桜の氏族長代理、クリスティ。
 そのたおやかな所作はほぼ一切の着衣を脱ぎ落としても、一切の下品さを彼女に与えることはない。
 だがその身体の曲線は、隣にいるシャロンに比べれは決して目立つものではないにも関わらず、妙に劣情を掻き立てるものがある。
 隙あらばしきりに性的なアピールを繰り返すウチの雌奴隷たちとはまた違った、ただその佇まいだけでゾクッとさせるような艶は、男性と毎晩床を共にした経験を持つ彼女ならではのものだった。
「覚悟もなく、知識もなく、流されるがままに味わってしまうには……人の、いえ、スマイソンさんの与える快楽は激し過ぎます」
「いや、別にそれほど激しくする気はないけど……」
 控えめに反論してみる。
 そもそも俺は別にそれほどテクニックがあるわけじゃない。場数だけは多分同じ期間セックスしてる人と比べてすごいことになってるとは思うけど。
 なんかそういう性感の魔術師みたいな言い方されるのは心外だ。
 そういうのはヒルダさんのことを言うんだ。あれを見た後に自分の性技に自信が持てる男はあまりいないと思う。
「でも、もし今夜栄光のシャロンを抱くとしたら、朝までかけて満足いくまで流し込み続けるのでしょう?」
「そりゃまあ……」
 時間的余裕がある間はそこそこに頑張って気持ちよくしてあげるのはやぶさかじゃない。
「普通は一度のセックスなんてせいぜい一、二度、出しさえすれば終わりなんですよ」
「……まあそうらしいけど」
「アイリーナなんて初めてで一晩ずっと、五度も六度も流し込まれたというじゃないですか」
「…………」
 シャロンの不安と微妙に期待の入り混じった視線が痛い。
 だが敢えて言おう。
「それはアイリーナが格別相性よかっただけで、別にそう誰でもってわけじゃない」
 そう。イレギュラーだ。割とたくさんの女の子の処女をいただいたけど、あれほどまでにいきなり病みつきになるような危険なまんこはアイリーナぐらいだったと言わざるを得ない。
 いやキツいのとか上手いのは他にもいるけど。先天的な身体の相性だけならアイリーナは異常だったのだ。
「でも、もしかしたらそれはスマイソンさんの勘違いかもしれませんよ?」
「?」
「同じエルフの貴い血統、もしかしたらシャロンだって特別の相性かも知れません。それほどエルフを抱いた数が多いわけではないのでしょう?」
「……いや、そりゃまあヤらせてくれるエルフなんてそんなに多くは……」
 ハーフでなく純血となると……クリスティにアイリーナ、そしてアルメイダとオーロラ。
 ……ん?
 四人っつったら、人間族がエルフとエッチするきっかけの少なさを考えたら充分多いと思うぞ?
「……別に少なくもないんじゃあ……」
「とにかく。アイリーナはもう仕方がないとして……栄光のシャロンにはくれぐれもセックスを過大に捉えすぎないようにしっかり余裕を持って臨んで欲しいのです」
「待ってください、白のアイリーナ氏族長は仕方ないとはどういうことですか」
「……あの子は口では尊大なことを言っても、スマイソンさんを見る目つきは既に完全に女、雌のもの。あれで聡い子だから、いざという時の政治的判断力を疑う気はないけれど、それでも恋をしてしまっているのは間違いないし、あの子が長である以上、それを強くたしなめられる者もいない。もう自分の責任感に任せるしかないわ」
 そこまで熱烈か……? まあセックスがかなり好きなのはわかるけど。
「セックスを知らない子に本当に気持ちいいセックスを教えてしまうというのはそれほど危険なものなの。下手をすれば自立した判断力を奪ってしまうわ。シャロン、あなたは恋に恋をしている節があるから、あくまで自分の気持ちにも、立場にも、そしてスマイソンさんの魅力にも落ち着いて向き合えるあなたでいられるかどうか、私は確信がもてないの」
「……あなたがそう言うのなら、そうなのかも知れませんが」
「それほど気持ちよかったのかクリスティ……?」
「…………」
 俺の問いは少しわざとらしく無視するクリスティ。
 人にセックスにハマるな(意訳)とか言っといて地味にずるいぞこいつ。

「……まずは、殿方になす術もなく抱かれるままでいないために、女なりの攻め方を教えてあげます」
 クリスティはシャロンの見ている前であることに少し照れながら、俺のちんこを取り出した。
 未だに女の裸体を見れば正直な反応をする俺のちんこは、クリスティの裸体を前にびよんと元気な姿を見せる。
「……じっくり見ると、グロテスクですね」
 シャロンがぽつっとこぼす感想も、まあ女の子の反応としては悪くない。
 クリスティはそのちんこに一瞬うっとりしたように動きを鈍らせるが、ハッと気づいたような顔で竿の中ほどをきゅっと掴む。
「こ、これがスマイソンさんの逸物……よ? ……確かにグロテスクだけど、逞しくて……これが、わた……シャロンの中に突き立って何度も子種を吐き出すの。確かに凶器だけど、扱うことに苦手意識は持っちゃいけないわ。正しく責めさえすれば殿方をしっかり満足させられるし、女が床では弱者だなんて思う必要もないの」
 ちょっとずつなんかエロい本音が出てるよクリスティ。
 とはいえ、おそらく初めて勃起ちんこをガン見しているであろうシャロンが指摘することもなく、クリスティの責め方講座は続く。
「まず、コレは手荒に扱っちゃいけないのはもちろんだけれど、優しくし過ぎてもいけないの。傷をつけるような触り方ではなく、そしてしっかりと力強く」
「き、宮廷の噂話では、この先端の少し手前にある段差のあたりがいいと……」
「だからといって直接指でほじるなんもってのほかよ? あくまで刺激。こうして……ね?」
 慣れた手つきで手コキを始めるクリスティ。
 ちんこに若干気を入れすぎているとはいえ、さすがに人妻、危なげない。
「ごくっ……スナップを利かせて……あっ」
「どうしたの、シャロン?」
「コレってそういう意味だったのね……?」
 小さく手を握り、開きながら、口に手を当てて赤面するシャロン。
 おそらくその宮廷の情報源とやらは、開けっぴろげにジェスチャーで見せていたのだろう。その意味を当時のシャロンは正しく理解していなかったということか。
「それでね、……スマイソンさん、進んでいいですね?」
「あ、ああ」
「手だけでするよりも、こうして」
 クリスティが俺のちんこをおずおずと舐め、咥え始めた。
 その所作がまた一段と妖しく、シャロンは真っ赤になって固まる。
 ……下手すると真っ正直に股を開いてセックスするよりずっといやらしいよね、こういうの。
「んちゅ、んくぷっ……はっ、こうしてね、唾で濡らすといいの。普通に擦るよりも傷つける危険がぐんと減って、大胆に刺激がしやすくなるわ」
「……は、はい」
「それに……ん、んっ♪」
 クリスティはまたちんこに口を近づける。その美しい顔に、鼻に、頬に、唇に、舌に。
 なぞるように、赤く充血した俺のちんこが接触する。
「……逸物と唾の混じった匂いって、興奮……しちゃうから、自分のいやらしい気持ちにも拍車をかけられる……だ、駄目っ」
 そのまま顔全体を使って俺のちんこを愛でていたクリスティは、あごの下から耳たぶに接触しそうになった瞬間ハッとして顔を離す。
「……み、耳に性器を擦りつけるのはさすがに……駄目よ? 氏族によっては絶対隷従の証にしちゃうこともあるくらいだから」
「そうなのか」
「エルフの大事な証ですから。それに耳なんかに子種を入れるなんて不毛ですし、病気になりやすいから」
「なるほど」
 でも触ると弱い奴が多いのは知ってる。
「……でも、スマイソンさんの匂いは、格別っ……さすがに名うての調教師と呼ばれるだけあります……獣のように雄々しくて、ドキドキする……♪」
 ……一応こっちにいる時はちゃんと風呂には入ってるんだけどな。
「あ、あの……」
「……え?」
 クリスティが夢中になって俺の逸物を顔中で愛でているのを見つめていたシャロンは、おずおずと膝を進め、クリスティの隣に膝立ちする。
「……わ、私も……それなら、練習しないと……」
「そ、そう……ね。一緒に」
「ええ、一緒に」
「……んっ♪」
「ああ……♪」
 クリスティがちんこに吸い付き、おずおずと手を伸ばしたシャロンがちんこを撫で、握り、恍惚とする。
 あまり接点のない、ただとても美しくて貴くていやらしいエルフ二人に、争うようにちんこを刺激され。
 俺はわりとあっけなく高まっていく。
「クリスティ……そろそろ……」
「……ええ、そろそろ……ですね♪」
 腰の震えか、顔の表情か。
 俺から兆候を読んでいたらしいクリスティが、顔を唾液と先走りでベトベトにしながらうっすらと微笑む。
 そして、俺の顔を見ながら波を操り、シャロンを招いてちんこに触らせながら、どんどん積み重ねるように高めていき。
「さあ、シャロン……見ていて」
「え……?」
 そして、もう出る、というところでシャロンを俺に押し付けて、その顔に。
 正面から射精が暴発する。
「……きゃ、ああっ!?」
 いきなり炸裂して降りかかる白濁の飛散に、シャロンは本気でびっくりする。
「避けないで。それが子種。スマイソンさんが日夜、あの戦神やドラゴンや、あのいたいけなアイリーナ、ドワーフの女の子にまでいつも注ぎ込んでいる……赤ちゃんのもと。妊娠しちゃう汁。……あなたを孕ませる男の欲望。そんな首輪をつけていたら、毎日遠慮なくおなかの中に撒き散らしてもらっ……撒き散らされてしまうものなのよ……?」
「……こ……れがっ……?」
 顔中を至近距離からの射精でべっとり汚しながら、紅潮した顔で不思議そうにそれを触るシャロン。
 ポタポタとその冬用ローブにも垂れる。
「……そのまま汚すと落とすのが大変だから、脱いでしまいなさい、シャロン?」
「……え、ええ……って」
 俺がそれを期待した目で見ているのに気づいたシャロンが、ザーメンまみれのまま身を掻き抱く。
「スマイソンさん、む、向こうを向いていてくださいっ! ぬ、脱ぎ着するのを見るのは……」
 ベルガに男のマナー違反だと教えられてたんだっけ。
 ……脱ぐ所ってすごくソソるのに。
「スマイソンさん。彼女が着替えている間に……♪」
 だが、既に裸のクリスティが淫蕩な笑みを浮かべて俺の首に腕をかけたので、その残念な気持ちは置き去りになる。
 ……バツ2のお姉さんのそういう笑みは本当にエロい。
「……前はバックでしか犯さなかったから、今日は正常位かな……」
「前の夫が正常位しかしない人だったので……激しいあなたに流されそうになってしまったんです」
「そっか。じゃあ正常位以外で激しく犯そう」
 すっかりクリスティとのセックスに意識が行って鼻の下伸ばしている俺に、ちょっと不機嫌そうなシャロンの声がかかる。
「……スマイソンさん。……み、見たいなら……どうぞ。これでもそれなりに覚悟をして首輪を頂いたつもりですから」
 顔を振り向けるとシャロンが一枚ずつ服を脱ぎ落とし始めていた。
 顔だけザーメンまみれの美女が、それでも恥ずかしそうに不安そうに服を脱いでいく姿はとてもドキドキする。
「……スマイソンさん? まずは、私がすると言っているんですよ?」
 そしてクリスティも故意なのかどうなのか、実に色っぽい声で耳元に囁く。
 こちらも華奢でいながら実に女性的な裸体。ちんこを収めるとどれほど気持ちいいか、回した手に返ってくるお尻の肉の弾力で想像が膨らみ、出したばかりだというのに先走りが滲む。
「少し私の身体を使って、落ち着いてからでないと……シャロンには刺激が強すぎますから♪」
「そ、それでも、私は……私は、私を見て愛してもらうために、スマイソンさんに告白したんですっ……! それがスマイソンさんの愛し方ならっ……いえ、そもそもあなたに上前を跳ねられること自体おかしいことじゃないですか!」
 上前って。
 ……っていうか面倒臭くなってきた。
「シャロン、クリスティ」
 俺は二人をグイッと捕まえ、抱き合わせるようにしてベッドに投げ出す。
「きゃっ」
「えっ……!?」
「ここまで言われるままに付き合ったんだから、そろそろ俺の番が来てもいいよな?」
 向かい合っている彼女らの足を片方ずつ抱え、それぞれ相手の横腹にかけるように押し上げ。
 二人に覆い被さり、その会陰にちんこを擦り付ける。
 ジットリと愛液を流しながら亀頭に食らいつこうとする、熟れたクリスティの陰唇。
 初めてのセックスに期待しながらも、いまだ開ききらないシャロンの陰唇。
 それらに唾液と先汁で汚れたちんこをなすりつけていく。
「大体、そもそも『雌奴隷なら他の女とまとめて犯されるかもしれないから自分がいてもいいはず』って前提だったのに……何主導権取ってるんだクリスティ」
「っ……そ、それは、私の方が経験はあるし……」
「正直に言えよ。俺とエッチしたいんだろ?」
 意地悪顔になってクリスティを攻め立てる。この場ではシャロンばかり損をしていたのでちょっとだけ応援だ。
「そ、れは……」
「俺となら言い訳も立つから。俺に犯されたのはノーカウントだから。……エッチしたいんだろ、この淫乱」
「っ……そんな、いじめないで……私は、誰でもいい淫乱なんかでは」
「つまり俺のエッチだからまた味わいたいのか? ウチの雌奴隷と大差ないぞそれ。正常な判断できないとかなんとか言っといて一番駄目じゃねーのか?」
「そ、そうですっ……それではあなた自身が人のことを言えたものではないですっ!」
 シャロンと二人してベッドに押し付けて責めると、クリスティは拗ねたようにそっぽを向いた。
 図星なのか。
「……わ、わかっていますっ。正常な判断なんかじゃないことぐらい……わ、私でさえ……一応、男性と結婚生活を経験している私でさえ、ついつい欲してしまうほど気持ちがよかったのに……まだおぼこのシャロンで耐えられるはずないじゃないですか!」
「おぼこ……」
 傷ついた感じのシャロンは置いといて。
「最初からそう言え。シャロンが可哀想だろ。信じてたぞ、お前の口車」
「……う、嘘なんて言ってませんから」
 したたかな奴だ。
 でも。
「知るか卑怯なやつめ。お仕置きだ」
 やることは変わらないんですけどね。
 というわけで、俺はクリスティを押さえつけて挿入する。
「っく……は、あっ♪」
「お前の軽率さを後悔させてやる。腹いっぱいに俺の子種食らわしてやる。アイリーナと二人して腹膨らまして破門されちまえ。ポルカで俺のガキ次々生んでせっせと育てるしかない人生にようこそだ」
「っっ……♪」
「……嬉しそうな顔しました。この人嬉しそうな顔しました」
「……こ、子供に囲まれるっていうのがちょっと幸せな想像だっただけですっ……は、破門されたいわけでは……♪」
 遠慮なく、手加減なく。
 慣れてると言いながらも多分久しぶりだろう膣の中を荒々しく往復する。
 ほっそりとしなやかな腰の中を俺のグロテスクなちんこに思う様暴れられ、それでも言う通りひどく気持ちがいいのだろう。堪えて押し殺した中にも甲高い鼻声が混じって、愛液は飛び散るほどに溢れている。
「そんなにこの乳でガキ育てたいのか淫乱ピンクの氏族長代理」
「……そ、そんな風にっ……言わないでっ……♪」
「そんなにセックスしまくって生活したいのかこの貪欲女」
「……そんな、ことっ…………♪」
「したくなくてもさせるけどな、俺根に持つタイプだし」
 ……いや実際はそんなことないですよ。脅しですよ。
「だからっ!!」
 子宮を思う様つっつきながら俺は至近距離でクリスティに目を合わせる。
「……わかりにくい迫り方すんな。シャロンをダシにすんな」
「……わ、わかりっ……や、やっ、言わせてっ……はぁあっ♪」
 そして、答えを言おうとするクリスティの子宮に直接ちんこの先をくっつけて射精。
 ビクビクッと震えて幸せそうな嬌声を上げるクリスティにおしおき完了だ。

 そして、それを足を絡める距離で見ていたシャロンにちんこをあてがい、彼女と見詰め合う。
「……本当にいいんだな」
「……ええ。この首輪は、決意の証……あなたは、私を可愛いと言ってくれた。抱きたいと言ってくれた。家や血筋なんて関係なく、そして私の駄目なところを知りながら。……私は、自分の自由であなたを見たつもりです。自由なあなたなりの愛し方で、私を見てみてください。……願わくば、初恋を聞き届けて……♪」
 初恋は成就しない。大抵勘違いだからだ。
 それを無視して押し通ろうとした赤毛のエルフが以前約一名いた気がする。
 ……根本的に同じなんだろうなあ。この二人。
「五十年先ぐらいまでしか保証できないぞ?」
「わかっています」
「見ての通り浮気性だぞ?」
「浮気とは思いません。あなたは私を手に入れるのでしょう?」
「あとぶっちゃけ俺、お前の顔とおっぱいしか見てないかも」
「じっくり、これから全て見てください」
 クスクスと微笑むシャロン。妙に少女のようで可愛い。
 その胸を締め付ける思いに突き動かされるように。
「よし。……俺はもったいながりだからな。逃がさないぞ」
「はい♪」
 俺は、シャロンの陰唇を広げて、ちんこを突き入れ、プチプチと処女を引き裂きにかかった。
 シャロンは気丈にも微笑を絶やさない。
 そのシャロンを少しでも悦ばせようと、その大きなおっぱいを揉み、シャロンに快楽を与える。
「ん、くっ……あ、あっ……!!」
「我慢しろよなー、シャロン……入るぞ、そろそろ全部……っ」
 ひときわ突き抜けた感触があり、子宮口の前に出た感じがする。
 さすがに処女だ。
 全体的に血のキシキシした感触と、力加減のない締め付け。この感触は誰以来だろう。……アイリーナか。
 多少痛みに歪みながらも意地を張って微笑み続けるシャロンを撫で、おっぱいを掬うように揉みながらキス。
 ……変な味がした。そういやぶっかけたっけ。
「す、スマイソン……さんっ……♪」
「よく頑張った。……いま、俺たちセックスしてる」
「はいっ……♪」
 そして、その痛みを長引かせるのもよくないと思い、腰を振り始める。
 今の俺にはシャロンという予想外の相手を手に入れたという妙な高揚感がある。
 その波に乗れば、思ったより早く射精に至るだろうと思ったのだ。
「はぁっ……あ、あっ……はげ、しっ……激しいっ、熱いっ……♪」
「シャロン、気持ちいいぞシャロンっ……やっぱおっぱいと顔だけじゃない、お前は尻もまんこも、すごくいいぞっ……!」
 我ながら低劣だ。
 が、シャロンは俺の背に爪を立てて抱き寄せながら。
「……ふふっ、女としては、もっと褒めて欲しいところは他にありますけどっ……」
 唇を耳に寄せる。アゴに首輪が当たる。
「……『雌奴隷』としては……百点、貰ってるのですよね……♪」
「!」
 その言葉が、妙に愛しげに聞こえて。
 意外と焦りじゃなくて、本当に雌奴隷という被虐の言葉に酔っているのが感じられて。
「……そう、だっ……!!」
「……嬉しいっ……♪」
 俺は、視界を真っ白に感じながら、彼女の腹の中に欲望を解き放ち、汚していった。


「……ところでスマイソンさん」
 エルフ姫二人に覆い被さって息を整えていると、一番下になっているクリスティがじーっと俺を見上げていた。
「……なに」
「本気ですか?」
「……?」
「……本気なら考えておきますけど」
「?」
 何の話だ、と一瞬本気で問い質そうとして。
「アイリーナと二人で、あなたの子供をたくさん産むという展望ですけど……」
「……俺さ、お前ってアイリーナと違って結構大人だと思ってるんだ」
 俺の苦し紛れの抽象的な返答に。
「エルフで言うと結構若いんです。まだ若気の至りって言葉が通じるくらいには♪」
 抽象的に返された。
 なんか逆に脅されてる気がしてきた。

(続く)

前へ 次へ
目次へ