢者様にならないうちに男孫ができるのを祈っときなよ」
「うむ。……我が家系は竜と聖獣に代わる、北の森の最後の希望だ。血を薄めるわけにはいかんからな」
「フン、所領に閉じ込めて夜昼構わず近親相姦させまくりで希望と来た。ま、いいけどね、あんな可愛い弟とヤリ放題産み放題ってのは、歪んだアタシらにとっちゃ夢みたいな話さ。だけど……」
「ぬ……?」
「せいぜい、その希望の星たるアタシらの魔力が、ジョーに思い入れすぎて紫全体に向かないことも……祈っといた方がいいかもね」
「……森への反逆を仄めかすのか」
「可能性の話さね」


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