登場人物以外のいろいろ設定(半分自分用に整理。)
地理
・トロット王国
大陸北方に位置する内陸国家。奇跡の水の街・ポルカはこの国でも最北端の都市である。
格式と伝統の封建制国家だが、ドワーフやオーガ族には寛容。
領土を北方エルフ領と接しており(森林をボーダーにしているため国境は曖昧)、小競り合いが多くエルフには排斥的。ハーフエルフは乞食並みの待遇。
王都トロットは国名と同じ都市名なため、多くの場合単に「王都」と呼ばれる。
近隣諸国で最大最強の精鋭歩兵部隊「剣聖旅団」が自慢だったが、先の戦争でセレスタ商国のクロスボウの前になす術もなく敗れ、現在は属国化している。
・ポルカ
トロット王国最北端。定住人口数百人ののどかな街。
交通の便は最悪で、最寄の街まで約三日もなんにもなく(途中に一応馬車ごと休める鉱脈跡はある)、秋口から春先まで半年間まるまる雪の中に埋もれる。
さらに近くの森は魔物が多く生まれ、しかもそれを人間が町なんぞ作るからだ、と北方エルフにも敵視され(実際は昔から魔物多めだった)、割と踏んだり蹴ったり。
だが万病に効き、驚異的な勢いで傷を癒す超絶天然水「ポルカの霊泉」が湧いているため、その辺を補って余りある。
国中のみならず、大陸各地から病人怪我人が集まって傷を癒していく。またここの水を生活水として暮らしている住人は当然ながら無闇に元気で、百歳くらいまで生きるジジババも少なくない。
・王都
国名と同じ都市名を持つトロット王国首都。
周辺数キロ圏内に三つものドワーフ鉱山を持ち、刃物鍛冶の本場として北西平原に名を轟かせている。
アンゼロスの出身地でアンディの修行地。アンディが世話になっていたスリード工房は王都第五位の格を持つ。大小あわせて80もの工房が軒を連ねる中では結構な名工房に位置する。
人口10万前後。定住者はほとんどが人間族。(ドワーフやオーガもいなくはないが大体は周辺地域にコロニーを構え、必要に応じて出入りしている)。
主要な施設としては大闘技場がある。大闘技場は行進会や剣聖試験などのイベント時以外、剣聖号保持者しか出入りできないので国中の剣士見習いはここを晴れの舞台として神聖視している。
・霊峰カルバマ山
王都のそばにある山。天を突き刺すが如き姿の美峰だが高さ自体はそんなでもない。
ドワーフ鉱山のうちひとつがその中にある。
気の流れがよく、王都周辺に魔物を生まない整流装置の役目をしている。
トロット王国教会印の「祝福の塩」はここと聖地ライカでのみ霊験を与えられる。
・フォルクローレ
トロット王国西部にある城塞都市。トロット王国最大の名門ガードナー公爵家が領有する。
もともと蛮族領(現在のアフィルム帝国領)に対する防衛拠点として建てられた街。衛星都市と融合・肥大化して王国の第二の都会へと成長した。
水量豊富なガラージュ川が市中を流れ、水路が多いので水上都市とも呼ばれる。
ここにもドワーフ鉱山がひとつある。そこで採れるのが烈光銀と呼ばれる特殊な金属で、強度的に武器防具には向かないが畜光能力があるので装飾品として大人気。大剣聖のブレストプレートの紋章飾りや剣の鍔などにも用いられている。
ちなみに近くにドラゴンパレスがあり、火竜戦争時代に一度派手に壊滅したことがある。
・シュランツ
トロット王国南部にある都市。市政施行600年を数える、王都と並ぶ古都。
かつてトロット王国教会の重要拠点のひとつだった。現在も布教拠点としては大きな役割を持っている。
都市の位置的にセレスタとの戦争(過去にも数度やらかしている)に巻き込まれやすく、砦や城が何度も築かれては破壊されている。
やはりドワーフ鉱山があり、産出される金属の特性もあって重量武器が名産となっている。
・聖地ライカ
王都北方数十キロにある綺麗な円錐形のライカ山及びその麓の森、またそこに作られた街をひっくるめて聖地と呼ぶ。
そこには大地の守護神が住むと王国教会は教えている。実際、魔物を創造するのとは正反対の「気」が溢れていて魔物が寄り付かないばかりか、知性を有する獣が数匹ほど聖地の守護獣を自任している。
ちなみにライカ山には立ち入り禁止の古代迷宮が存在し、ドラゴンスレイヤーが二十本以上封印されているという噂。
・セレスタ商国
トロットと国境を接する商業国家。国家元首は全国商工会より権利者投票で十年に一度選出される。
国家の半分が砂漠。南西の海辺に首都クイーカがあり、キャラバンとガレー船により活発な商業活動が行われている。
ダークエルフの商工会が一大勢力を形成して国政を左右している関係で、ほとんどの種族に寛容。ただし中央行政府よりも地方組織の方が強く、都市同士の仲は悪い。
また全体として新兵器好きの傾向があり、現在首都工廠で超弩級突撃馬車(馬百頭で動かす衝角戦車)が試作されている。多分永遠に試作のまま。
南方のオアシス地帯にダークエルフのコロニーが形成されている。
・バッソン
セレスタ最北の都市。十年くらい前までは都市というより農村に近かったが、トロットとの戦争に勝利して貿易ルートが開いてからは急速に都市化が進んでいる。
近くにクロスボウ隊の隊舎がある。一度泥棒が入った時に見事泥棒の足を貫いたクロスボウの威力と射程が過大評価されていて、泥棒どころか市民もあまり近づかない。
球技や陸上競技に適した競技場があって市民に好評。
シルビアの揚げ物屋さんは中央通りの北側1/4くらいの位置にあり、営業時間は昼から夕暮れまで。
・クイーカ
セレスタ商国首都。海に面した都会。人口は当局が把握しているだけでも10万、周辺に勝手に住んでいるのを含めるとさらに増える。
雑多な種族が入り混じって活発な商業活動が行われている。
国家元首である「商王」の宮殿は小高い丘の上にある。その周辺に飛龍便基地、マスターナイト練成場、商国軍中央司令部、首都兵器工廠が配されている。
闘技場や競技場といった娯楽施設はほとんどなく、そのあたりがトロット王都より遅れていると言われるので、最近泥縄式に郊外に作ろうと計画中。
・オフィクレード
ラッセル砂漠の北、真ん中あたりに位置する荒野の街。
近くに砂漠大迷宮の入り口があるので、たくさんの迷宮冒険家が拠点にする。
市がよく立ち、活気はあるが、治安はあまりよくない。
・ティンバレス
セレスタ西部を流れる大河、大アルモニカ河河口付近にある港町。川くだりルートの終着点。
セレスタで唯一、西方大陸に直通の船便が出ている街でもあり、遺跡の発掘品などが数ヶ月に一度運ばれてくるので、その時期は好事家が多く集まってくる。
・クラベス
セレスタ南東部森林領(エルフ領)を取りまとめる最大のコロニー。とは言っても屋敷と屋敷の間隔が広く、平原種族の感覚ではちょっと都会には思えない森の街。
エルフなりの王国とも言うべきシステムを構築しているが、良くも悪くも閉鎖的なので他種族に理解させる気は特に無いらしい。
元来エルフの感覚頼りでやるしかなかったエネルギー整調技術を体系化した「刻紋」という技術の発祥地で、それを利用して街灯代わりの発光岩などが配された独特の雰囲気の街。
・タルク
砂漠南部のオアシスを中心としたオーガとダークエルフの複合コロニーで、人口二万ほどの中規模の街。とは言っても他に衛星都市が点在し、多少斑ながら全体では10万近い都市圏を形成している。
ディアーネの出身地で、意外と街の歴史は古く、トロット王都より昔から存在している。。
ダークエルフ文化圏の中心地。「刃物を無償で異性に送ったらプロポーズのサイン」「水浴び中は例え異性と隣り合っても無闇に恥ずかしがらない」などといった特有の風習がある。
・ヘリコン
砂漠南東にある、荒地と湖沼と砂漠の狭間の街。
これといって見るほどのものはない街だったが、ライラがお気に入りとしたことで周辺のリザードマンコロニーと友好関係を築くことが出来、結果的に商業の街として活性化し始めている。
憲兵隊は森林領にいいとこ取られた南方軍団のミソッカスという評判だったが、ライラびいきを通じて最近は市民に愛されている模様。
・アフィルム帝国
セレスタ・トロットの西にある半島(といってもトロットより巨大)に広がる国家。
セレスタよりさらに雑多な種族が入り混じっていて、有史以来長いこと半島内で戦乱が続いていたが、結局人間族により平定されて一帝国となった。
半島内は最大の帝領と五公国に分かれ、大公(公王とも)五人が帝王のもと円卓を囲む形で統治している。それぞれの地域で勢力の強い種族が大公を出しているため、大公がオーガだったりエルフだったり色彩豊かな状態。セレスタとは違う意味で多様性のある帝国となっている。
帝領に飛龍の一大生息地があり、乗用飛龍の調達はセレスタより格段に容易。空中騎士団を編成しようという話があったりするが、五大公の面子や利権が色々絡んで未だ成立していない。
国内で魔物の発生数が多く、パラディン(剣聖相当)の練度は非常に高い。そして工業力もトロットほど極端ではないが高く、物騒だが軍事バランスが非常に良好。
一応ちょびっとだけだが北方エルフ領の森も領土にかかっている。
・レンファンガス王国
青蛇山脈を挟んでセレスタと睨みあう東方の人間族の王国。……実際は北にある魔物領(昔迷宮をブッ壊したせいで魔物の出現に歯止めがかからなくなった無法地帯)との戦いでそれどころではなく、むしろ攻め込まれやしないかとビクビクしている。
トロットとも国境を接しており、トロット産の優秀な武具を輸入して頑張っていたが、トロットを屈服させたセレスタに出荷量を食い取られてちょっと涙目。
セレスタ東方軍団とたまに小競り合いをする。が、盗賊退治や魔物狩りで協力したりもする。
青蛇山脈の東側で剣聖制度を取り入れている数少ない国。ここでは剣聖=レッドアーム、大剣聖=ブラックアーム、至剣聖=ゴールドアームと呼ばれ、叙任されるとそれぞれの色の高級ガントレットが支給される。
魔物が年に一度大攻勢をかけてくる関係で大ピンチと英雄誕生の機会は多く、ゴールドアームは現在4名いる。
・ラパール諸島
セレスタ南東の海上にある島嶼国家。海戦と揚陸作戦に結構自信がある。昔のセレスタは彼らに対抗する手段が全くなく、水際防衛しかできなかったので結構怖かったが海獣都市を中心とした特別海上旅団(マーマンとサーペントライダーを軸にした海戦部隊)が編成されてからはそこそこいい関係。(脅迫外交とか言われたりもする)
しかし点在する島々には伝説的な魔物や遺跡文明のアイテムが多く残っていて、たまに凄いことが起こるので油断ならない。
ベッカーが数年前に巨大サーペントを相手に大冒険したりした。
・北方エルフ領
トロットの真北、アフィルム半島にも少しかかる森林地帯以北は森エルフの領域といわれている。
大陸最北に属するその地域は気候も厳しく、広がる針葉樹林は人を迷わせる。飛龍も森林上空を飛びたがらず、さらにエルフの狙撃も来るとあって、誰もその奥に辿り着いた異種族はいなかった。
が、最近になってセレスタ商国との貿易を開始し、二年ほど前に歴史上初めて人間の商人がその森の奥に足を踏み入れた。
古代結界を越えて入った先は、真冬にも関わらず気候は春のようで、他の地域では見られない珍しい動植物(中を削って家にもできるほどのキノコやユニコーン、人語を解するウサギなど)が存在する別世界のような状態だったという。
エルフたちの伝説ではには光を司る大精霊の寝所と伝えられている。
ちなみに北方エルフと言っても一枚岩ではなく、九つほどの氏族がそれぞれ独自の集落を作っている。それぞれの所属は独特の耳飾り(氏族会議の時だけつけるがみんな自分専用のを携帯している)の色で表される。
ポルカあたりの森は「銀の氏族」、アフィルム・聖地ライカ周辺の森は「赤の氏族」が縄張りにする土地。
・大陸その他の地域
トロットとセレスタの東には南北に大陸をまっぷたつにする青蛇山脈がそびえている。平均標高2000m、越えるのはかなり苦労する。
青蛇山脈はセレスタ南西森林領付近で一部途切れていて、そこをルートとしてセレスタと東の国々との交易が行われている。山脈の東には中央盆地と呼ばれる平野が広がっており、大陸中央湖とも呼ばれるヴァレリー湖を中心に中小規模の内陸国家が点在している。
さらに東に行くと標高4000mもの山地がラッセル砂漠ほどの広さで連続する高原地帯「東方山地」が広がっている。大量のドラゴンパレスと山々に分断されたこのあたりは町と言えるかどうかも微妙な村規模の国が数百もあり、独特の文化が発展している。(武器の製造や運搬が困難なために徒手空拳の格闘術が盛んだったりとか)
さらに南には南方大平原が広がっている。大陸で最も古い(暦を鵜呑みにすると7000年続いている)エルフ王朝の国アーカス王国や、ドラゴンライダーを祖とするドワーフの国ゴート王国、勇猛な獅子獣人の国リュクス帝国などといった亜人種の大拠点が多くあるが、火竜戦争時代にどこも勢力が縮小したため、現在いずれも人間族主体のバラル商国とセントガルド王国が幅を利かせている。他にも小国が多数。
ただ、南方大平原付近のドラゴンパレスはいつからか秩序の守護者を自任しており、目に余るほどの暴政を敷く国家を見るといきなり総出で首都を丸焼きにしたりするので油断が出来ない。
セレスタの南西海上(といってもラパール諸島に比べるとかなり遠い)にはトロット王国ほどの大きさのシェール島があり、中で4つの王国が覇を競っている。
その周囲にもいくつか中規模の島があり、セレスタ商人はいろいろ情勢を利用しながら利益を上げている。
地理関係の用語
・コロニー
直訳そのまま「集住地」。特に亜人種を中心とした集落をこう呼ぶ。人間中心(社会ルール面で独自色が薄い)のところは単に村とか街とか呼ばれる。
生活習慣上、どうしても亜人種は異種族と折り合いをつけにくく、大部分はこういった集落を形成して自分たちのルールで生活することを選ぶ。セレスタ商国は多種族で構成される街が大きな特徴だが、それでも全体から見るとコロニーに住んでいる者の方が多数派になる。
ほとんどは単一種族で集まっているが、一部には亜人同士で共存関係を構成しているところもある。ディアーネの出身地のオアシスコロニーはオーガと仲がよく、同一のコロニーで生活している一例。
集落のまとめ役をコロニーリーダーと呼ぶ。大体は長老格が務めている。
・ドラゴンパレス
ドラゴンのコロニーのこと。ドラゴン一匹で災害級の破壊力を持つが故にそう呼ばれるようになった。
基本的にどこの国も敵に回したくない地域であり、大陸のほとんどの国家が周辺数キロへの軍隊の進入を自主的に禁止している。
たまに忍び込んで秘宝をかっぱらう冒険家がいる。ドラゴンパレス側はその程度の悪戯はゲーム感覚で楽しんでいる(秘宝のほとんどはドラゴン自身にとってはあまり大切ではない)が、他の種族がそれを知る由もなく、実際にそれが当局に知れると賞金がかけられてしまう。
百年ほど前に一度本気で敵に回った時代があり(火竜戦争時代)、当時大陸の国家数が半減した恐怖が未だに長寿種族を中心に抜けない。
・ドワーフ鉱山
大規模な鉱脈兼ドワーフコロニーのこと。ドワーフは酒さえあれば住居は穴倉でもどこでも満足できる種族なので、鉱脈を見つけるとそのまま中に住み着いてしまう。
それが千人規模くらいになるとドワーフ鉱山と言われるようになる。ドワーフがたくさん集まる=稀少金属かつ埋蔵量が大きいということで、ドワーフ自身の鍛冶・細工の技術力の高さもあいまって、ドワーフ鉱山の数は国家の工業力とほぼ同義で語られる。
・迷宮
この世界のほとんどの迷宮には「気」の整調能力が備わっている。
意図的に魔物を生み出したり、逆に一部分だけ魔物が寄り付かないようにしたりといった機能があり、また特定の用途に使える魔力凝固体を生産する場所もある。
遺跡文明期に作られ、財宝が眠っていることもあり、冒険家による盗掘が絶えず続けられている。
ただし迷宮の破壊だけは禁じられている。昔数個の迷宮が破壊された際に近所に凶悪な魔物の固定発生源が出現したためで、研究の進んだ現在は「迷宮が存在することで魔物の跋扈が軽減される効果は疑いない」とされている。
・種族
・人間
そのまんま人間。男性身長150〜180くらい、純血魔法適性は1/50。
普通の寿命は70年程度。平均戦闘力は決して高くはないが、繁殖力が高いために母数が多く、突出した才能を持つ戦士も相当数になる。
※純血魔法適性=その種族の純血種と仮定して、魔法を平均的なエルフ並みに扱える才能者の率。
・エルフ
長寿にして美麗な容姿を持つ種族。平均身長は人間族とほぼ同じ、純血魔法適性は99/100。
寿命は1300歳程度。人間と同じくらいの年数で成熟し、800歳くらいで肉体的ピークを迎え、あとはゆっくりと老化が加速していく。
魔法が扱えるため、未訓練状態でも人間よりは強い傾向がある。また訓練する場合、ほぼ老いを気にせず技量を高め続けられる利点があり、完成すれば戦士としてもかなりのものになる。
弱点は繁殖力の低さで、純血種同士の夫婦の場合、毎晩やらかすほど仲が良くても20年に一人生まれたら重畳。また長寿過ぎるせいか、知識量の高さはともかくとして発想力と柔軟性に乏しく、決して人間よりもずば抜けた賢者というわけではない。
・ダークエルフ
エルフ族の亜種。褐色の肌と暗視能力が特徴。その他の能力的にはエルフとほぼ変わらない。
何かと光より闇を連想させる特徴のため、古来白いエルフからは「魔物の眷属」と蔑まれてきた。ただし現状、偏見を除いては良くも悪くも上記以外の部分でほぼエルフと違いはないことが研究機関でも確認されている。
森林からは追い出されている場合が多く、その分社交性が高い。土地ではなく人間関係に重きを置く文化があり、意外と他種族との混血が多い。
・ハーフエルフ
種族というのとは違うが、エルフと異種族の混血児。魔法適性は混血相手による。
ほとんどがアイデンティティに常に疑問を持ち、自分が両種族から受け入れられない分、受け入れてくれる他人に人生を見出しがち。
・オーガ
巨体と怪力の戦闘種族。1〜3本の角を持ち、男性身長250〜300cmくらい。純血魔法適性は1/80。
寿命は人間と同じか少し短いくらい。その巨体と暗視能力からくる戦闘力は驚異的で、未訓練でも熊程度ならどうにかできたりする。
手も巨大なため細かい作業は苦手だが、突撃兵や土木作業員に最適なため、各地で重宝されている。繁殖力は人間ほどではなくそこそこ。
頭も悪くはないが何かと血の気が多く、暴れると凄く怖いために偏見が強めで、なかなか知的な職業にはつかせてもらえない。
ちなみにオーガ女性の性器はポークビッツからボンレスハムまでなんでもござれのマジカル名器であり、他種族にもオーガ風俗愛好者が多い。
・牛オーガ
オーガ族の亜種で少数種族。砂漠大迷宮付近に集住している。
顔面が牛に似ている。
迷宮などの地中において特に神経が高ぶる性質があり、迷宮内戦闘時には火事場の馬鹿力が非常に出しやすいという珍しい特性がある。
またプレーンオーガ(牛でない普通の奴)に比べて若干体格が大きい傾向がある。
・ドワーフ
身長120〜150cm程度の頑健な種族で、全身筋肉の塊。純血魔法適性は1/10。
成長速度が遅く、人間の単純に倍のスパンで人生を送る。
鉱脈を何となく探し当てる能力があり、また手先が器用で熱耐性もあるため、鍛冶師・細工師として非常に有能なものが多い。
酒が大好き。アルコールへの耐性が非常に高く、ほろ酔いはするが、泥酔はまずしない。
またドワーフ独特のなまりがある。
朝立ちしない。
・猫獣人
猫耳と猫尻尾を持つ種族。暗視能力あり。頭が悪いわけではないが、割と精神力が弱く我慢や退屈に耐えられない傾向がある。
純血魔法適性は1/4。結構高いのだが魔法を何らかの形で極めるほど学んだ猫獣人は今のところほとんどいない。
戦士・ハンターとしてはすこぶる優秀で、その高い脚力も手伝って、鍛えれば相当強くなる。
各種族の中でも月の満ち欠けや気の流れに特に影響を受けやすい。何故かはよくわかっていない。
・狼獣人
狼耳と狼尻尾を持つ種族。暗視能力あり。
元々は東方山地に多く住む種族で、セレスタにいるのは移住組。
純血魔法適性1/5。身体能力と闘争本能の高さは獣人系でも有数。また「約束」をしたら必ず果たす。そのためになら命すら惜しまない極端な一面がある。
・獅子獣人
猫獣人の亜種。猫獣人特有の飽きっぽさを克服しており戦士としての優秀さに磨きがかかっているが、獰猛さも増しており他種族から見ると扱いづらい種族。
一目でわかる、ボリュームのある見事な金髪が特徴。脚力もさることながら上半身が特に強い傾向があり、猫系獣人で上半身ムキムキだと大体獅子獣人の血が入っている。
・狐獣人
狐耳と狐尻尾を持つ種族。獣人としては戦闘力は乏しいが頭脳は優秀。純血魔法適性2/3と魔法能力も高い。
特に商人に向いていて、セレスタ商工会の三大派閥として北東部の人間族系、南部のダークエルフ系と並び、西部の大アルモニカ河流域の狐獣人系が挙げられるほど。現在の商王も狐獣人。
たまに尻尾が複数ある狐獣人がいる。そのほとんどは何故かわからないが強運。
・ドラゴン
竜。魔法によって連動状態にある人間体とドラゴン体を持ち、自在に変身することができる。
現在、大陸最強の座に君臨する生物。純血魔法適性100/100。寿命は1000年程度。
成体では全長40〜70mになり、四足で翼を持ち飛行する。また口からは炎や氷のブレスを吐くことができ、それに対する有効な防御手段は魔法含めてほぼ存在しない。
人間体でもドラゴン体と等価値の存在力を持っており、ほとんどの場合未訓練でも他種族の熟練の戦士に相当する運動能力と、想像を絶する感覚力、回復力を持つ。
人間体で他種族と交わってもきちんと生殖が可能で、子供はドラゴンか相手種族、はっきりした形で生まれる。半分の素養で生まれることはまずない。(たまに隔世遺伝でドラゴンになることはある)
全体的に価値観がズレている。
例えば、自分の戦闘力をどこか他人事と捉えていて、力を持っているからといって自分に他人に対する権力があるとは考えない。だが他人の意志や目的意識には強烈な魅力を感じるようで、ドラゴンに対して「力を貸せ」といった要請があった場合、思いのほか簡単に言いなりになったりもする。
それはドラゴン族の無意識下において、自分自身が通常の生物ではなく、巨大で無目的な力の塊、いわば敵を失った兵器であるという自己認識があることに起因する。実際生物としての欲求は驚くほど少なく、必要とあらば年単位で断食しても不眠でもそれだけでは死なず、生殖行動も暇潰し程度にしか捉えていない。
ただ、同族の死に繋がることだけは忌避する傾向がある。100年前にドラゴン排斥・絶滅運動が起きた際にはその逆鱗に触れ、大陸中の異種族に対して全族単位で報復を敢行、全体人口を半減させる事態になった(火竜戦争)。
ほとんどはドラゴンパレスと呼ばれる集落に集住している。
ドラゴンの有り余る力とそれに根ざした独自の技術、神秘の生物特性によって生み出される独特の生産物は秘宝と呼ばれ、他種族にとっては憧れの品。しかしドラゴンはあまり物欲をもたないので交易が成立せず、またあまりの力ゆえに恐れられてほとんど交流自体ない。
例外的にリザードマンだけは(服従という形で)ドラゴンと積極的に交流する。
・リザードマン
トカゲ人間。体高140cm〜170cmと若干背が低いが尻尾まで含めると結構でかい。小さく見えるのは姿勢の問題。純血魔法適性1/50。
顔がまんまトカゲであり、ギョロッとした目とでかい口、細い舌を持つ。全身にウロコがあるが普通はそれほど硬くはなく、背中側を撫でるとシャラッとして手触りがいいので地味にホスト・ホステスとして人気がある。
知能は高く、表情が他種族に読まれ辛いこともあって非常に商人向き。筋力も強く戦士としてもなかなか有能。特に川や沼などの浅い水辺では妙に強い。(他に得意な種族があまりいない)
卵生。ドラゴンの末裔であるという伝承があり、手近な地域にドラゴンがいるととりあえず君主と崇める風習がある。
・バードマン
獣人系少数種族。鳥人間。エンジェル風ではなく、顔からして既に嘴ついてたりして鳥っぽい。
男性身長170〜190cm。純血魔法適性1/10。
背中に羽根が生えていて、数十分程度(風に乗れれば20キロくらいはいけるが無風だと数キロくらい)滞空することができる。飛行速度はあまり速くない。
飛龍便が就役するまでは唯一の空中伝令兵だった。
暗視能力がすこぶる低く、夜になると本当に何も見えない。
戦闘能力はその三次元移動能力も手伝って結構高く、少数種族の割にエースナイトも数人いる。
人間やエルフと混血するとエンジェル風の子供が生まれたりするのだが、バードマンと他種族の間で美的感覚に相違がありすぎてあまり実例はいない。
・マーマン
魚人間。身長140〜160cm。全身うろこでものすごく魚系の顔。
純血魔法適性が3/4とかなり高く、人間へ変身できるのがわかって(せめて落ち着いて陸上で会話できないと契約や軍事行動は難しい)ここ数十年の間にセレスタ軍に編入され始めた。
水中での移動力と戦闘力は非常に高く、10人いれば中規模艦隊を容易に海の藻屑にできる。
女性は概して非常に美しい人魚だが、魚顔の男じゃないと相手にしてくれない。
淡水海水両方いけるのでその辺を利用した戦術も目下模索中。
・巨人
西方大陸に住むといわれる。身長5〜6m。中には10mを越す者も。
ほとんど伝説の類。実在するのかわからないが伝説はあちこちに残っている。
巨大ながら人間と同等の機敏さを持ち、知力もあるという。一説にはドラゴンの亜種とも。
その冗談のような巨体を以てすればドラゴンとも互角以上に戦えるだろう、ということで存在の確認が急がれている。
軍事関係の設定
・セレスタ軍の階級
元帥>将軍>百人長>十人長>正兵>準兵
将軍は別名千人長。将軍と言った方がかっこいいから大体は将軍という。
将軍以上は戦闘員ではなく純粋に指揮官なので普通叩き上げは百人長止まり。
例外的にマスターナイトは力で千人隊を統率し得るとされ、将軍扱いになる。
軍隊全体の規模は階級の種類からお察し下さい。
・ナイトクラス/剣聖号
接近戦能力に対する公式評価であり、資格のようなもの。
持っていると再就職の際便利。戦場において特殊ルールにも組み込まれている。
エースナイト/剣聖は国中の剣を志す男児の憧れ。精鋭の証。
戦闘力評価はオーガ正兵5人前とされる。認定試験はトロットでは年一回の御前試合、セレスタでは特定の迷宮の単独踏破となっている。
マスターナイト/大剣聖はさらに高い技量の持ち主。英傑の証。
エースナイト/剣聖を三人同時に相手して勝利できる能力が求められる。相対評価なので基準が時代や状況によって上下するが、このくらいになると剣術だけでは基準達成困難であり、大抵はオリジナルスペルや特殊な能力などを持つ別格者ばかりになる。
オーバーナイト/至剣聖は名誉称号。強さはあまり関係なく、国家を救った英雄のみに与えられる。昔々の横綱みたいなもの。
ただし待遇としてマスターナイト/大剣聖以上となるため、その彼らを納得させるほどの者である必要があり、授与審査はやたら厳しい。
よって現在までにオーバーナイト/至剣聖号を与えられた者は例外なくマスターナイト/大剣聖ばかりで、この経緯から一般の兵士や市民に「オーバーナイト最強伝説」を囁かせる結果になっている。
現在までに与えられた者はトロットとセレスタ合計で3名。
先にオーバーナイトを創設したセレスタでの2名と、それを受けてトロットにおいて囁かれた「オーバーナイトは大剣聖より強いみたいだから剣聖旅団ヤバくね?」という風説に急かされるように、至剣聖創設と同時に当時のトロット近衛隊長に授与されたのみである。
両国軍において、戦場で敵のエースナイト/剣聖と遭遇したら準兵は敵前逃亡しても罪に問われない。
またマスターナイト/大剣聖が名乗りをあげた場合、正兵も敵前逃亡が許される。十人長や百人長も戦術的撤退の選択をして良いとされる。
この決まりは周辺諸国(それぞれ独自の称号制度を持つ)にも浸透しており、この地方で数年と置かず戦争が繰り返される割には戦場が牧歌的で死者があまり出ない理由になっている。
戦況が膠着したらとりあえず剣聖や大剣聖に名乗りを上げさせておけば、一騎打ちなどでの勝負に移行するからだ。
このルールによってトロットの剣聖旅団は実数の10倍以上の戦場効果を持つ事になり、事実上無敵に近い猛威を振るっていたが、セレスタ軍クロスボウ隊の攻撃にはなす術もなく、至剣聖アーサー・ボナパルト含む300名以上が再起不能となり瓦解した。
ちなみに西に居を構えるアフィルム帝国では剣聖=パラディン、大剣聖=ロードと呼ばれる。至剣聖に関してはセイヴァーという称号だけは決まっているものの、最近戦争していないのでまだ授与されていない。
・飛龍便
正式名称・セレスタ軍特別高速旅団天空分隊。飛龍合計十五匹が所属。
馬車では三週間かかるトロット王都とセレスタ首都クイーカを二日で結ぶ驚異の高速性を買われ、専ら伝令と要人の移動に使われている。多分戦闘させてもそこそこに強いと思われるが、人馴れした飛龍はとても貴重なので戦闘に投入されたことはない。
とても忙しく、十五匹とも年中セレスタの空を飛び回っている。
一般市民の生活には直接関わらないが、セレスタでは普通に生活していても数日から数週間に一度の頻度で目にする。
ヘリコプターみたいな存在。
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